Ηλιο(イリオ)
青の天空に映える大理石の白い神殿。また輝く白い街並みの島とそれを包む海。みずみずしい野菜や甘く熟れた果物・・・全ては太陽によって生みだされるギリシャの魅力である。
真夏は40度近くまで気温が上がる日が多いにもかかわらず、湿気がないせいか不快感はない。日陰や鎧戸を閉めた石造りの家の中はヒンヤリ。必然的にクーラーの必要性がなくなり、都市熱の弊害もなく夕方に気温が下がるという自然のリズムがしっかりと残っている。
夏が大嫌いで、帽子に日傘、日焼け止めベッタリ・・という私が、ギリシャの太陽に魅せられた。北ヨーロッパの人たちがバカンスの時期にギリシャの島にこぞってやってくる理由がわかる。太陽を思いきり浴びたくなる不思議な力を持っているようだ。シエスタがあって酷暑の時間は無理して動く必要がないため、暑さが負担にならないという部分も大きいような気がする。
だからか夏の浜辺では日本人のように日焼けを気にする人はあまり見かけない。北ヨーロッパの人だけでなく、ギリシャの人たちも夏は海。太陽の下で伸び伸びと過ごす。最も暑い時間はシエスタ。旅人はホテルやレントハウスの部屋で昼寝をしたり、海辺のタベルナやカフェで休んでいれば良い。朝から泳ぎ、シエスタ、夕方また一泳ぎ、そして夕飯前に散歩というのがギリシャバカンスの基本パターンだ。
面白いのは女性の水着は大半がビキニであること、日本の浜辺では見かけないようなお年寄りも元気に海へ繰り出していることだ。おばあさんも勿論、ビキニ。温泉のようにのんびりと海につかりながら、おしゃべりをしている姿も見られる。はしゃいでいるのは子供だけではない。大人が水をかけあったり、浜辺でラケットボールのような遊具で遊んだり・・・海のそばでは皆が楽しそうで幸せそう。
晴天をギリシャ語で「χαρα θεου」と言う。χαραは喜び、 θεουは神。青空に輝く太陽が「神の喜び」を私達に届けてくれているような気がする。だからだろうか。ギリシャの太陽の下では、いつでもポジティブになれる。(さ)
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