地球散歩

地球は広いようで狭い。言葉は違うようで似ている。人生は長いようで短い。一度しかない人生面白おかしく歩いてしまおう。

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2007-03-29 12:07:29 | ギリシャ語

Ανοιζη(アニクスィ)

 街のショーウインドーが写真のように華やかに飾られると復活祭(Πασχα・パスハ)が近いことを感じる。鮮やかに彩色された卵の形のろうそくや置物、うさぎやひよこをモチーフにした飾りなどは、いずれも復活や生命の誕生を象徴したもの。それぞれに趣向を凝らしたディスプレイは見ていて楽しく、そぞろ歩きの心も弾む。スーパーや菓子店には、色とりどりの包装紙で包まれた卵型のチョコレートが並ぶ。チョコエッグと同様、中は空洞でおまけ付き。大きなものは30㎝ほどで、売り場もにぎやか。子供には甘い誘惑となる。

 ギリシャ正教の復活祭は、春分の後に来る最初の満月の次の日曜日と定められていて、今年は4 月8日である。パスハを迎える迄には幾つかの行事があるが、特に最後の一週間は「大月曜日」「大火曜日」・・と呼ばれ、教会では連日ミサが行われる。家庭では、復活祭の時期に食べる特別なパンやクッキーを焼くし、大木曜日には「キリストの血」を思い、卵を染料で赤く染めるなど伝統的な準備がなされる。

 冬のギリシャに曇天や雨の日が多いのは、「雪」の記事に書いた通り。友人の話では、特に復活祭の前に降る雨は「キリストの死を悲しむ人々の涙」と言われるそうだ。日本人にはギリシャ=青空が刷り込まれているが、あの深く吸い込まれそうな碧空も一年中では有り難みがない、と住んで感じたのである。冬があるからこそ、春を待ち望む気持ちもふくらむ。そして限られた時期の美しい空や海、溢れる光を思いきり楽しもうとするのではないだろうか。

 鉛色の空が続く中の晴天に感じる春の訪れ。少しずつ陽射しが力強くなり、ギリシャならではの溢れるような、眩しい陽光を思い出させる日が増えてくる喜び。銀を帯びたようなオリーブの緑の葉がキラキラと輝き、空地や遺跡に小さな野の花が咲いて・・そんな光景が次々と瞼に浮かぶ。(さ)

 いつもありがとう。Ευχαριστω !  日本は花見、ギリシャはΠασχα。次回も復活祭の記事が続きます。皆さん、素敵な春の日をお過ごしくださいね。桜の花びらの数だけ、クリックをよろしく!

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かぼちゃ

2007-03-22 00:44:02 | スペイン語

 calabaza(カラバサ)

 スペインで、見かけるけれども食べたことがないもの。それは、かぼちゃ。
 八百屋さんに置いてあるのも、観賞用が多かったりして、食用を売っているところも最初気がつかなかった。
 食用かぼちゃは大きいので、八百屋さんでは切り売りが主流。「これぐらい頂戴」と、手で大きさを示して買うらしい。
 かぼちゃをどうやって食べているのか、長い間、私の疑問だった。
 タベルナや、バルのメニューにのっているのを見たことがないのは、たまたまなのか、それとも家庭で食べるものなのか?
 ブログ、「スペインの美味しい食卓から」のamigoplazaさんにマドリードでお目にかかったので、かぼちゃについて聞いてみた。

 スープにして食べるのが一般的なようで、他の野菜と共にピューレにして、料理に使っているらしい。
 日本で想像するかぼちゃの煮つけは、こちらの筋っぽいかぼちゃでは美味しく出来ないという。
 どうしても「かぼちゃの煮つけ」が食べたい時は、切り口がオレンジ色のサツマイモを煮付けると「かぼちゃの煮つけ」みたいになるとのこと。
 あとはお菓子。かぼちゃの筋を甘く煮込んだ餡をはさんだパイが有名。早速、オススメのお店を紹介していただいた。
 見るからに、かぼちゃの気配なし!これでは気がつかない訳だ。常々、固定概念にとらわれないようにと、気をつけていたつもりだが、どうもかぼちゃに関してはうまくいかない。
 このパイ菓子、Cabello de Angelは、日本人的感覚だと「ぜんぜんかぼちゃの味がしない」お菓子だった。食べている間中、「これはかぼちゃ?かぼちゃ!」と、ぶつぶつ。意識しなければ、美味しいお菓子である。名前もかわいい。「天使の髪の毛」と言う意味。かぼちゃの筋を、天使の髪の毛に例えるなんて素敵。
 その後、お菓子屋を見ると、このCabello de Angelを探した。マドリードの市場ではBayonesa con Cabello de Angelと言うものもあった。マヨネーズ入り?甘くて水飴みたいなCabello de Angelにマヨネーズが入るとどんな味になるのだろう?
 かぼちゃには、塩気のあるバターなどがよく合う。マヨネーズとも相性は良いが、それは日本のかぼちゃの話。この味見は、次回のスペイン旅にとっておくことにする。[a]

春は天使が舞う季節。はじける新芽の音がする。ポチっと一粒、ここにも種まきお願いします。↓
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ワイン

2007-03-12 13:32:09 | イタリア語

Vino(ヴィーノ)

 イタリアは生産が世界一、消費はフランスに次いで二位のワイン大国。ギリシャから伝わったワイン造りは紀元前2000年までさかのぼる。温暖な地中海式気候に肥沃な土地は葡萄栽培に適していた。ギリシャ人は美酒を生み出すイタリアを「ワインの天地」と呼び、南イタリア産の葡萄酒を古代オリンピック競技の勝利者に与える褒美の一つにしていたそうである。

 輸入品を珍重するのは、いつの時代も同じ。逆にイタリアではギリシャ産ワインがもてはやされていたらしい。ローマ時代は、市民が水で割ったワインを飲み(古代ギリシャと同じ飲み方)、当時、既にあったビールは奴隷の飲み物だったそうだ。

 ローマ帝国として、領土を広げると共に植民地に葡萄畑の開拓とワイン造りを推奨したことで急速にヨーロッパに広がり、フランス、ドイツ、ポルトガル、スペイン産ワインの基盤となった。イタリアでは、その後、帝国が崩壊。葡萄畑も荒れて廃れそうになった時代もあったが、ワインが「キリストの血」と称される聖なる飲み物であったことから、中世の修道士達がそれを再興したという歴史がある。

 現在、キャンティはじめ様々なイタリアワインが日本で購入可能。そんな中で、二つを紹介してみたい。まず、面白い名前が印象的なのは「エスト!エスト!!エスト!!!ディ・ モンテ・ フィアスコーネ」。ワイン好きのドイツ司祭がイタリアを旅することになった時、先に従者を送り出し,今でいう「ワインガイド」を作らせた。あちこちを旅してお気に入りがあったら、その街に「エスト(ラテン語で「ある」という意味)」と書くよう指示。このワインを飲んだ時、あまりの美味しさに「ある!」を三回も書いてしまったというエピソードによるネーミングだそう。辛口の白で、値段も1160円と手頃。

 もう一つは、「ラクリマ・クリスティ・デル・ヴェスーヴィオ」。こちらは、ヴェスーヴェィオ山の噴火で廃墟となったポンペイの街を見て、キリストが涙した跡地に生えた葡萄から造られたというエピソードだ。同じく辛口の白で、2050円。今や日本人の大好きなイタリアン。今週末はモツァレラチーズとトマト、フレッシュバジルのサラダに、簡単パスタでも作って、小さな逸話で広がるワインの世界を是非お試しあれ。あるいは、間もなく始まるお花見のお供にいかが?(さ)

 *参考文献 『イタリア遺聞』 塩野七生 新潮文庫

         『ベスト・ワイン』 野田宏子 ナツメ社

 いつもありがとう!Grazie!  aoiが長い散歩から戻ってきました。引き続きの乾杯クリックにお帰りクリックもあわせて、よろしくね!

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ワイン

2007-03-02 23:46:49 | 英語

 Wine(ワイン) 

 「飲む、打つ、買う」が男の甲斐性というのは、日本。欧米では「Wine, women & song」で、どちらも最初に酒がくる。
 日本でワインと言えば、ぶどう酒のことであるが、英語では果実酒や、○○酒と言うときにも使う。ただし多くは、ワインと言えばぶどう酒であり、次にイメージされるものはりんご酒のようだ。 
 中近東、ヨーロッパでは水代わりの、いや水と同等のワインだが、アメリカに渡ったのは17世紀のことである。キリスト教の伝道者が持ち込んだ。
 フランス、ドイツ、ハンガリー、イタリアなどから、苗木を持ってアメリカにやってきた
人々の中で、カルフォルニアにワイナリーを拓いたのは、ハンガリーの亡命貴族、アゴストン・ハラスティ。彼はカルフォルニアワインの父と呼ばれている。彼のワイナリー、ブエナ・ヴィスタに行けば、元祖カルフォルニアワインを飲むことができる。

 「ワインは語るものではない、楽しむものだ」とは、近頃よく聞かれる言葉だが、同意見の城丸悟著『物語るワインたち』(悠思社)はワインを飲んだ人たちの逸話が書かれていて面白い。ダリがペットの豹を連れてレストランに行った話などは、想像するだけでも、ドキドキする。赤い宝石のついた首輪の豹にワインを飲ませてやるダリ。豹の目に映るワインの赤。オーナーの「恐怖が料理の味付けをしたのは、あの夜だけ」という回想も、ワインを飲みながらであれば、私たちの想像をいっそう掻き立てること間違いない。[a]

うんちくはどうでもいいから、ワインにはチーズと楽しい会話を!
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