رمان(ロマーン)
夏のエジプトで私が楽しみにしているものと言えば、ザクロ。
子どもの頃、家々の裏に生っていて、塀の上に落ちてくるのを良く待ったものだ。
ルビーの様な果実を一粒一粒、大事に食べたのが懐かしい。
そう、ザクロは「買う」果物と言う認識がない。
近年東京で、ザクロの生っている家というものはなかなかお目にかかれないし、拾って食べるという環境もない。
果物屋では目が飛び出るような値札が付いている。
エジプトでは、日本の1個分の値段で1キロ買うことが出来る。
そしてアラビア語の響きがいい。
ザクロと言えば、仏教にもキリスト教にも関係が深く、「ロマン」ある果実!と、エジプト人には全く分からないシャレを言いつつ、鬼子母神やマリア様の出てくる物語などを夢想しつつ、口に運ぶ。
古代から食べられていたザクロは、「虫封じ」の効果があるとされ、現代医学でも証明されている。
この写真は、カイロ、ハンハリーリ市場の奥「ザクロ・デザート」の屋台。
砂糖水にザクロがたんまり。これはジュースと言うよりデザート?ジョッキにガサ―っと入れてくれたザクロを呑むような食べるような…生水が怖い観光客にはお勧めできないが、私は見かけたら食べずにはいられない。[a]
エジプトでは夏が旬なのですね。
クロアチアでは9月下旬にならないとザクロが市場に出ることはありません。
先日旅行先で観たザクロの実も、まだ小さく、赤くなりきってませんでした。
ザクロは女性の体に必要な栄養がぎっしり詰まってる有り難い果物。
フランスでもパリやノルマンディではザクロはエキゾチックなフルーツ扱い。
ザクロの時期になったら南に買い出しに行きたい。
鬼子母神のザクロは見事ですよね~人肉の味…私がザクロ味なら歓迎(苦笑)
エジプトではもう食べられると思います。
日本でも最近見直されてきていると思いますが、まだまだかしら?
どこそこオリエンタルなのでしょうか?ザクロを求めて南へ…ああ、想像の世界へ行ってしまいました。