地球散歩

地球は広いようで狭い。言葉は違うようで似ている。人生は長いようで短い。一度しかない人生面白おかしく歩いてしまおう。

2006-04-17 23:51:25 | アラビア語(エジプト)

لحم(ラハマ)

 アラブで肉の話というと、「豚がダメ」か「犠牲祭」の話と相場が決まっている。  肉の写真も、肉屋の軒先にど~んと釣り下がった、防腐剤でショッキングピンクに塗られた牛肉がよく見られる。今日はちょっと違う肉とそれにまつわる私の話。
 エジプトで居候していたとき、ママが子供に聞いた。「明日のお弁当は何がいい?」子供は飛び跳ねながら答えた。「ソーセージ!」
 無言の私に、ママは「もちろん豚じゃないわ」と言った。私が驚いたのは、ソーセージの肉が豚ではなかったことではなく、次のママの言葉。「冷蔵庫にないから、買ってらっしゃい」
 時は夜中の11時半をとっくに回っている。子供が一人で買い物に行く時間か?
 小学生の子供は、こともあろうか私にこう言って出かけた。「夜は危ないから、心配して迎いに出たりしないでね」 ところ変わればである。
 
 腸詰め=中身は肉のイメージである。
 ある日、肉けに餓えていた私と友人は、とあるマタアム(食堂)の前で足を止めた。エジプトの食堂は一品売りが多い。混ぜご飯なら、混ぜご飯専門店。内臓なら内臓専門店。その店先には、ソーセージがたくさんぶら下がっていた。エジプトではじめてみたソーセージに私たちは釘付け。これだ!店に飛び込むと、何人前食べるか聞かれ、答えるとすぐに出てきた。
 !!?
 かぶりついた私たちは、食感と味に驚いた。
 中に詰められていたのは、なんとご飯。

                 
 ご飯の腸詰めは、想像したことがなかったので、心底驚いた。そして、「肉が食べたい」とつぶやいたが、あとから出てきたのはレバーだった。


 写真は、保存の効くのハムやソーセージが下がり、ケースにはチーズの入った乳製品の店。[a]

 地球散歩も、咬むと味わいのある、肉をたっぷり詰めた腸詰めになりたいな。
 肉汁がとんだらクリックお願いしますね!
人気blogランキングへ



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
 (オルサ)
2006-04-18 01:12:06
エジプトで「肉」といったら、真っ先に思い浮かべるのはハトの肉。初めて食べたときは恐々でしたが、あれ、なかなかおいしいですよね。ブロイラーに比べると脂っぽさが無くて、好きだな。



そのハトの肉も、エジプトの名物料理でなくなる日が訪れるのではないか?といわれるほどの、最大の危機に瀕しているらしいじゃないですか。例の鳥インフルエンザによる死者が出たことで、鳩舎は取り除くか、感染している鳥と接触しないことを確認しなければならない、とお達しが出たとか。前に新聞で読んだきりなので、その後どうなっているのやら。
返信する
オルサさん (aoi)
2006-04-19 21:48:05
鳩はおいしいです。

そうなんです、エジプトの風景に欠かせない鳩小屋がどんどん壊されているそうです。人々は早くなくなることを本当に願っています。

最初「インフルエンザ・チキンが問題よ」と、居候先で言われたときは??でした。
返信する

コメントを投稿