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Αρνι (アルニー)
今週のギリシャはメガーリ・エヴドマーダ(直訳すると、大きな1週間)。各曜日を大月曜日・大火曜日・・・と称し、27日(日曜日)に迎える復活祭の準備をしていく。教会では連日ミサが行われ、キリストが処刑された大金曜日の夜には棺の行列が街を歩く。そして大土曜日は喪に服す雰囲気で街はひっそりとしている。
家庭では主婦が復活祭用のパンやクッキーを焼き、大木曜日には卵をキリストの血を意味する赤い染料で染める。そして復活祭の席になくてはならないものが羊の丸焼き。
清月曜祭からの断食(動物性のものを避ける)期間、肉の代わりとなるマカロニやタコの缶詰などが置かれた肉屋やスーパーのメイン売り場に羊の姿がお目見えすると、いよいよ間近。羊を調達して庭やテラスに焼く場所や機械を用意し、当日の焼き方になるのは男達の仕事。一頭そのままと内蔵を棒状にまとめたココレッツィ(写真)をグルグル回しながらじっくりと焼いていく。
友人の話では、羊を丸焼きにする習慣はギリシャ独自のものではなく、ユダヤにおける復活の祝い方をギリシャ正教徒が取り入れたそう。羊や山羊は神への生け贄であり、それを感謝していただくという意味があるようだ。また、春先というのは羊を食するのに最も美味しい時期らしく、見た目はグロテスクながら時間をかけて焼き上げた羊肉は忘れがたいジューシーな味わいだった。
復活祭の街は、あちらこちらの庭やテラスから羊を焼く煙があがって陽気なギリシャ音楽とにぎわいで一杯、会う人と交わす挨拶は「おめでとう、キリストの復活!」。節制から解放されて久しぶりの肉を家族と共に味わう人々を包むのは、まぶしく輝く陽射しである。キリストの死を悲しむ涙に例えられる春先の雨や曇天の日々を経て至る復活の日には、ギリシャらしい力強さが戻った光がふさわしい。(さ)
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パイダキアは大好物です。
マギリッツァだけはちょっと苦手でしたが・・・
ギリシャは生活と宗教が密接に結びついてますね。
神に感謝をしながら生活するということは、自然の恩恵に有り難味を感じながら暮しているということですよね。
食事ができるのは当たり前、と思いがちですが、こういうところはギリシャ人を見習いたいと思っています。
でも、ギリシャ人は、レストランで食べきれないほどの物を注文し、半分ぐらい残してしまうのはどうしてなんでしょうね?
羊が美味しい!と思ったのはギリシャが初めて、
日本で食べたときのような臭みもなく、ジューシーで
驚きました。
ギリシャの暮らしは宗教がしっかりと根付いていて伝統的な行事も一つ一つ大事にしていますよね。
食もその基盤の上に成り立っていて、飽食や食にまつわる問題の多い現代の私達には見習う点が多いかもしれないですね。
そういえば、ギリシャの外食のテーブルでそんな場面を何度か見たような・・。あまり気にならなかったけれど・・どうしてなのかしら?
気持ちが、半分くらい(笑)あります。
日常では見られない、宗教的な祭を目にするという意味では面白そう…でも主旨が主旨ですから、面白半分ではなくて、真剣に受け止めるべきだろなとも感じるので、あんまり興味本位で行くのは?かも?と思ったり。
いずれにせよ…とても盛大なイベントなのですね^^
こちらで羊の丸焼きは、田舎町や村での結婚式や何かの盛大なお祝い事の時に登場します。
ダンナの知り合いのギリシャの方が、ココレッチはトルコよりもギリシャの方が断然美味しい~とおっしゃてたそうで、ココレッチ好きなダンナはギリシャのも是非食べたいと意気込んでます(笑)!
しかも、豊かな国では生命を維持するのに必要な量以上のものを摂取し、貧しい国では餓死する人も…。
それを当然のことのように感じる日常…。
やはり、人間は罪深いものなのでしょうか…?
心の奥底にそれを感じるが故に宗教に救いを求めるのでしょうか…?
ともあれ、飢えることなく日々を過ごせることには私も感謝したいと思います。
日本には「おかげさま」という言葉がありますが、良い言葉ですね。
同じような意味合いの言葉、外国(特に合理主義の国)にもあるのかな…?
ただ、いろいろな場所が休みになってしまうから、難しい点もあるかもしれませんね。
トルコではイスラムの犠牲祭りがあるんですね。動物の命を感謝して余すところなくいただく、そんな経験って大事だと思います。
確かyokocan21さんの御主人様は羊がお好きだったんですよね!ココレッツィはギリシャの方が美味しいとのこと、是非、食べにいらしてくださいね。私もギリシャの羊、オススメだと思います。
後でそちらへ伺いますね。例の記事が楽しみです!
命をいただいていることへの感謝の気持ち、大事にしたいものです。
そういえば、日本には「おかげさまで」という美しい言葉がありましたね。今の日本にこそ取り戻したい感覚です。
外国ではどうなのでしょうか。キリスト教の国では「神に感謝」という言葉になるのかもしれません。
キリストの死を悲しむ涙。。。そして、復活を祝う陽光。。。なるほど!
ギリシャでは、今週が復活祭なのですね!
卵を赤く染めるのは、このエピソードに由来するのですね?こちらでは、‘ゆで卵’を着色しますが、ギリシャでも、そうですか?
どのお宅でも羊は丸ごと焼くのでしょうか?
こちらのお部屋に伺うようになって、俄然ギリシャへの興味が湧くようになりましたが、今日のエントリーは、特に興味深く拝読させて頂きました。
いつも、ありがとうございます♪
そうなんです。27日が復活祭で、今週はその準備週間。メギーさんのお宅の飾りも素敵でしたよね!卵をカラフル(パステル調)に染めていた記憶がありますが、専用の染料があるのですか?ギリシャの場合も「ゆで卵」で、その頃に袋に卵の絵がついた染料が売り出されます。青い染料も見た気がしますが、皆さん、ほとんど赤く染めていて、これは「キリストの血」を意味するそうなんですよ。ろうそくや飾りになっている卵はカラフルです。
また、羊はどこの家でも丸焼きなので、専用の機械が沢山売り出されます。
ギリシャに興味をもっていただき、とても嬉しいです。是非またいらしてくださいね!