bolo (ボーロ)
ポルトガルスイーツの代表は、最近、日本でもお馴染みの「エッグタルト」。卵と砂糖、粉で作られるシンプルで優しい味わいが好まれるのだろう。また同じ材料から作られ、南蛮菓子にルーツを持つカステラも今や老若男女を問わず愛されるスウィーツとなっている。
カステラの起源は、室町時代末期、南蛮船により伝えられたポルトガルのパン・デ・ローやスペインのビスコチョという菓子にあると言われている。これらは栄養価が高い上に日持ちが良く、大航海時代の船乗りの保存食であった。カスティーリャ地方から持ってきたと説明をしたところ、カステラという名前の菓子であると思ったという説が有力らしい。当時、織田信長に仕えた茶人が異国人をもてなす際に高坏にのせたカステラを茶とともに出している。実際のところ、抹茶が飲めなくて白湯を出すことになったそうだが、「堺から取り寄せたカステラ」での饗応は興味深い。
ところで、偶然にも私が今、はまっているのが炊飯器で作るカステラ。材料は4個の卵に砂糖、強力粉(いずれも140g)、牛乳・蜂蜜(各大さじ2)、ミリン(またはブランデー小さじ1)だけ。卵と砂糖をハンドミキサーで5分泡立て、牛乳、蜂蜜、ミリンを入れて更に2分、泡で字がかけるくらいまでしっかり泡立てる。ふるった粉を入れて更に中速で1分かきまぜた後、炊飯器に流し込んで普通に炊く。我が家の場合は炊飯2回で完全に焼き上がり、蓋を開けると甘い香りと共に黄色いカステラがふっくらと顔を出す。しっとりと仕上げる為に、あら熱がとれたらビニール袋などでしっかりと密封するのがポイントだ。
驚くなかれ、これはまさにカステラ。家庭にある材料を使い、ハンドミキサー任せで簡単に出来上がるのが嬉しい。早速、自家製カステラでのティータイム。室町時代の茶人ように抹茶といただくもよし、ポルトガルのカフェのようにグラスで飲むカフェ・レイテとの組み合わせもよし。いずれも南蛮菓子であったルーツに思いを馳せるにふさわしい。(さ)
参考・・・文明堂、福砂屋HP 『洛中の露 金森宗和覚え書』 東郷 隆 写真はカフェの入り口を飾るポルトガルのアズレージョ(装飾タイル)
いつもありがとう!Obligado ! 「カフェ・地球散歩は、 いろいろなスウィーツを取りそろえております。甘~い中東菓子系列はエジプト、イラン、トルコ、ギリシャ、その他、話題の生姜味・日本の冷やしアメ、こちらもお楽しみください。カステラ作りのハンドミキサーから生まれる泡の数だけクリックよろしくね!人気blogランキングへ
これもきっと原点は同じなんでしょうね。
大好きなんですけど、材料を見ただけで怯えてしまうカロリーの高さ!
バターをなくして、さらささんのように牛乳をちょっと加えれば、少しは安心して食べられますね。
織田信長の時代にカステラをお茶菓子として出していたなんて、カステラの歴史、恐るべし!
でも、抹茶が飲めなくて白湯って言うのが笑えます。
そのカステラが何と、炊飯器で出来るとは!これ、やってみます~。楽しみ♪でも、抹茶は苦手中の苦手なんで、白湯でいいです(笑)。
しかしカステラも、タヌ子さんが書いていらっしゃるquatre-quartもパウンドケーキも材料がすべて同量ということで、どこかからヨーロッパに広がったんだろうかと考えると、また興味深いですね。
カステラはバターが入らないので、タヌ子さんがおっしゃるように「少しは安心して」食べられます。フワフワで優しい味なので、食べ過ぎに注意・・(笑)
信長ー茶道ーカステラという関係を知ると、あらためて歴史あるお菓子なんだな~と見直してしまいました。遠くからはるばる来た異国人は抹茶に驚いたでしょうね。白湯が無難です(笑)
カステラというと長崎が本場ですが、当時の権力者にも好まれて「堺からのお取り寄せ」があったことを考えると大阪のカステラも歴史があって美味しそうです。yokocanさんオススメのカステラ・・食べてみたいです!
炊飯器カステラ、是非、お試しくださいね。最初に泡立てる時は、湯煎をするといいですよ。抹茶は苦手ということで、白湯かカフェ・レイテでお召し上がりください♪
確かに卵、砂糖、粉、バターと同量で作るケーキの発祥や広がったルートなど気になりますね。
う~~ん、甘い香りを想像しただけで
のけぞりそうです(笑)
美味しいカステラ、すっかり食べたくなっちゃいました♪
簡単に出来ちゃうなんて私も作ってみようと思います♪
カステラといえば昨年夏の長崎旅行でカステラやさんの多さにびっくりしたのを覚えています。
先週から日本人の生徒さんが教室に入り、初日にお土産まで持ってきてくれたのですが、それが何と文明堂のカステラでした。
日本に居た時には買って食べるほどではなかった和菓子でも、海外で頂くと非常に美味しく感じられるのは何故でしょうね?
こちらでは滅多に手に入る物ではないので、作り方を載せていただいて本当に嬉しく思いました。
上手にできたらワイン屋のミゲルに食べさせようと、考えただけでニンマリしてしまいましたよ(笑)
炊飯器の中でツヤツヤと炊きあがったお米も魅力的ですが、甘い香りのカステラの誘惑もなかなかです(笑)
私もまた食べたくなってきました!