Cafe (コーヒー・ポルトガル語)
ポルトガルはコーヒーが安くて美味しい。大航海時代に早くからブラジルを植民地にしてコーヒー豆を集め、ブレンドや焙煎の技術を培ってきたそうだ。エスプレッソを飲む人が多いようだが、私は「カフェ・レイテ」(ミルクコーヒー)をよく注文した。普通のコーヒーがカップ・ソーサーで出てくるのに対し、ホットでもグラスに入っている。こんな「意外」が大好きだ。
カフェの壁を飾るアズレージョ(装飾タイル)はイスラムが起源であり、スペイン経由で伝わった・・そんなことを考えていると、目の前のグラスに入ったコーヒーと中東などでよく飲まれるグラスに入った熱いチャイが重なった。定かではないけれど、熱い飲み物をグラスで飲むアラブ人の習慣が、こんな風に残っていたとしたら面白い。
グラスのコーヒーにまつわる物思いは、街に点在する印象的な建造物の記憶とつながった。華やかなりし頃の王・マヌエル一世の名前をとった「マヌエル様式」は、隙間ないイスラム風の文様と世界に開けた大航海時代の壮麗さが融合した建築様式。ゴシック、ロマネスクなどの枠にはおさまらない個性的な姿は、ヨーロッパの他の地域では見られない。街を彩る装飾タイル同様、イスラム支配の残り香が、ポルトガルに独特な情緒を生み出している。
カフェでの時間は、ゆっくりと濃密。冷たくなった手でグラスを包むようにして飲むのが寒い時期の旅にぴったり。砂糖を入れて、ソーサーにのっている柄の長いスプーンでかきまぜる。甘めのミルクコーヒーが体を芯まで温めてくれた。(さ)
いつもありがとう!Obrigado(オブリガード)!そろそろ温かいコーヒーが恋しくなる季節。一服の前にはクリックをお忘れなく。
グラスに入ったホット・コーヒー。チュニジアでも一般的にそうでした。チュニジアはイタリアの影響からかカプチーノをよく飲みますが、やはり透明のガラス(あるいはプラスチック)容器に入って出てきます。サイズはこのポルトガルのものより随分小さいんですが。
私もアラブから入った習慣の名残なんだろうなと思います。でもスペインではこれ、やりませんよね。
そして、マヌエル様式。心の内面へ内面へと向かっていくかのようなイスラームの繰り返しの文様と、大航海時代、果てしなく遠い地まで冒険の旅へ乗り出した人々の精神を表すかのような、オープンで華やかな建築様式の融合。対称的なふたつの文化が混ざり合って溶け合って行った過程が見られておもしろいですね。
アズレージョの「青」も、きっと中国の陶磁器に憧れ、その影響を受けたイスラーム世界から、さらに西へと渡っていったもの。こう考えると、広大で多様に思えるユーラシア大陸も、容易にひとつに繋がっていきますね。
浪漫があるな~。
蛇足ですが、ポルトガル出身のサッカー監督 ジョゼ・モウリーニョ(イングランド・チェルシー監督)、今一番会ってみたい人物です。
チュニジアもホットコーヒーはグラス、そしてイタリアの影響でカプチーノなんですね。そうそう、スペインではやらないというのも含めて面白いです。たかが一杯のコーヒーのそのカップとはいっても、背景にはその国の歴史があり、文化の混合があるんですよね。
アラブの茶も、アジアから茶葉が伝わったのでしょうし、タイルの青にしてもやはり中国陶磁から。(前回の記事、木靴の色で「デルフト風」と書いたときも頭には中国陶磁がありました)
当時は遙か遠いアジアだったのでしょうが、文化は確実に伝播していた・・ユーラシア大陸、その先に西欧が見えてきます。
だからこそ、それぞれ影響しあっている文化をリスペクトして・・とEHINOMANIA一周年の記事につながってきますね!
街も独特の情緒に溢れているし、何より食べ物が美味しいし。スペインに行かれる機会があったら、是非足を伸ばしてみてください!
ポルトガルもサッカー国。サッカー好きのオルサさんとしては、そういう意味でもポイントが高そうですね!
http://es.search.yahoo.com/search/images?p=%EF%BC%AE%EF%BD%95%EF%BD%8E%EF%BD%8F%E3%80%80%EF%BC%A7%EF%BD%8F%EF%BD%8D%EF%BD%85%EF%BD%9A&fr=FP-tab-img-t340&ei=UTF-8
や、パウロ・フェレイラ(Paulo Ferreira)
http://es.search.yahoo.com/search/images?p=Paulo+Ferreira&sp=1&fr2=sp-topei=UTF-8&fr=FP-tab-img-t340&x=wrt&ei=UTF-8&SpellState=n-199783998_q-yLCYFFOBoOkqlN7nqiDangABAA@@
などグッドルッキングがけっこういて、つい応援したくなってしまいます。
イスラム文化からきているとしたらホットミルクティーもグラスに入れてくれるのかな?
カップやソーサーでコーヒーや紅茶の味って変わる
その裏には、昔の文化が秘めているんですねー
グラスに入ったミルクコーヒーにポチッ!
応援したくなるわけがわかりました!
二人の写真、楽しく拝見しましたよ。
それぞれに素敵ですが、私はどちらかというと
フェレイラの風貌に惹かれます(笑)
ところでギリシャのサッカーチームの評価は
いかがですか?
歴史や文化の一端を感じられるのは面白いですね。
カフェに紅茶もあったのでしょうが、やはり
主流はコーヒーだったようです。紅茶だと尚更
グラスで出てくることを期待してしまいます。
コーヒー好きにはたまりません(笑)。
ブラジルのコーヒー豆で安くて美味しいなんて、
それだけでポルトガルに行く価値があるな~、
なんてね。
北京ではコーヒーは最近普及し始めたのですが意外だったのがポルトガルと同じでホットのカフェラテを注文すると写真のようにグラスででてくることが多いんですよ~。日本で滅多に見たことなかったから、とても新鮮でした(笑)☆
疲れたときの一服は本当にいいものです。
へー、北京もグラスのホットカフェなんですか。
すごく意外です。
アラブのチャイの逆輸入なのかしら。
最近、普及し始めたということは、やはり中国は
お茶文化なんですね~。
中国茶も大好きです!