小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

12月定例会:最終日

2006年12月21日 | 議会活動報告
12月議会の最終日を迎えました。
本定例会に上程された33件の議案は全て採決に付され、原案通り可決成立しました。
なお、総務産業常任委員会に付託された陳情、即ち①トンネルじん肺根絶を国に対して求める陳情書と、②高浜西部中山間地域総合整備事業についての要望については、継続審査扱いとなりました。
その後、追加議案として「障害者自立支援法の制度改善を求める意見書」が上程され、審議・採決の結果、全会一致で採択されました。

以下に、本会議の採決で行った私の討論と、意見書の全文を紹介します。

【本会議討論】
全議案について妥当と判断し賛成します。
この内、3議案に対し意見を申し上げますので今後の業務執行の参考にしていただきたいと思います。

まず、議案第85号 一般会計補正予算(第4号)ですが、総務費の交通対策費として公共交通維持支援事業補助金68万3千円が追加補正されています。
これは、内浦小中学校の児童生徒に対し、通学の安全確保の必要性から、ジャンボタクシーを一部スクールバスに利用するための費用増加に伴うものです。
このジャンボタクシーをスクールバスとして利用する期間は、今年度は10月から来年3月末までとなっており、来年度についても現時点では、10月から翌年の3月までとの説明でありました。今年度は仕方がありませんが、来年度は一年を通して運行すべきであります。ぜひ、来年度の予算編成に反映していただくことと、併せて、青郷小学校区の六路谷から、和田小学校区の車持まで、平場の校区でも、近年の社会情勢に鑑み、安全な通学方法に関する検討を要望しておきます。

次に、議案第97号 高浜町課(室)設置条例の一部改正条例ですが、今回、この子育て支援の充実という観点で保健福祉課を保健課と福祉課に分けて、保健課には「基幹型子育て支援センター」の設置を打ち出したことは評価するものです。
出来るだけ早期に、子育て支援センターを設置し、一層の子育て支援の充実に乗り出していただくことを要望します。

最後に議案第107号 高浜町まちの駅の指定管理者の指定についてです。
今回の指定管理者の指定では、高浜町観光協会が指定されました。この選定に関しては特段の問題はなく、指定そのものに関しての異議はございません。
但し、今回、高浜町観光協会が指定されたことに伴い、観光協会そのものが現在の事務所から高浜町まちの駅に引っ越してくることになります。
もちろん、まちの駅管理に必要な部分の事務所使用については何も問題がないわけですが、観光協会の本体が事務所として使用する部分については、あくまでこの施設は町有施設ということを考えると、その施設の一部を貸し事務所として使用するという明確な区分が必要です。
従って、事務所貸与料などの会計処理も必要となってまいります。この点に関し、議案の審議段階において少し明確とはいい難い面もありました。
3月議会の予算審議までには、きちんとした根拠に基づき、明確にしておくべきと申し上げ私の討論とします。

【意見書】
障害者自立支援法の制度改善を求める意見書

障害者自立支援法が本年4月に施行され、自立支援給付に対して原則1割の定率負担が導入された。
このため、月額負担上限額の設定や各種の軽減措置が採られているとはいえ、利用者負担は従前からすると増加しており、障害児の施設利用も含め負担軽減を求める要望が利用者や家族、障害者団体等から多く寄せられている。
また、施設運営においても一定の激変緩和措置が設けられているものの、日額報酬単価へと変更されたことによる大幅な減収など、このままでは利用者へのサービス低下が避けられない。
よって国におかれては、障害福祉サービスが障害者の自立した生活を送る上で必須のものであることに鑑み、次の措置を講じられるよう強く要望する。

1 利用者負担のあり方について早急に検証し改善を図ること。

2 就労により所得を得ることが困難な障害者について、年金を改善し所得保障を図ること。

3 報酬単価の引き下げ及び月払いから日払い方式への変更による施設収入の減少により、サービス低下や施設の経営危機が懸念されることから、施設経営の実態を把握し改善を図ること。

4 障害児支援の拠点である福祉施設について、その機能の堅持と活用が図られるよう制度の改善を図ること。

【一般質問】
12月14日の一般質問の記事に理事者の答弁を追加しました。(非常に長文で申し訳ありません)