扶桑往来記

神社仏閣、城跡などの訪問記

薩摩紀行三日目② 妙円寺参り −徳重神社−

2019年05月26日 | 仏閣・仏像・神社

一宇治城の城山を降りて北へ少し行くと旧妙円寺あたりに出る。

途中の路傍に「島津義久公剃髪石」なる史跡がある。

といっても平たい石が数個、仁王像とおぼしき首などが置いてあるのみ。

説明板をみれば豊臣秀吉と会見すべく鹿児島から出水に向かう途中、この石の上で僧体となったらしい。

 

JRの線路を渡るアンダーパスに妙円寺参りのタイル画などがある。

妙円寺参りとは関ヶ原の合戦で島津義弘が演じた「島津の退き口」を讃え、鹿児島城下からこの地まで具足に身を固めて歩いて参詣する行事のこと。

現在でも行われているという。

 

妙円寺は島津義弘の位牌を護る菩提寺となっていたが明治の廃仏毀釈で徳重神社となり近くに移転し現在に到る。

参拝してみると小さなお寺である。

お願いすると義弘公の位牌をみせていただけるとの情報だったが、お寺の人が不在で本堂の戸の隙間から位牌を覗くのみだった。

 

 

 

隣の徳重神社の方へ行ってみるとこちらも戦国島津ゆかりの神社(元は寺院だが)としてはいかにもささやかである。

訪れる人もなくひっそりとしていた。

神社の人にお願いして御朱印をいただき電車の時間に間に合うよう小走りで駅に向かった。

 

 


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