扶桑往来記

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歴史コラム #33 鬼島津と海を渡ったネコ

2017年09月30日 | エッセイ:海の想い出

33回目のコラムは島津義弘。

鬼島津と呼ばれた。

鬼島津と海の関わりといえば朝鮮出兵。

この時、島津勢にはネコも相陣していた。

瞳の細さで時刻を知るというのがその理由というがまあ言い訳であろう。

うちのネコをみればわかるように昼間であろうが回りが暗ければネコの目はくりくりである。

鬼島津、要は好きなものと一緒にいたかったのではないか。

一緒に出陣した義弘の息子、忠恒もまたネコたわけ。

島津のネコは5匹が戦没、「ミケ」と「ヤス」が帰国した。

ネコは猫神神社に祀られ今もネコたわけの巡礼が絶えない。

 

ネコはイヌと人間の相棒の双璧を成している。

イヌは明らかに人間の家来である。

一方、ネコはたまたま人家に寄宿している気分であろう。

かつての食客である。

いるだけで価値があるからネズミを追う以外の仕事はしない。

人間も期待せずに世話をする。

種の生き方としては理想的であろう。

 

そんなネコ話をしたいがために島津候をだしにした。