扶桑往来記

神社仏閣、城跡などの訪問記

井伊の里 -龍譚寺

2017年10月27日 | 仏閣・仏像・神社

松阪出張の帰り、まだ行っていない名刹を考え、井伊谷の龍譚寺に参詣することにした。

いつもは国道一号で豊橋からバイパスを通って浜名湖の南を回って行くところ、今日は北側を通る。

乗ってきたAMG-C55のオイルを岡崎のディーラーで補充してもらった後に国道でゆるゆると行く。

ほぼ100kmの行程で午後早めに着いた。

龍譚寺は井伊直政を出した井伊家ゆかりのお寺で大河ドラマの影響で結構な人出がある。

臨済宗妙心寺派で本尊は虚空蔵大菩薩。

井伊家初代が龍譚寺門前の井戸から生まれたといい、直政に至るまでその関係は深い。

南北朝の頃、宗良親王を迎えたこともある。

 

井伊直政のことは徳川家に出仕し家康の四天王として頭角を現して以降のことしかよく知られていない。

大河ドラマは直政以前からを舞台としていて期待していたのだが、あまりに脚色が過ぎていて途中で視聴離脱。

まあ娯楽コンテンツとして考えればよかろう。

寺の現在は禅寺らしく気品があって庭もいい。

一角に井伊家の御霊屋が設けられ、井伊家の墓所もある。

本堂や御霊屋、庭園の関係はどことなく甲斐恵林寺に似ている。

小一時間、散策の後東京へ出発。

 

 

 

 龍譚寺庭園

 

途中、キーホルダーにしている恵林寺の御守がないことに気づく。

岡崎のヤナセに落ちていたようで後日、無事に復帰。

 


伊勢の偉人のこと -松浦武四郎記念館-

2017年10月26日 | 文筆業として

「信玄・謙信の本」が無事脱稿予定。

打合せのために松阪詣で。

次回は「松浦武四郎」をやる予定で、松阪市にある「松浦武四郎記念館」を訪問した。

2018年は武四郎生誕200年、彼が北海道を命名してから150年の節目。

記念館は彼の親族が寄贈した資料、遺品を展示している。

 

白状しておくが、私は松浦武四郎という人物をほぼ知らずにいた。

NHKの番組で武四郎を取り上げていたのを視て俄然興味が湧いた。

調べれば調べるほどこの人はおもしろい。

巷間、北海道の道名郡名などを考案したことが取り上げられることが多いが、それは彼の業績のほんの一部でしかなく、彼は日本初のアルピニストであり、ヒューマニズムを標榜するジャーナリストであり、優れた学者である。

冒険家としてくくられてしまうのが実に惜しい。

本の執筆に関しては入念に取材し、その人生の全てを解き明かしてみたい。

武四郎が最晩年暮らした書斎「一畳敷」。

実物は国際基督教大学の構内にあり、学園祭の時のみ公開。

今回は逃したので来年行きたい。

 

生家は来年の公開に向けて整備中。