霊宝館に入る。
すでに14:00を回っている。
朝から山に登って雨に降られて花見、昼飯も食わずでつかれた。
霊宝館の外庭は花見にいい。
しかし雨で傘も持たない身にはゆるりと愛でてる余裕がない。
さてここ霊宝館は春と秋にしか公開しない。
霊宝館は上醍醐・下醍醐のあちこちに安置されていたものを集めているのだが、展示の仕方の工夫が今一つ。
できるだけ置いてあった場所を再現するような展示にするとよいのではないか。
同じ場所にあった者同士は仲良くさせたい。
霊宝館を見終わるともう15:00。
本当は法界寺の国宝、薬師如来を片付けたかったがタイムアウト。
雨の中、醍醐駅まで戻り、地下鉄で五条まで戻る。
「王将烏丸七条店」でやっと昼飯、スターバックスに寄り、新幹線に乗る。
付記 今年の公開は文末のとおり。
要所をコメント。メモを取る気力がないので記憶が頼り、絵関係はほぼ全滅で記憶から落ちている。
仏像は「平安末期の傾向とは」を勉強するには良いと思う。
第1室 桜舞う、醍醐寺
(絵画)
●清瀧本地両尊像 室町
●桜楓図のうち桜図、山口雪渓筆 江戸
●豊臣秀吉肖像 江戸
※教科書に出てきたあの肖像画、猿っぽくはないあれ
●太閤五妻洛東遊観之図、歌麿筆 江戸
●義演肖像 江戸
●舞楽図屏風、俵屋宗達筆 江戸 重文
●松桜幔幕図、生駒等寿筆 江戸
●倭花名品 江戸
(書籍)
●醍醐寺雑要 安土桃山 重文
●桜会類従 江戸 重文
●義演准后日記 慶長3年(1598)3月15日条 安土桃山 重文
●義演准后日記 慶長2年(1579)3月8日条 安土桃山 重文
●秀吉法度 安土桃山 重文
●醍醐花見短籍 安土桃山 重文
●慶長9年豊国神忌結縁灌頂職衆座次張文 江戸 重文
●御拝堂所作人交名 安土桃山 重文
(工芸)
●鞨鼓、楽鐘、琵琶、楽太鼓 以上江戸
●金天目・金天目台、桐文蒔絵炭取、桐文蒔絵角盥・楾 安土桃山
●華籠 江戸
第2室 醍醐寺の名品
(仏像)
●薬師如来坐像 平安 国宝
●薬師如来脇侍像 日光菩薩像・月光菩薩像 平安 国宝
※この薬師セットは特別コーナーに展示されている。奈良にあるような飛鳥・白鳳の薬師セットとは趣が相当異なる。
●帝釈天騎象像 平安 重文
※東寺のイケメン帝釈天同様に象に乗るがこっちの象は象らしさがなく、またイケメンでもない。
●閻魔天像 平安 重文
※水牛に乗る閻魔様
●阿弥陀如来坐像 平安 重文
●地蔵菩薩立像 鎌倉 重文
●吉祥天立像 平安 重文
●不動明王坐像 鎌倉 重文
※快慶作、淡交社の古寺巡礼シリーズ本によると快慶の怒り顔は珍しいそうでこの後、高名な東大寺南大門の金剛力士像の像造に着手とある。
だとすると怒り顔の練習作といえようか。明王系は妙に肩の怒りが強調されていたり、ウデの感じが人間離れしがちだと思うのであるがこれは人間に近い造型。
●五大明王像 不動明王像・降三世明王像・軍荼利明王像・大威徳明王像・金剛夜叉明王像 平安 重文
※元三宝院の護摩堂に安置されていたものでガラスケースに横に並べられている。
密教明王系であるがやせ気味。
眼が特に強調されているが眼球がはげている者もあり白目がち。黒目が眼力に大きく影響するのがよくわかる。
大威徳明王像は水牛に乗っているが痩せ牛でつらそう。
●大日如来像(胎蔵界) 平安
●釈迦如来坐像 平安~鎌倉
●釈迦如来脇侍像 文殊菩薩像 平安~鎌倉
●釈迦如来脇侍像 普賢菩薩像 平安~鎌倉
●阿弥陀如来坐像 江戸
●天部立像 鎌倉
●銅造阿弥陀如来坐像 平安 重文
●愛染明王坐像 鎌倉
●如意輪観音坐像 鎌倉
※像高50cmの小さな像、如意も輪もしっかり残っており顔もよい。
●十一面観音立像 鎌倉
(絵画)
●大元帥法本尊像 大元帥明王像 三十六臂 鎌倉
●仁王経法本尊像 中方・東方・南方・西方・北方 平安 重文
●五大尊像 不動明王像・降三世明王像・軍荼利明王像・大威徳明王像・金剛夜叉明王像 鎌倉 国宝
※彫刻の明王像も怖いが絵だとまた別の意味で怖い。彩色が相当残っているのでひたすら赤い赤い。
●文殊渡海図 鎌倉 国宝
●訶梨帝母像 鎌倉 国宝
●大日金輪像(胎蔵界) 鎌倉 重文
●六字経曼荼羅図 鎌倉・南北朝 重文
●両界曼荼羅図 鎌倉 重文
※曼荼羅、作業部屋に飾りたい。
●四種護摩本尊及眷属図像 宗実筆 鎌倉 重文
●五大尊像 鎌倉 重文
(工芸品)
●金銅五種鈴、四種杵 江戸
●金銅両界曼荼羅 鎌倉 重文