根城を辞して今日の宿、弘前へ向かう。
距離としては120kmほどで北海道の感覚では2時間半。
ところがこの移動が人生希にみる難行苦行となった。
土地勘がないとつい国道なら大丈夫と思ってしまうのが間違い。
青森県の中央には大奥州山脈が走っていて八甲田山がそびえている。
真一文字に行けばそのふもとを越えて行くことになる。
途中、酸ヶ湯温泉という名湯があり、行った事があったことも油断の元。
国道102号に入ると状況が一変、すでにとっぷりと陽が暮れ、街路灯も皆無。
御伽話に出てくるような深い森を懐中電灯で進むような状況となった。
行けども行けどもグリム童話の世界。
時速30kmくらいでそろそろ行くしかない。
道路の舗装がいいのがせめてもの慰めである。
酸ヶ湯温泉を通過してもそんな状況がしばらく続き、すれ違うクルマも希。
黒石市に入って道が下るようになり津軽平野に入るとようやく生きた心地がした。
ホテルは弘前城の前である。
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