岡山出張のついでに金刀比羅宮に参詣。
宗教の本の執筆が佳境、岡山の仕事も継続していて忙しい。
さらに来月からIT講座も始まりと我ながらやることの幅広さに茫然とする思いである。
こんぴらさんは初めての参詣、参道から陽気な風情でこれも讃岐のお国柄だろうか。
天気があまりよくないのが残念であるが傘を差すほどでもない。
こんぴらんさんでおもしろいのは「代参犬」、犬に小銭をもたせて放つと出会う人々が世話をしてこんぴらさんまで順々に送り届けて帰ってくる。
何というおおらかな風習であろう。
社会を信用していなければ成り立たないいかにも日本らしい現象である。
ぜひ本に書いておこうと思った。
さてこんぴらさんに来た動機がもうひとつ。
金刀比羅宮には若冲が書いた障壁画が残っている。
若冲の作品もよかったが、円山応挙もまたいい。
特に虎の間の虎たちが実にいい。かわいい。
虎が猫になっている。
応挙他、昔の日本の画家達は生きた虎をみたことなく想像だけで描いている訳であるからその人の想像力、心の中の「虎とはこうだ」がもろに出る。
応挙はネコ好きだったのではないかと思ったりした。