扶桑往来記

神社仏閣、城跡などの訪問記

歴史コラム #40 超人松浦武四郎「結」

2018年11月30日 | エッセイ:海の想い出

40回目は武四郎の3回目。

 

もう少し武四郎のことをやりたいのだが、結にした。

 

武四郎は上官と衝突して官を辞した。

その背景にはしょうもない権力争いがあった。

武四郎はアイヌの人権を重んじ、和人と仲良く北海道開発をすることが夢、しかし長官は江戸時代からしぶとく生き残った政商の賄賂に負けて邪魔な武四郎排除に動いたのである。

北海道の命名をしたところで武四郎のキャリアが終わった。

以後のセカンドライフは彼の終活であった。

 

武四郎はあちこち旅行に出かけた。

目的のひとつは天満信仰の復興、菅公ゆかりの地を選定して番号をふり双六を作った。

神社には鏡を奉納、自分の仕事である地図を裏面に刻んだりした。

おもしろいところでは三井寺に筆ならぬ「鍋」を奉納、鍋塚を作った。

この鍋、北海道探検時代に愛用した思い出の品という。

この時まで持っていた心がおもしろいではないか。

 

人生の最終局面に入ると悪友河鍋暁斎に自分を釈迦に模した「涅槃図」を書かせた。

そして一畳敷なる書斎を作ってそこで暮らした。

この建物、日本全国の神社仏閣などから古材を送ってもらい見事に部品として使っている。

寝転んで人生を振り返るにこの上ない妄想の場であろう。

 

不思議なことに自由の身になり生活費に困らぬ武四郎、明治になってから一度も北海道に行かなかった。

救えなかったアイヌの境遇をみて「あわせる顔がない」と思ったのではないかと考えている。

 


NEXCO中日本新東名高速道路見学会

2018年11月27日 | 取材・旅行記

JAFからの情報で高速道路の見学会があることを知り応募してみた。

結構人気があるらしく補欠ということだったが後日連絡が来て当選。

 

集合場所はJR横浜駅。

バスが迎えに来て出発。

トンネル工事現場で説明会と内部見学。

巨大な重機を間近でみられて満足。

道の駅など立ち寄って大山阿夫利神社参道の名物湯どうふの昼食。

おもしろかった。


鳥越神社と躍動的な不動明王像

2018年11月14日 | 仏閣・仏像・神社
税理士事務所に決算処理の相談へ行った帰りに鳥越神社をみつけた。
主祭神はヤマトタケル、東国平定の時、当地に対峙したことに始まる。
後に源義家が奥州へ向かう際、川を越えるのに難儀していたところ白鳥が浅瀬に下りてきて渡河口を教えてくれた。
義家がこれを感謝し当神社に参詣、鳥越神社との社号を奉じたという。
神社は丘の上に社殿があったようだが、江戸幕府が蔵前に米蔵を建てる際に土壌を利用するため丘は崩された。
例大祭では「千貫神輿」が出るという。
 
 
久しぶりに都心に出たその足で三井記念美術館で開催中の「仏像の姿」を見物。
チケットに使用されている仏像はちょっと見。蔵王権現かと思っていたら不動明王。