扶桑往来記

神社仏閣、城跡などの訪問記

目黒散歩、お不動さんから目黒成就院

2015年04月28日 | 仏閣・仏像・神社

執筆中の「保科正之の本」に掲載する写真を撮りに目黒に出かけた。

成就院と保科正之とのゆかりは母の静が7体の仏像を奉納したことによる。

静は大奥に務めていた際、二代将軍秀忠に見初められて密かに懐妊、正之を生む。

秀忠の正室江は大変嫉妬深く、身の危険を感じて武田信玄の娘、見性院の庇護を受けた。

出産の無事と後の正之出世に感謝して納められた仏像の写真を撮るのである。

 

目黒駅から雅叙園脇の坂を降りていくと五百羅漢寺。

元禄年間の開山、松雲という坊さんが彫った羅漢像を収める。

500以上の羅漢像を彫り、300を越える像が現存している。

 

五百羅漢寺から目黒不動へ。

 

御朱印をもらっていよいよ成就院。

といってもお不動さんのように参拝者がわんさといるわけではない。

参道をちょっと曲がったところにちんまりとしている。

 

 

成就院というより蛸薬師の名で知られているようだ。

慈覚大師円仁が入唐から帰る際、海が荒れ自刻の薬師像を海に投じて鎮めた。

肥前松浦を訪れると海からタコに乗った薬師像が現れ、それを模して蛸薬師如来像を刻んだという。

お静地蔵は境内に露天で鎮座していた。

 

写真を撮って目的成就。


上野の旅 #4 榛名山ドライブ −榛名神社−

2015年04月23日 | 取材・旅行記

今日の納経は終わったがまだ陽が高いのでしばしドライブ。

榛名神社に行ってみようと思った。

 

水澤寺から伊香保温泉街を抜けていくと榛名山、県道33号線を上っていく。

この道はかの人気マンガの舞台として名高い。

年甲斐もなく攻めても何なのであるが交通量が極小でそこそこのペースで遊べた。

途中、展望スポットで赤城山などながめ、榛名湖で休憩。

 

 

 

榛名神社には15:00頃到着。

 

鳥居から山肌に寄り添うように進んでいく。

滝などそこかしこに現れて霊験を感じる。

 

 

距離の割には高低差がないので楽に歩ける。

双龍門を入ると本殿に到る。

 

 

本殿は朱の社殿に彫刻がてんこ盛りの東照宮のような様式である。

横手から本殿をみてみると建物は御姿岩という御神体に食い込むように設計されている。

 

御朱印をもらって参道を戻ると16:00。

天気がすこぶる良かったこともあり気持ちのいい一日であった。

 


上野の旅 #3 坂東三十三観音遍路7日目 −上野、十六番五徳山水澤寺−

2015年04月23日 | 御遍路・札所

13:00に水澤観音に着。

 

ここは伊香保温泉に近く、水沢うどんの名店もあることから人出が多い。

境内も広く伽藍もあかあかとしている。

水澤観音は天台宗、本尊は十一面観音の秘仏である。

推古天皇持統天皇の勅願によって高麗僧を開基として建立されたというから歴史は古い。

鐘を撞き、納経の後で境内を散策してみるとなるほど天台と異国の香りがしている。

本堂や六角堂は天明7年(1787)の再建ではあるが寺のDNAとは建築技術とは違うものだと思う。

 

 

 

 

御詠歌「たのみくる 心も清き 水沢の 深き願いを うるぞうれしき」


群馬の札所は15番と16番の2箇所。次は下野が順番となる。

 

水沢うどんの老舗、「田丸屋」で昼食。

 

お店オリジナルの喜利麦のうどんを食べてみた。

 


上野の旅 #2 坂東三十三観音遍路6日目 −上野、十五番白岩山長谷寺−

2015年04月23日 | 御遍路・札所

貫前神社から坂東三十三観音15番白岩山長谷寺(白岩観音)に向かう。

 

地理的には富岡から安中を通って高崎へと北上していくことになる。

街道沿いの平地に南面して観音堂が建っている。

仁王門からまっすぐに参道が伸び、お不動さんに睨まれ、さらに突き当たりが観音堂。

 

白岩観音は金峯山修験本宗

拝観料を払うと観音堂に入れ、お前立ちを拝観できる。

 

御詠歌「誰も皆な 祈る心は 白岩の 初瀬の誓ひ 頼もしきかな

 

 

次の16番水澤観音に向かう途中、箕輪城址を通った。

看板をみるとつい寄ってしまうのは城好きの哀しい性。

 

城址は数年前に訪れてから整備が進んだようで立派な駐車場ができ、曲輪もみやすくなった。

100名城のPRはこういうところに成果が出ているように思う。

 

 

ちょっと歩いただけで退散。

 


上野の旅 #1 一宮貫前神社

2015年04月23日 | 諸国一ノ宮

早朝に出発。

目的は上野の一宮と坂東三十三観音巡礼。

 

鳥居から富岡の町がよくみえる。

境内は鳥居から結構長い階段をどんどん降りて行く。

城でいえば本丸の方が大手よりも低い穴城のようである。

お寺で考えると京の泉涌寺がこのように下って御参りする設計。

 

 

本殿、拝殿、楼門が国の重文。

社殿は寛永12年(1635)三代家光の造営、本殿は独自の単層二階建てになっている。

家光の肝いりとなると社殿は日光東照宮のように黒塗の極彩色になる。

御祭神はフツヌシとヒメオオカミ。

社伝で物部姓磯部氏が氏神フツヌシを祀ったという。

 

 

御朱印をいただいて次は観音巡礼を続行。