扶桑往来記

神社仏閣、城跡などの訪問記

武蔵一ノ宮・氷川神社

2014年12月25日 | 諸国一ノ宮

一ノ宮巡礼今年最後は武蔵一ノ宮の氷川神社。

場所はさいたま市大宮区高鼻町。

旧大宮市というのは氷川神社があることに由来する。

 

武蔵国国府は東京都府中市にあり総社大國魂神社がそばにある。

国府と一ノ宮が離れていることになるが一ノ宮制度創設の頃、武蔵一ノ宮は小野神社、聖蹟桜ヶ丘にある。

立地としてはこちらの方が一ノ宮らしいかもしれない。

氷川神社は当初三ノ宮だったようで寺勢により一ノ宮に昇格したらしい。

おそらく時の権力者との関係による。

さて参詣してみると社域はとても広い。

見沼という湧水が作った大きな池があり古代信仰として始まったようだ。

池は今はとても小さくなっているらしい。

氷川神社というと荒川流域の旧足立郡にたくさんあることで知られている。

社伝によれば「氷川」の由来は出雲大社から出雲斐伊川にちなむ氷川の神号を与えられたという説と湧き出る泉を氷川といったことからとの2説あるようだ。

創建は神代の2千年以上前というからヤマトタケルの東征以前のことになる。

祭神はスサノオ、イナダヒメの夫婦とオオナムチの三柱。

武蔵国には出雲族が武蔵国造となったことから水神信仰が出雲神信仰に置き換わったと考えられる。