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はてさてどこか?(その20)

2020-09-22 06:50:45 | 歴史

まだまだ倭、邪馬台国の環境描写続いています。

「真珠、青玉を出す。その山には丹有り。その木には枏、杼、橡、樟、楺櫪、投橿、烏號、楓香有り。

その竹は篠、簳、桃支。薑、橘、椒、襄荷有り。以って滋味と為すを知らず。獮猴、黒雉有り。

その俗、挙事行来、云為する所有れば、すなわち骨を灼いて卜し、以って吉凶を占う。先に卜する所を告げる。その辞は令亀法の如し。

火坼を視て兆しを占う。

その会同、坐起では、父子、男女は別無し。人性は酒を嗜む。

魏略(*)いわく、その習俗では正月(陰暦)や四節を知らない。ただ春に耕し、秋に収穫したことを数えて年紀としている。

《*/「魏略」…魏の歴史を記した書、現存しない》

大人を見て敬する所は、ただ搏手し、以って跪拝に当てる。その人は寿考、或いは百年、或いは八、九十年。

その俗、国の大人は、皆、四、五婦。下戸は或いは、二、三婦。婦人は淫せず、妬忌せず。盗窃せず、諍訟少なし。

その法を犯すに、軽者はその妻子を没し、重者はその門戸、宗族を没す。尊卑は各(それぞれ)差序有りて、相臣服するに足る。

租賦を収め、邸閣有り。国国は市有りて、有無を交易す。大倭をして之を監せしむ。」

 

今度はこれって倭国、九州?っての記述。

真珠はまーアコヤ貝が有名、この貝対馬や五島列島でも獲れます。とすればその中で上手くいけば真珠も採取可能。

次の青玉、これはうーん?

多分にサファイアの可能性、となると、九州ではなかなか採取難しい、いや日本でも。

現時点では、奈良や岐阜県で発見されてはいるが、サンプル的な採取で、継続的にとなると果たして当時どーだったのか?

それともこの青、他の文章でも書いたが、緑ってことも?

緑、これはヒスイ、これも場所とすれば九州ではなく、新潟県糸魚川市、すでに縄文時代に勾玉として利用されおり、日本固有のモノとしても有名です。

また、これとは違うが、長崎ヒスイとして、ちょい特殊な石(玉)も産出しています。これを青玉と云えないこともない?

丹、これもいろいろ問題あります。一般には丹→丹砂→硫化水銀、簡単には産出しません。

西日本では四国~近畿地方を走る中央構造線沿いに、水銀鉱山発達していた様です。

空海、弘法大師が四国山中を行脚したのも、これを探査していたのでは との説あります。

それとも丹=赤土、ベンガラと呼ばれる赤土(酸化第二鉄)であれば、九州各地の山中で採取可能です。

果たしてどーだったのか、いろいろ意見ある様ですが、九州説なら強引にベンガラで正解か!!

ただ水銀鉱山、中央構造線上に位置しており、この構造線、大分・熊本県にも繋がっており、鉱山もあります。

樹木として、枏(ほおのき)、杼(くぬぎ)、橡(くすのき)、樟(くろもじ)、楺櫪(さくら・くぬぎ)、投橿(すぎ・かし)、烏號(やなぎ)、楓香(かえで)有り。

これらの樹木、概ね照葉樹林、落葉広葉樹林に分布、とすれば九州山地での植生、特に問題なし。

その竹は篠(しのだけ、ササ)、簳(矢を作る竹)、桃支(トウ竹)。薑(ショウガ)、橘(タチバナ)、椒(サンショウ)、襄荷(ミョウガ)有り。

こっちも概ね山腹斜面に自生か!

以って滋味と為すを知らず。当然こんな訳か、食料として滋味なることこの上ない ってことでしょう!!

獮猴(日本ザル)、黒雉(日本キジ)有り。

サルにキジ、これも特別な動物ではない。

これ以下の文章、概ね家庭環境、倭国に関する記述として、問題ないかな?で、省略。

 

 

 

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