震災遺構

2014-03-11 10:18:54 | タナカ君的偏見
 東日本大震災から3年目の記念の日、 テレビなどは特集番組を組み、 はかばかしくない復興の進展を嘆いてみせる番組なども多い。 そんな中で「震災遺構の保存」も各地で問題になっているようだ。

 被災地の風景、あらかたの建造物が流され解体された中で鉄筋コンクリート作りの役場の建物などがポツンと残されていたりする。 それを見るとたしかに「津波で破壊されて残った建造物」との想いは強く感じるものがある。 しかし・・・ 「後世に津波の破壊力や怖さを伝える」そんな思いを持って何か残しておいたとしても、後世の人の大半は、今の我々が感じるように津波の凄さを感じるのでは無くて、「なんで、使わない瓦礫の様な建造物を置いておくのか?」、「見苦しいし、土地も勿体無い」そんな風に感じる人が多くなるんじゃないだろうかと思ってしまう。

 かって昔、津波に襲われた地域の人々は語らって津波が到達した地点に石碑を立て、 桜の並木を植えたとも聞く。 そんな津波遺跡とでも言うべきものだって、人々の記憶からは薄れていく。 なまじっかの人間の作った建物や小細工を加えた松の樹なんか余程の大金を注ぎ続けて維持しない限り朽ち果てるのが自然の成り行きってものでしょうね。

 津波で大半の松が流された高田松原、「奇跡の一本松」と呼ばれ、 たった一本立って残った松の大木。 それだって塩水に根元が長く浸かったものだから枯れてしまった。 その枯れ木を募金などで集めた数千万円を越える金額を使い樹脂の注入だかなんだか手を加えて、クレーン車を使って元に立たせた様だけれど、 「勿体無い金の使い道」そんな風に思ってしまうのは俺だけか?。  
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