背景光源などの実験結果

2017-12-14 10:32:25 | 雪の結晶撮影
 草津温泉で一昨日と昨日の降雪を利用して2つの実験を行って来た。 今日は主としてその実験結果を記すが、 撮影した雪の結晶の中でもベストと思う画像をTopに飾った。

[1] アルミ板を用いた雪の結晶採取方法

 適当なサイズ(150x200mm, 0.2t) のアルミ板を何枚か用意し、 それを降雪中の屋外に並べて置くのです。 独りで撮影するなら3枚もあれば充分だと思います。もし雪片を選び出して呉れる助手がいるなら枚数を増やすのも良いでしょう。


アルミ板の上に降り掛かった雪の様子


 1~2程度に雪が乗った時点で撮影に叶う雪の結晶を選びます。 3の状態では雪が重なりあってしまい一片の雪を掬うのは無理です。


今回の草津での雪の様子


 板の素材は他にプラスチック板も用意して実験に臨みましたが、 すぐにプラスチック板は使用しなくなりました。 アルミ板が良い理由は3つ、 

 1) 乗った雪片の形を識別しやすいこと。

 2) 静電気力による雪片の動きが抑制される。
     細筆の先で掬い取る際に静電気に依ると想われる
     変な反発・移動が生じる事が無く、
     掬い取りやすかった。

 3) 不要になったゴミクズの様な雪の除去の容易さ
     アルミ板を左手で摘んでぶら下げ、
     右指でアルミ板を弾くだけで、
     雪屑は一挙に離脱落下してクリーニング完了。

改良が必要な事。

1. 切断時のバリ

 アルミ板はハサミで所要のサイズに切断して用いたが、 縁に生じたバリが邪魔になる事があった。 一つは危険な事。 2つ目は目的の雪片を掬い取るのでは無くて、 細筆で押して板の縁から試料ステージ上に滑り落とす方法を採ろうとした場合、 バリがあるとそこでつっかえて止まってしまう。 無理に押すと結晶が壊れたり、 どこかに弾き飛ばすことになる。

対応策 : アルミ板の縁を折り返して曲面を設ける予定。

2. 設置台

 地面や雪面に直置きして用いた所、 背面側に結露が生じ、 それが更には凍結にまで至った。 これは撮影終了後の後片付けの際に時間が掛かる。

対応策 : 何か適当な物の上にアルミ板を載せるか
      空中に保持して、 状況が良くなるか次回試す。


 さて次の実験項目は背景画像表示ユニットを使用して本物の雪の撮影だ。 特に「結晶の形状が際立つ様に写り込んで呉れるか?」だ、 今回は2種類の背景画像を用い、 対角線長の異なる雪片を撮影してみた。 結果今迄よりも良好な黒い縁取りのある画像として写す事が出来たと思っている。


サイズ1mmの雪の様子


サイズ1mmの雪


サイズ2mmの雪


結晶の形が際立たない、過去に撮影した画像





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