低空気圧でタイヤが変形・空気漏れ

2017-12-29 17:26:40 | トラブル対応
 「トラブル対応」 と言うカテゴリーを追加した。 世の中にトラブルの種は色んな分野に充満していて、 「へ~?!」 と思うような解決策があったりする。

 この前の草津YHでの出会った話も 「へ~、そうなの」 と聞くに値する話でした。 「田中君的日常」カテゴリーに放り込んでも良いのだけれど、新規のカテゴリーを設けて最初に書く記事になります。

 一晩で新たな積雪が20cm程もあった翌朝。 YHオーナーのSさんは駐車場の積雪を小型のブルドーザーで除雪をしようとしたのだが、 今年の春先以降使わないで放置してあったブルドーザーのタイヤの空気圧は大分抜けていたらしい。 それを動かしたらホイールにはまり込んでいるタイヤが変形して隙間が出来て、 更に空気が抜けてしまったそうだ。

 それでYHに設備されているコンプレッサーを動かしてタイヤに空気を充填しようとしたが、 何処かに空気漏れ箇所が有るらしく規定の空気圧に達してくれないで困っている最中だった。

 何しろ小型とは言えブルドーザーのタイヤなんてゴツくて重いやつだ。 それを雪の積もった屋外で車体から外してコンプレッサーの置いてある建屋の中まで運んで来るだけでも疲れる仕事。 なのに空気を入れようとしても圧力が上がって呉れないのだそうだ。 Sさんの口からは 「ここのコンプレッサーより強力なやつで一挙に空気をいれて、 タイヤのゴムとホイールとを密着させないと、 密着性が悪くて空気が漏れるのかも知れないんだよ・・・」 とぼやいていた。

 他のお客さんはゲレンデへ出かけたりするのに自分の車でさっさと出発していたから、 僕の2WDの車だって何とかなるとはおもっていたし、 昼過ぎまでは雪の結晶撮影を継続する積りでいたから、 「ブルドーザーがすぐに動かなくても、なんとかなるでしょ」 と想いつつも、 なんだか悪戦苦闘しているみたいだから、 様子を覗いがてら話を聞いたのです。

 そして「除雪基地には大きな除雪機械が沢山あるんだから、 空気を入れるコンプレッサーだって揃って居るんじゃないですかね?」、「ガソリンスタンドより近いんだから、 そこに行ってみたらどうですか?」 等と余計な口出しもしてみた。

 結果 :

 知り合いの居るガソリンスタンドで空気をいれさせて貰う事が出来たそうだ。 ただし、 ガソリンスタンドの設備でも最初はどうやっても空気圧が上がらず困ってしまったそうだ。 

 そしたらスタンドの知人が「試しに、タイヤにお湯を掛けてみてごらん」 と教えて呉れたらしい。 「積雪の中でタイヤが変形して空気漏れを生じた際、 雪がホイールとタイヤの間に嵌まり込み、 そいつがタイヤとホイールの密着性を阻害している可能性が有る」 との見立てで有ったらしい。

 それで言われた通りにタイヤにお湯を掛けてから再度空気を入れるみたら、 無事に規定の空気圧まで充填出来たそうです。

 餅は餅屋と言うか、 雪国のGSの人はそれなりの経験値があるなーと思いました。
 
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