碁盤との巡り逢い

2017-11-10 10:59:28 | タナカ君的日常
 サラリーマン時代から、 家にある碁盤といえば中央背面に蝶番が取り付き、半分に折りたためるタイプの物だった。 それが、ここ2年程の間に僕の周辺に分厚く脚付きの碁盤が現れ始めた。 その数四面。 そんな彼らとの出会いとその後を書いてみる。

<1>
 公民館囲碁の先輩が「もう家で重い碁盤を出して石を並べることも無くなったから、欲しければあげる」 そう言われて、 お宅まで伺って貰って帰った。 翌週の対局会場で「タナカさんにあげた碁盤、 いざ家の中から無くなったら寂しくなってね。 返して貰えないだろうか?」 そう言われたから即日車に積んで返しに行きました。

<2>
 公民館囲碁の先輩の話、 「名古屋に住む僕の知り合いがね、 旦那さんが使って居た碁盤と碁石、 譲っても良いと言っているんだけど、 タカナ君どうかな」、 「空襲の戦火に遭って碁盤には焼け焦げも付いているらしいから、 どんなものだろうとは思うのだけど」 そんな話を頂いて、 夜行の高速バスを利用して名古屋市の隣の市まで貰いに行き、 入手した。

 安曇野のひのみのの家で使用するために持って行き、 今年になってその借家の引き渡しに伴う引越し作業があって、 今はショージ君のヤナバの山荘にひっそりと置いてある。

<3>
 「鎮座していた5寸の碁盤」のタイトルで記事をUpしてあるから、 碁盤の様子などはそちらを見ていただこう。 焼け焦げのある碁盤を見たショージ君が 「もっと良い碁盤をプレゼント」 とばかりにそれなりの囲碁のセットをひのみのの家に運び込んで来てくれた。 

 今はヤナバの山荘に置いてある。

<4>

 昨日の事、 公民館のロビーで囲碁の対局をしている僕達に近づいて来たご婦人が、 「皆さんの中で碁盤を欲しい方はいらっしゃいませんか?」、「こんなに分厚くて榧の碁盤だそうですけど・・・」 と話しかけてきた。 僕はちょうど見物している状態だったから、 すぐに「僕、欲しいです」、 「家には折りたたみの碁盤しか無いもので」 と返事しました。 対局中の他の人の中にも 「俺だって欲しい」 そんな返事をしそうな人も居たけれど、 僕とその女性の目が会ってしまっていたから、 話は僕との間で進んでしまいました。 時刻は午後1時10分。 その方は2時半には外出する予定が有って、 夕方遅くならないと家に戻らないと言う。 そこで「2時10分までに車に乗って貰いに行く」 事に決定した。 そのご婦人のお宅は公民館と僕の家の丁度中間くらいの所にある住宅地の中にあり、家の駐車場に置かれた車の位置をズラして、僕の車を家の敷地に入れる様に準備して置いてくれると言う。

 約束の時間に伺って、 五寸六分の榧の柾目の碁盤を譲っていただきました。  一晩過ぎて、落ち着いて眺めると幾つか傷も目につくけれど、アマチュアの僕が使うには充分過ぎる品質の碁盤(Top写真)です。
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