温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

知本温泉 AYA旺温泉渡假村 (台湾東部)

2012年04月24日 | 台湾
(正しい施設名はㄚ一ㄚ旺温泉渡假村ですが、gooブログではタイトル欄で注音符号を表示できないので、アルファベットで代用します)


(話の流れとしては「知本温泉 雲山湯屋」のつづきとなります)
知本温泉・内温泉における手当たり次第の温泉突撃も、4軒目となるラストはㄚ一ㄚ旺温泉渡假村。宿泊可能なSPA施設のひとつです。ㄚや一は台湾のみで用いられている発音表記「注音符号」いわゆるボポモフォってやつですね。「ㄚ一ㄚ旺」はA-YA-WANと読み、プユマ族の言葉で「酋長」って意味なんだそうです。と言っても、これを知ったのはこの日の夜にネットで調べてからでして、私も大学時代には第二外国語の中国語授業中に「注音符号」をちょこっと齧りましたが、その後はすっかり忘れてしまい、なんと読むのか、夜のホテルでPCを開くまでの数時間、頭の中はモヤモヤしっぱなしでした。


 
入口の前には温泉タマゴをつくる槽が置かれており、アツアツの温泉が張られていました。



受付棟の向こう側に広がるテラス。左側の屋根下にはバーベキュー場があり、たくさんの食材を持ち込んでいるお客さんの姿が見られました。



ブーゲンブリアが綺麗ですね。テラスから下を眺めるといくつものプールが水を湛えており、広々とした敷地を彩る花々や植栽がSPAリゾートらしい雰囲気を醸し出しています。



標識に従って階段を下ってプールサイドへ。受付から奥へ進むに従い、構内が徐々に雑然としてゆくのがわかります(廃材が放置されていたり、通路に泥が溜まりっぱなしだったり…)。広い敷地を持て余しちゃっているのかしら。俯瞰してみると綺麗なのに、細部の詰めが甘いのは、台湾のみならず中華系によくある傾向。
プールサイドにはたくさんのコインロッカーが設置されている他、ロッカーの隣にはシャワー室兼更衣室の扉がズラリと並んでいます。なお一部は女性専用です。シャワーから出てくるお湯はタマゴ感を有する源泉のお湯でした。
画像左端に見切れているのは脱水機です。台湾のSPAは大抵のところで脱水機が用意されているので便利です。また、右の柱には「小さなお友達は大人と一緒に入ろうね」って書いてあります。



更衣室前にある縦長のプールは冷水プール。ガッツリと泳ぎたい人向け。



その隣はお湯が混ざって25℃くらいに設定されているSPAプール。ここでは打たせ湯やジャグジーなどが利用できます。打たせ湯は台湾ではおなじみの超強力タイプで、お湯に打たれるときにはちゃんと踏ん張らないと吹き飛ばされます。温泉の成分のためか槽内は白っぽく変色していました。


 
SPAプールのプールサイドは、一部がこの温泉の源泉となっていて、まるで地熱地帯のように床から蒸気がシューシューと噴き出ており、裸足でこの周辺を歩くと飛びあがっちゃうほど熱いのです。単なる温水プールじゃなく、大地の息吹きを目の当たりにできる本物の温泉なんですね。日本の温水プールでこんなエキサイティングなところはありますか。



冷水プールとSPAプールの間には屋根に覆われたいくつかの温浴槽があり、いずれにも温泉が注がれています。屋根の柱の直下にある二つの岩風呂はいずれもぬるい温度設定で、訪問時はおじさんおばさんたちが延々と長風呂していました。一方、画像手前に写っているやや深めな2つの小プールには、一方が38℃ほど、他方が44℃ほどのお湯が張られていました。いずれの槽内も、SPAプール同様に白っぽく変色していました。



こちらは約44℃の高温槽で、熱いお湯に慣れている日本人でもかなり熱く感じるかと思います。プールサイドには「天下第一湯」と記された札が立てられていました。
温度計には43.9℃と表示されていますね。上述の床が熱くなっている源泉地帯から源泉がダイレクトに供給されているようです。台湾人はこんな熱い風呂なんて入らないだろうと高をくくっていましたが、意外にも澄ました顔をして入る方が結構いらっしゃったことには驚きました。


 
豊富な地熱を活用し、こちらでは全身浴のみならず、蒸気をいろいろと活用しています。画像左(上)はスチームバスで、竈のような形をしたところに入って座り、穴の開いた蓋から首を出して肩から下を蒸気で蒸すものです。また画像右(下)はファイシャルスチームでして、石臼みたいな器の下から温泉蒸気が出てくるので、ここに顔をすっぽり入れて顔面に蒸気を受けるわけです。

緑豊かで静かな環境、伸び伸びとした広い構内で、地熱や温泉をプールのみならずいろんなスタイルで楽しめる、ユニークな温泉SPAでした。


鼎東客運(山線)・知本温泉(内温泉)行バスで「泓泉飯店」バス停下車、徒歩2分
台東県卑南郷龍泉路136巷  地図
(089)515827
ホームページ

6:00~23:00
大衆池(屋外温泉プール)150元、他に個室風呂もあり
ロッカー(有料:10元×2枚)・シャンプー類・ドライヤーあり
水泳帽・水着着用

私の好み:★★
コメント
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