アントワープ世界体操最終日6日の種目別男子跳馬決勝にて我等が体操のポープ・白井健三17歳が挑んだ、前日の床で堂々金メダルに輝いた白井に大きな期待がかかった!最初の試技ではシライ/キムを決めD:6.0/E:9.466/たが僅かなラインオーバーがあって0.1減点されトータルが15.366となった!2試技目は伸身カサマツ跳び1回半ひねりを決めた、D:5.6/E:9.300/T:14.900/2回の決定点は15.133と健闘した!・・・
だが神は彼に試練を与えた、3位イギリスのクリスティアン・トーマスに僅か0.1pt 及ばず、4位に甘んじて表彰台には届かなかった!現在、日本男子体操界のランク付けでは白井は55位にランクされているらしいが、白井健三よ、内村航平に早く近づいてくけ!3日、個人総合で金、5日、種目別の床と鉄棒で銅、そして最終日の種目別平行棒で金、合計4個のメダルを獲った内村航平のように“ゆか、吊り輪、鞍馬、跳馬、平行棒、鉄棒”の6種目がこなせるオールラウンダーになってくれ!2020東京五輪までには時間はたっぷりある!・・・
さて、7月31日に収録しておいたNHKあさイチ“ちゃんと知りたい遺伝子検査”を数回に分けて紐解いてみよう、我々にとって遺伝子とは見るからに不思議な謎めいたテーマである、この度企画されたこの番組が遺伝子検査に興味がある人も、何だか怖~~いと思う人も必見!その疑問や不安に徹底的に答えてくれるようである!?最近ではあのアメリカの大女優アンジェリーナ・ジョリー(38歳、2度の離婚後、2005年にブラッド・ピットと結婚)が、2007年56歳の時、乳がんでなくなった母親のこともあって、遺伝子検査を受け、その結果、乳がんになる確率が87%だと医師から告げられ、今年5月に両乳房を切除したばかりである!・・・
だが我が身にとってはまだ身近なものだとは感じていない人がほとんどだろう?今年7月7日にはNHKスペシャルでは、この遺伝子について特集され大変大きなな反響があった!スタジオにはコメンテーターのモデル・タレント浜島直子(37歳)とロック歌手ダイヤモンド・ユカイ(50歳)の他に、NHKスペシャルで遺伝子ナビゲーターとして国内外の遺伝子検査の現場を取材した俳優の平岳大(ひら たけひろ、39歳、別れた平幹二郎と佐久間良子の双子の兄)が招かれていた!・・・
番組で平ナビゲーターは実際に遺伝子検査を受けていた、その時の印象として、身の覚えの無い通信簿を貰った心境だったと平は言う、実際の映像では平は“23andMe”と標記された遺伝子検査のキットの箱を開封していた、備えられていた容器を取り出して、そこに息を吹きいれるという、極簡単な遺伝子検査が始まっていた、その検査が終了して、平にとって良い結果パターンが出て満足のいく良い体験となっていた!スタジオでレポーターとして自らも遺伝子検査を体験した寺門亜衣子(28歳)アナが務めた!・・・
そもそも遺伝子とは我々一人一人色んな細胞の中にあって、持って生まれてきたものである、今現在分っているだけで、およそ2万数千種類もある!例えば目の瞳の色を決める遺伝子とか、睡眠など体内時計をコントロールする遺伝子とか、そして糖尿病にかかる遺伝子など、我々の容姿、体質、そして病気にまで、この遺伝子は深く係わっている!今、この遺伝子が検査によって簡単に調べられるようになったことで我々の暮らしが大きく変わろうとしていた!今日、この遺伝子検査についての最新情報が明かされようとしていた!・・・
まずはつい最近、大きな話題にもなったアンジェリーナ・ジョリーが検査した乳癌、そして実は卵巣癌の発症にも大きく影響しているある遺伝子があった!実はこの遺伝子を調べる検査は日本でも行なわれていた!東京江東区にあるがん専門病院“がん研究会 有明病院”には乳癌と卵巣癌のリスクを調べる“遺伝子診療部”が備わっていた、そこにはアンジェリーナ・ジョリーのニュースが流れた5月以降、問い合わせの電話が殺到していた!検査予約を入れようにも調整がつかず、7月以降までも病院の検査スケジュールが埋まっていた!・・・
この有明病院で遺伝子検査を受けたある40代の主婦に取材したところ、彼女には母や祖母など身内に、乳癌を患った人が多く、この女性自身も2度発症していた!彼女は今後、乳癌が再発したり、卵巣癌が発症する遺伝的要因が強いことを心配して遺伝子検査を受けることになった、遺伝子検査はどのように行なわれるのだろうか?最初に受けるのが医師と遺伝カウンセラーとが面接の形で対応する“遺伝カウンセリング”である、まず『家族や親戚の中に癌の方はいますか?』など遺伝カウンセラーと相談しながら“癌の家族歴の作成”にかかる!身内が何歳で発症し、どのような治療を受けたのか?などを詳しく調べていく!・・・
この40代の主婦の場合、母親が乳癌を治療中、彼女の祖母も44,50歳の時2度乳がんをを患っていた!本人を含めて親族に3人以上、乳癌にかかった人がいる場合、乳癌だけでなく、卵巣癌を発症する可能性も高くなる!そのため、卵巣癌のリスクも高いか?遺伝子検査を受ける意義があると告げられた!もし卵巣癌のリスクが高いと分かれば、定期的に検診を受けたり、予防的に卵巣を切除する治療を受けることが出来るのである!・・・
また卵巣癌のリスクが高いと分かると、大きな不安を抱えることになるが、患者にとって、卵巣癌という病気を未然に防ぐことが出来るときちんと説明してもらうことで、納得して遺伝子検査を受けることが出来ることになる、カウンセリングに納得したこの女性は遺伝子検査を進んで受けることになった!まず遺伝子は血液を採取して調べる、保険が利かないため、費用はおよそ20万円かかる、検査の結果、その女性の遺伝子には乳癌だけでなく卵巣癌を高める病的変異があることが判明した!・・・
結果コメントには“L63X遺伝子変異により、BRCA1タンパク質のアミノ酸63番目でタンパク合成が中断され、正常よりも短いタンパク質が合成されます”と書かれていた!通常1%未満と言われる卵巣癌発症リスクが44%に跳ね上がっていた!ちなみに年齢によって多少違いはあるが、70歳までに発症する乳癌リスクの場合は通常なら8%以内に納まるが、遺伝子変異があると最大87%にも昇る!本人にとって『やっぱりか!』と言う気持ちもあったが、本当の原因が分ったので、一つでもリスクを無くせるという目の前に突きつけられた真実を発見して、彼女には明日に向って生きる勇気が湧いてきた!遺伝子検査の6ヵ月後、悩んだ末、この女性は卵巣を予防的に切除するに至った!・・・
有明病院の遺伝子診療部長の新井正美医師は『卵巣癌を発症する前からその体質を知って、それについての対策を医療関係者と一緒に立てることが、遺伝子医療の大きな意義だと思う、予防的対策をとることによって、今や、その方たちの癌の発症のリスクを確実に減らせる時代になったと思います!』と語った!それにしても卵巣癌の発症を予防するために両乳房を切除とは厳しい!しかし卵巣癌を発症してダブルパンチ喰らうよりはマシであると捉えるかである!・・・
また昭和大学医学部教授・中村清吾 乳腺専門医も勧める!もし40歳未満に乳癌を発症した人、身内に乳癌発症者が3人以上いる、男性で乳癌になったという人、身内に卵巣癌の人がいる!と分かった時点で、遺伝性乳癌と卵巣癌を疑って、20代からマンモグラフィ検査を受けて早期発見に留意し、遅くても40歳代では直ちに遺伝子検査を受け、医師と相談した上で予防切除にそなえるべきである!これが現実であるようだ!・・・
切除するには保険が利かず100万円ほどの自己負担になる、切除するか、しないかは主治医に相談されるか、自らしないときめるかは個人による選択の自由である、ここまでは“乳癌・卵巣癌の予防に生かす遺伝子検査”について追ってきたが、次回は“どこまで分か?遺伝子による病気のリスク”と題して追っていくことにしよう!遺伝子検査に関する相談があれば下記の相談窓口に問い合わせることも出来る!・・・
全国各地に37箇所もある日本HBOC(Hereditary Breast and Ovarian Cancer 、遺伝乳癌・卵巣癌症候群)コンソーシアム(Consortium 、非営利協会) http://hbocnet.com/
または全国遺伝子医療部門連絡会議
http:www.idenshiiryobumon.org/search/ にもアクセスすることが出来る・・・