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2008年大阪国際で2°40'54"19位と苦(にが)いマラソンデビューしたが、今回の福士加代子(29歳、ワコール)はマラソンに注ぐ意気込みが違う!彼女はシッカリ、ロンドン五輪代表選考会である今回第31回大阪国際女子マラソンに目標を定めて臨んで来た、彼女はそれを昨年10月10日の2011シカゴ・マラソンで堂々3位入賞2°24'38"で走りきって証明した☆!・・・
気温5.5℃、湿度56%、北の風1.0m/sとほぼ無風だ、12時10分、80人のランナーたちはトラックを2周して長居公園周回路へ飛び出して行った、ペースメーカーを清水裕子(26歳、積水化学)、出田千鶴(25歳、ダイハツ)が、あれ~?小倉久美(四国電力)も?3名のペースメーカが勤める?予定されていたハンガリーのカロビッチはどうしたのか?ケニアのモンビはいた、入りの1キロを3'30"で入ったが、すぐ少しペースを上げて1~2キロを3'19"に上げた、早くも嶋原と堀江が遅れ始めた、福士も含め7,8名の先頭集団が2.7キロ公園周回コースを走り切って“あびこ筋”へ出て行った・・・
5km地点を16'53"という良いペースで通過していく、6キロ手前、昭和町交差点を先頭集団が右折して“松虫通り”へ進んでいく、6~7キロをペース設定通りのペース3'21"で通過した、今川2丁目交差点を左折して“今里筋”へ入り直ぐ、7~8キロを高速レースが期待出来る3'22"で通過する、10km関門を設定通りの33'48"で通過していく☆・・・
先頭集団は大池橋交差点を左折して“勝山通り”へ進んでいく、福士が沿道に左手を振って笑顔を見せた☆余裕が在りそうだ☆福士を含む6人が勝山4丁目交差点を右折して"玉造筋”へ進んでいく、11~12キロまで1キロ3'19"と依然と世界と戦える2時間22分台が期待出来るペースをキープしている、この集団の中に天満屋の二人、一般参加の坂本と、伸び盛り国内初マラソンの重友も含まれている☆・・・
先頭集団が15km関門を見事☆50'36"で通過した☆ここでペースメーカーの小倉が外れた、16キロから天満屋の坂本が先頭集団から遅れていく、ペースメーカーの出田もはずれて清水だけになった、ケニアのモガカも遅れていき、この段階で先頭集団が24歳と若い重友梨佐(天満屋)と、野尻あずさ(29歳、第一生命)と、そして福士加代子の3人となった・・・
先頭の3人は大阪公園外周からツイン21がそびえるOsaka Business Park を抜けていく、19キロから野尻が苦しそうだ、しかし必死に喰らい付いている、コーナーの多い中之島に入り、大阪市役所などがある官庁街に入っていく、そして先頭の3人は御堂筋に入り、最後のペースメーカ清水裕子(26歳、積水化学)も外れそうだが、否、外れない!25キロまでの責任を果たしたい!・・・
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20km関門を1°07'18"で通過した☆あっ、野尻があとへ置かれていく!中間点を予定設定を2分も上回る1°10'58"と言うハイペースで通過した☆清水を先頭に重友と福士が“なんば道頓堀”の折り返しポイントを曲がって北上していく、淀屋橋から、22キロ過ぎで先頭を懸命に引っ張ってくれたペースメーカー清水裕子が遂に外れた、重友と福士の二人は23~24キロのラップを3'22"でカバーした☆・・・
重友と福士が並ぶようにして25km関門をなんと1°24'03"のハイペースで通過した☆ななな~~~んと!☆ここまで1km平均3'22"足らずで来ていた!☆25~26キロを3'24"でカバーして少しペースが落ちた、あっ!27キロ手前から福士が重友から遅れ気味になり始めた!あっ!その差が5メートルから10メートルぐらいにひろがっていく!・・・
片町橋のアップダウンに入るも、重友のペースはスパート気味に少し上がっていた!重友に続き福士も大阪城公園に入る、えっ、あのThe Alfee が流れてこない?そう言えば、公園内のコースも変わり、短くなっている!どうやら日東電工がメインスポンサーになった2008年以来、なくなったらしい、小生、気付いていなかったのか!?・・・
重友がひとり森之宮から玉造筋を南へ降っていく、そして、重友が完全独走態勢をつくって30km関門を1°40'50"で通過する、30キロ過ぎて野尻が福士をかわして単独2位に上がった!福士が失速気味になり苦しそうだ!トップを行く重友の表情にも険しさが現れるも、シッカリ前を向いて玉造の坂を登りきる、33キロ過ぎ福士が更にウクライナのガメラッシュミルコにもかわされていく、勝山通りから今里筋に入り重友が35km関門を1°57'53"で通過していく・・・
あっ、34キロ過ぎ、またもや大阪の試練が下され福士が堀江にもかわされ5位に落ちた!35過ぎて嶋原にも抜かされ6位となった!嶋原は福士の肩を軽くポンと叩いて励ました、重友が松虫通りに戻りあと5キロを残すのみとなった、行け!重友よ落ち着け、うしろには誰も来ていない!あと4キロだ!あびこ筋に戻り重友が38~39キロを3'32"でカバーした、大きな舞台に強いと言われる重友が40km関門を2°15'33"で通過した☆・・・
このままで行くと2007年東京国際で優勝した野口みずきの2°21'37"以来出ていない2時間22分台がぎりぎり出るかもしれない?☆だがペースが次第に落ちてくる重友のフィニッシュ予想タイムが2°23'21"となった☆38キロ過ぎ哀れ福士が一般参加の佐藤由美(資生堂)にも抜かれていく、重友が40~41キロを3'34"でカバーして長居公園へ入っていく、スタジアムが目の前に迫ってきた、そしてトラックの中へ凱旋していく☆武富監督がジッと見詰め迎える、4コーナーを廻り、ホームストレッチをスパートしていく☆・・・
そして武富監督が待つ初優勝のゴールテープへ、ななな~~~んと選考基準の24分を遥かに切る2°23'22"の好タイムで満面笑顔の重友梨佐(24歳、興譲館→天満屋)が大きく両手を広げて飛び込んだ☆☆☆そしてマラソン2回目にしてロンドン代表を確実にした!☆世代交代新時代における、日本女子マラソンの新星、救世主があらわるあらわる♪☆最近、駅伝ではエース・中村有梨香(25歳)を上回る活躍をしているのは、小生も知っていたが、重友がここまでやるとは☆なんと喜ばしいことだろう☆・・・
大阪陸上競技協会横川浩会長より“オリーブの冠(かんむり)”が重友の頭上に載せられた☆そして花束も贈られた☆表彰式後スタジアム内の放送スタジオ内でQちゃんと国分太一からインタビューを受けている重友の顔をよくよく観ていると、小生、重友が、NHK連続テレビ小説“カーネーション”の小原糸子の次女、子供時代の“ひょうきんであどけない”直子に似ているように思えてきた、情報通解説者・増田明美の話によると、重友はケンダマの達人らしいですぞ(*^_^*)・・・
あっ、トラックに入ってガメラッシュミルコ(28歳、ウクライナ)が猛ダッシュして前を行く野尻を捕えて抜き去った、そのままガメラッシュミルコが2位2°23'50"ぐらいでゴールしていった、3位2°24'56"の自己ベストで野尻あずさ(29歳、第一生命)がゴールした☆・・・
4位2°28'35"で堀江知佳(30歳、ユニバーサル・エンターテインメント)が、5位2°29'51"で嶋原清子(35歳、セカンドウインドAC)が、6位2°32'49"で一般参加の佐藤由美(資生堂)が、7位2°35'36"でモガカ(27歳、ケニア)が、8位2°35'37"で一般参加のローレン・シェリー(オーストラリア)がゴールしていった・・・
そしてそして前回の19位2°40'54"よりも順位もタイムをもずっとずっと上げたものの、あの悪夢が再び襲い!27キロ辺りから遅れ始め30キロ過ぎから徐々に失速していった福士加代子(29歳、ワコール)が疲れ果てて、苦笑いを見せながら9位2°37'35"でゴールテープを切った☆よく最後まで諦めずゴールしてくれた☆あんたは立派だった☆次があるさ☆4年前の忘れ物を取戻すなら、また来年に来ればいい・・・
福士よ、あんたにはトラックがあるさ、8'44"40の3000m、14'53"22の5000m、1°07′26″のハーフマラソンの日本記録があるさ、30'51"81の10000m日本歴代2位の記録があるさ☆加代ちゃん!ファイトいっぱ~~~つ!☆・・・10位2°39'27"でゴールを果たした一般参加の坂本直子(31歳、天満屋)も最後までよく耐えてくれた☆偉い・・・