3.11の大震災で開催が危ぶまれたが、29回を迎えた全日本大学女子駅伝(1区:5.8km、2区:6.8km、3区:9.1km、4区:4.9km、5区:4.0km、アンカー区:8.0km、全長38.6km)の12時スタート時、仙台市陸上競技場での気温は25.2℃、湿度70%と蒸し暑く厳しく過酷なレースが予感された!ランナーたち全員は駅伝の精神“がんばろう!つながろう!”のリボンをパンツに着け、東北の復興への祈り込めて走る・・・
トラックを3/4周して26チームの1区のランナー達が杜の都へ飛び出していった、佛教大の3連覇なるか?はたまた3年ぶりに立命館大が6度目の優勝奪還なるか?昨年シードを獲得した名城大、松山大、城西大と鹿屋体育大が何処まで食い下がれるか?毎年この大会の展開は大体決まっている、今回は番狂わせがあるのだろうか?最初の1キロを3′07″のハイペースで入り立命館のエース竹中が引っ張る・・・
あっ!3キロ手前で立命館のエース竹中理沙が佛教大と松山大を引き離し飛び出した!3kmを昨年の記録を20秒も上回る9′19″で通過する!仏教大が伸びない!あっ!佛教大が遅れていく!区間新18′16″!竹中の力強い走りで立命館が1位で2区薮下に継ぐ!2位+29″で松山大が、3位+46″で京産大、4位+54″で城西大、5位+1′00″で名城大、6位+1′05″で大東大がつづいた、あっ!佛教大がなんと14位+1′28″でタスキをつないでいった・・・
あっ!いけねえ、家内のシャワータイムまでに洗濯物を持って病院に行かなくっちゃ!つづきは帰ってからHDD観てからにしよう・・・
14位で受けた佛教大の石橋が前を猛追して7位まで上げる、1位の立命館の薮下が2キロを6′26″で通過していく、あっ!3キロ手間で佛教大の石橋が10人抜きして4位まで順位を上げてきた!名城も交わし石橋が3位にあがる、2位を行く松山の背中も見えてきた、間もなく仙台市民の憩いの河・広瀬川を渡る、立命館の薮下が22′26″余裕の走り2年連続区間賞でエース区間3区のキャプテン田中華絵へ4年ぶりトップでタスキを渡す・・・
昨年はじめて中国・四国勢でシード権を獲った松山大の高柳が2位+1′06″で藤原に継ぐ、大東文化大が3位+1′29″で、そして並ぶようにして佛教大が4位+1′30″で3区世界の吉本ひかりへつないだ!そのあと、名城大が5位+1′34″で、鹿屋体育大が6位+1′35″で、7位+1′45″で城西大がつづいた・・・
トップの立命館の田中が1キロ3′13″のペースで飛ばしていく、2キロ手前で佛教の吉本がキロ3′07″のペースて゜松山大を捉え2位に上がる、中間点でのトップとの差を+1′07″に縮める、トップの立命館・田中が顔をしかめ不本意な走り14′32″中間点通過タイムながら仙台藩初代藩主・伊達正宗が見つめる仙台城への登りにかかっていく、3位の名城が吉本の背後に迫ってくる・・・
トップ田中が須磨学園のエースだったルーキー池田睦美へつなぐ、そして佛教の吉本が区間賞30′06″の2位+1′04″で4区の前田へタスキを渡す、そのすぐあと、名城大の野村が3位+1′10″で浦川につないだ、あっ!後方でアクシデントが起こった!3位でタスキを受けた大東文化の田山が熱中症にかかったか?なんと気温が26.8℃にも上がっている!中継所まであと500mのところで、魂が飛んでしもうてフラフラで止りそうになっている、監督が駆けつけ心配そうに呼びかける・・・
鹿屋体育大が4位+1′54″で中継所に飛び込み4区(4.9km)の西田に継いだ、松山大が5位+2′43″で、城西大が6位+2′43″で、京都産業大が7位+2′44″で、順天堂大が8位+2′51″でつづいていく、あっ!監督がバッタリ倒れた田山を抱きかかえたところで大東文化大が棄権となった!1年生の田山を9.1キロの長丁場で走らすのは無理だったのか?仕方ないと言えばそれまでだが3位で来ていたのに残念!惜しい・・・
トップ立命館の池田は1キロを3′06″、次の1キロを3′04″で刻み区間新のペースで快走する、須磨学園時代優勝の経験が無かった池田だ、優勝の喜びを味わってみたい、2位佛教大の後ろ20mに10年連続3位に甘んじてきた名城大の浦川が迫ってくる、池田がエンジのタスキに手をかる、トップで5区(4.0km)の同じ1年生、津田真衣につないだ、タイムは?あっ!2008年に立命館・沼田が出した15′19″に僅か1秒届かぬ15′20″だった・・・
ランナー達の先には一、二、三番坂と最高46mの標高差のあるアップダウンが待ち受けている、中継所手前で佛教と名城が並んだ、かわした!佛教の浦川が僅か前に出て2位+1′42″で5区池田えりか様につないだ、1秒差で佛教が3位で実力者、森知奈美に渡る、鹿屋体育大が4位+3′07″、京産大が5位+3′38″とトップに大差をつけられつづいていく、6位+3′42″で城西大が、7位+3′49″で松山大が、8位+3′56″で順大がつづく、このままでは熾烈なシード権争いとなる・・・
1キロも行かずに佛教の森が名城の池田をかわした、ここに来て仙台北部に小雨が降り始め、熱いランナー達の身体を癒してくれる、トップをゆく立命館の津田が最初の1キロを3′14″の好ペースで二番坂にかかる、後ろには誰も見えない、完全な独走態勢になった、津田が3′24″のペースで三番坂にかかる、2位佛教大の森は名城の池田に40mの差を開けて二番坂を下っていく、城西と京産が並走して5位争いを演じている、しかしその背後には松山大の山岡が迫る・・・
立命館の津田が3kmを9′54″でカバーした、アンカー岩川が檄(げき)を飛ばして待つ第5中継所の前を素通りして折り返しへ下っていく、折り返せばあと300mの険しい登りになる、そして立命館の津田は2位の佛教大に1分07秒の差着けてアンカー区(8.0km)を走る岩川にタスキを託す、名城大の池田が3位+1′31″で八木にタスキを渡した、松山大の山岡が京産大と城西大と鹿屋体育大をかわし4位に上がってきた・・・
しかし城西の橋本が凄いスパートを見せイッタン抜かれた松山大の山岡を僅かかわし、4位+3′49″でアンカーの小阪にタスキを託す、そして5位+3′50″で松山大の山岡がアンカー山上へつないだ、6位+4′00″で鹿屋体育大が、7位+4′09″で京産大が、8位+4′28″で順大がつづいていく、2位佛教大の森知奈美がこの5区を12′56″で走りきり3年連続で区間賞を獲った!・・・
頼もしげな顔つきの岩川真知子が2kmを6′23″のペースで快調にとばしていく、仙台育英でブイブイいわした岩川にとって仙台は第2の故郷である、2位佛教大の竹地志帆を先導して坂を登ってくる放送車が見えてきた、トップが通過して10分が過ぎると繰り上げスタートとなる、あっ!1m手前に手にしたタスキを差し出そうとする東亜大のランナーを尻目にして、10校が繰り上げスタートしていく、母校のタスキを渡しきれずその場によよと泣き崩れる・・・
トップを行く立命館の岩川と2位を行く佛教大の竹地との差が277m縮まり256m差となっている、岩崎は登りを力強くメリハリの効いた走りで3~4キロを3′15″という安定したペースで好走する、あと3.2kmとなる定点ポイントとなる台原(だいのはら)の坂を登りきっていく、2位佛教大との差が17秒詰まったらしい、4~5キロを3′22″と少しペースを落としたか?2位佛教の竹地が台原の定点を+1′12″で通過していく、3位名城大の八木が+1′43″で通過した・・・
岩川が平坦な市街地へ戻って来た、そして7km地点を過ぎで晩翠(ばんすい)通りに入って来た、仙台市役所市民広場のゴール地点には各校のチームメイトたちが待ち構えている、そして岩川が育ててくれた仙台の街並木を味わい回想しながら、あと500mぐらいか?立命館大がトップで定禅寺通のケヤキ並木のトンネルに入ってきた、今、復興への足音が東北の隅々へここかしこに広がっている・・・
ここ杜の都・仙台に立命館大の勝者奪還への足音をこのケヤキ並木が見守ってくれている!もうすぐそこに3年ぶり6度目、立命館大の優勝テープが岩川を待っている、さあ!左折して市民広場のゴールへ向かう岩川に笑顔が溢れる!岩川真知子は26′23″で走りきり、立命館がぶっちぎり2°06′29″のタイムで3年ぶり6度目の優勝テープを切った☆☆Go~~~al!☆仲間が駆け寄る、全員の笑顔から大粒の涙がこぼれ落ちていく~~☆☆・・・
1分18秒遅れて佛教大の竹地が2°07′47″で2位のテープを切った☆そして3位+1′30″、2°07′58″のタイムで名城大の八木がゴールしていった☆4位+4′31″の2°11′00″でゴールした京産大、5位2°11′15″+4′46″の松山大、6位2°11′35″+5′06″の城西大が来年のシード権を獲得した☆7位の鹿屋体育大と8位の順大が残念ながらシード権には届かなかった・・・
2011年31回大会より長良川コースから、松島町中央公民館をスタートし、塩釜市を抜け、仙台市に入り、大学駅伝と同じ仙台市陸上競技場へゴールする6区間42.195kmの宮城コースへ舞台を移して日本一を争う全日本実業団対抗女子駅伝が12月18日日曜日に開催される、その予選会となる西日本大会が関西、四国、中国、九州地区の16チームが参加して今日、福岡県宗像市役所発着の6区間42.195kmのコースで行なわれた・・・
上位7チームと2時間20分以内でフィニッシュしたチームが無条件で西日本代表として全国大会への出場権を獲得する☆しかし今回、東日本大震災復興祈念大会を祝して、出場枠を広げて、2時間30分以内でフィニッシュしたチームにも特別枠として出場が認められた、よって2°31′29″でゴールしたナンチク(九州)以外、15位2°29′59″でゴールした鹿児島銀行(九州)までの15チームが西日本の代表として本大会に出場することになった☆・・・
この大会で我がシスメックスのエース野口みずき(33歳)が最長区間3区10.2kmを区間賞となる32′25″で快走して☆昨年全国制覇した天満屋に1分以上差を広げて首位をキープしている☆またチームも天満屋につづき2位でゴールして野口はチームの全国大会出場権獲得に大きく貢献した☆疲労骨折のあと肉離で戦列を離れていたが、今回は10ヶ月ぶりの現役復帰となった、2005年9月25日ベルリン・マラソンで樹立した2°19′12″の日本記録保持者の誇りを持って、もう一度世界の舞台に立ってくれ!まだまだ行けるぞ!ファイトいっぱ~~~つ!・・・
今日、加古川医療センターから出発して、訪れた常光寺、里池、城山(じょやま)、西条廃寺跡などの郷土探索は日を改めてご報告することにしよう、乞おうご期待を・・・