九州場所の抱負（玉椿）

－　きょうは大関・玉椿関、というか、協会の玉椿理事にきてもらいました。

（玉椿）　「いつもどうも」

－　・・・で、どうするんすか？

（玉椿）　「あ？　どうするってなにをさ？」

－　摩羅の川は引退、家満は休場。こんな歯の抜けたような番付で、どうやって興行を打つつもりなん？

（玉椿）　「んなこと言われたってよお。出れねえって言ってるもんを無理やり土俵に上げるわけにもいくめえよ」

－　あ？　新弟子が少ない、力士数が減ってる、このままじゃやばいってのは何年も前から指摘されてたろ。広報部長としてなんか対策は打ったの？

（玉椿）　「新弟子はいっぱい勧誘してるだろうが。男山とか駒ヶ峰とか播潟とかよ」

－　そんな１年以上まえに入門したのを新弟子とは言わねえし。そもそも駒ヶ峰なんか、８月くらいから音信不通じゃねえか。どう考えても新弟子が足りなすぎるんだけど。まともに勧誘はしてたの？

（玉椿）　「そんなガミガミいうなよ。朝起きたときに勃起してるかどうか報告してくれって言って、はいそうですかと入門するやつなんか、そうはいねえって。こうなったら残ってる連中でがんばるしかあるめえよ」

－　じゃあ、具体策を示してみろよ。どうやって場所を盛り上げるつもりなのか、ここではっきり示せよ。ほれ、言ってみ。

（玉椿）　「それは・・・企業秘密ってことで・・・」

－　企業秘密だあ？　なにも考えてないだけだろ。そうやってずるずると対応が後手に回った結果がいまの体たらくじゃねえのか、おい。

（玉椿）　「あの、ほら、それは、なんといいますか、充実した土俵を見せることでファンのみなさまのご理解とご支援を・・・」

－　ほおお、充実した土俵。7月は3勝12敗なんて冗談みたいな成績やらかして、9月は9月で9勝6敗でカド番脱出なんて中途半端な成績でお茶を濁したあんたが充実した土俵ねえ。どの口が言うのかね。

（玉椿）　「いや、今場所こそはファンにご納得いただけるような成績をあげまして・・・」

－　何勝するん？

（玉椿）　「へ？」

－　今場所はその充実した土俵とやらで何勝するつもりなんですか？

（玉椿）　「１０しょ・・・」

－　はあ？　１０勝？　それでファンが納得すると本気で思ってんの？

（玉椿）　「１２・・・」

－　ああん？

（玉椿）　「・・・１５？」

－　１５？　いま１５勝って言ったよね。

（玉椿）　「いや、その、あの・・・」

－　はーい、大関・玉椿関、全勝宣言が飛び出しました～！　これは九州場所のみどころになりますねえ。きょうは大関・玉椿関にお話をうかがいました。ありがとうございました。

（玉椿）　「あー・・・」