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秋場所を振り返って~幕内~

2010-09-28 08:00:00 | まらずもう新聞編集部のまらずもう分析
 平成22年秋場所、軸はなんといっても新大関・雲虎と、先場所に続いて大関昇進に挑戦する玉椿・・・・の、はずだった。実際、雲虎は午前5時台に立ち合えばまず負けないという安定感のある相撲で勝ち進んだし、玉椿は相変わらず序盤の連敗でまたしても大関獲りは成らなかったものの11勝、来場所に夢をつなぐ星を挙げた。だがしかし、である。秋場所を終えた今、こうして振り返るなら、秋場所は毛呂乃にはじまり毛呂乃に終わった、と言わざるを得ない。毛呂乃の15日間を振り返れば、それで秋場所を振り返ったことになるといっても過言ではあるまい。

 毛呂乃は先場所後長野に山ごもり、そのまま秋場所を迎えた。毛呂乃と言えば四尺のまらを誇る恵まれた体格にコークスクリュー勃起の必殺技を持ち合わせた理想的な力士だが、本人はそれでも満足せず日々稽古に次ぐ稽古で精進。十分長いまらをさらに長くするための「長野」、旧国名は「濃いと信じる」と書いて「信濃」。そんなまらずもうの聖地で猛稽古を重ねた毛呂乃には、場所前から「毎日違う技で全勝優勝を狙っているのではないか」との憶測が飛び交っていた。そしてその憶測が事実であることは、早くも初日の土俵で明らかになった。新大関・雲虎が「寝る前から勃起、起きるまで維持」という堅実な取り口で初戦を飾ったころ長野の地では毛呂乃がまらを避雷針のように立て、落雷を呼び込むという「稲妻勃起」の大技を早速披露。続く2日目、雲虎が危ない相撲ながら勝ちに結びつけたのを尻目に、前日の落雷の痺れの余韻だけで立って見せるという「余韻勃起」で余裕の勝利。三日目以降、雲虎は安定した取り口を見せ、連勝を重ねていくが、毛呂乃の豪快さの前にその印象は霞んでしまう。三日目、なかなか立ち合いが合わなくても立つまでじっくり待つという天下人の器を示す「家康勃起」、四日目は、まらが前日待っていてくれた主君に忠実に答える「ハチ公勃起」でまらとの絆を見せつける。相棒との息の合った相撲は先場所から雲虎がみせていたが、すっかりお株を奪われてしまった。五日目には芸術的な旋律を奏でる「メトロノーム勃起」、六日には夢精後の硬化したパンツをも突き破る「バキュラ勃起」で比類なき硬度を見せつける。更には七日目、長野の冷え込みを利用し、かねてから「冷えたら勃起」と条件反射を刷り込んでいた「金冷法勃起」を決め、ここまでの勝利がその場の勢いだけでなく、それまでの稽古に裏打ちされたものであることを示してみせる。こうして雲虎と並び、全勝で中日・八日目を迎えた。
 ストレートの勝ち越しのかかる八日目、雲虎はやや立ち遅れるも冷静に態勢を立て直して勝ち越し。一方の毛呂乃はここで「目覚まし勃起」の大技に挑む。目覚まし勃起は勃起角を限界まで高め、亀頭で腹部を叩いて目覚まし代わりにするという大技だが、角度、勢い、硬度が揃わねば実現不可能なうえ、硬くなりすぎた状態で勢いがつきすぎると自らに強烈なボディーブローを打ち込むことになるという危険な技。案の定毛呂乃ほどの角度、勢い、硬さが揃ってしまった結果、毛呂乃は腹部への一撃で悶絶、さすがにまらも縮みあがってしまい初黒星。雲虎全勝、毛呂乃1敗で後半戦に突入することになった。
 派手さはなくとも安定した相撲でさらに白星を重ねる雲虎。それに対し毛呂乃は目覚まし勃起に失敗してなお、大技の追及を休まず、後半戦ではプロの力士としての真髄を見せつけるような技を立て続けに決めて見せる。九日目は責められる夢で大興奮という「ドM勃起」、相手に十分攻めさせて勝つという横綱相撲。続く十日目は「出たら負け」という相撲の原点に立ち返り、夢精寸前の土俵際で粘って見せる「寸止め勃起」、さらに十一日目、見られることで力を発揮というプロ魂を感じさせる「視姦勃起」。十二日目には「夢精勃起」。しかも立ってから夢精するのではなく、夢精してから立つという取組で、これまた雲虎のみが会得したとされた「後の先」の立ち合いを、さらに上のレベルでやってのけた。終盤の十三日目には満を持して必殺の「コークスクリュー勃起」を鮮やかに決め、鉄壁の皮に守られていた毛呂乃のまらもさすがに顔を出すほどの決まりよう。十四日目には難なく「ムー大陸勃起」を決め、雲虎14戦全勝、毛呂乃13勝1敗で千秋楽にもつれ込んだ。
 迎えた千秋楽、この日の朝も注目は雲虎の全勝優勝成るか、であった。大相撲・白鵬の充実ぶりの影響で、大相撲の優勝ラインを基準とするまらずもう界では、なかなか優勝が出ていない。第一人者の雲虎は今年2度、14勝を記録していながら優勝には届かなかった。そんな雲虎が千秋楽まで全勝、悲願の優勝まであと1つに迫っている。派手な取り口からいったら毛呂乃が目立つが、やはり第一人者は雲虎。今日こそ優勝するだろうし、毛呂乃は所詮イロモノ・・・、そんな見方も、この日の朝までは確かにあった。だが毛呂乃は千秋楽に最終秘技「パルプンテ勃起」を発動。毛呂乃のまらは化け物じみた恐ろしい立ちっぷり。あまりの恐ろしさに対する雲虎のまらは縮みあがってしまい、惨敗。全勝の夢も、優勝の夢もパルプンテ勃起の前に打ち砕かれた。
 さて、ここまで幕内の総括をしておきながらいままで一言も言及しなかった力士がいる。今場所10勝を挙げた関ヶ根である。関ヶ根の取り口は、簡単にまとめると「ほったらけ島の精神でがんばりるられるけど、ほったらけ島はどこなのか、納豆食えばウララの花が咲いてもほったらけは所詮ほったらけ」というもので、要するにイカレている。だが、毛呂乃の技を見せつけられては、並みの力士では正気を保ってはいられまい。ならばいっそのこと、関ヶ根のように最初からイカレているほうがまだしも耐えられるか、という見込みもあった。だがその関ヶ根も千秋楽は黒星。しかも一言、「今日は負け。ただそれだけ」と意味の通る言葉しか発せず引き上げていった。イカレた関ヶ根までも機能不全に陥らせたパルプンテ勃起、幕内のみならず十両でも千秋楽まで2敗の朝乃立、幕下以下でも勝ち越しのかかっていた飛埒王やせっかく土俵復帰した玉太田、さらには全勝で来ていた池男王子までが機能不全。枕を並べて討ち死にとなった。長野を中心とした半径150kmはパルプンテ勃起の影響下にあると考えられ、翌日になっても復旧しないまらが多数あるとの報告が寄せられた。

 恐るべき技で雲虎の全勝優勝を阻み、自らも同成績に並んだ毛呂乃。雲虎はここまで優勝せずともまらずもう力士間では成績第一位の座を譲ったことはない。それが今回、晴れ舞台となるはずの新大関の場所で、14勝1敗の好成績であるにもかかわらず、初めて毛呂乃に並ばれてしまった。しかもここで1位決定戦を行ったならば、毛呂乃のまらはパルプンテ勃起で元気そのものであるのに対し、雲虎のまらはその影響で縮みあがっており、結果は土俵に上がる前から明らか。今場所、雲虎はついにまらずもう1位の座を毛呂乃に明け渡したのだ。来場所は関脇昇進、大関への足固めに入る毛呂乃に、雲虎の逆襲なるか。雲虎とて大関で14勝、来場所の成績次第では横綱の可能性もある。だがその前に、雲虎を含めパルプンテ勃起の直撃を受けた力士たちにとっては、その傷をいやすことから始めなければならない。九州場所まではあと2カ月しかない。まらずもう界はこのまま毛呂乃の席捲を許してしまうのだろうか。
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