きのうの取組で自分本来の相撲を思い出したか、いつになくリラックスした状態で土俵に上がれた雲虎。「ムスコが優秀な立ちっぷりゆえに、私自身が小細工を弄する必要がない」というまらへの信頼感が、リラックスした土俵につながっているのだろう。まらもその期待にこたえて安定した土俵運びを見せ、危なげなく4連勝。自身も「場所中とは思えない緊張感のなさ」と述懐するが、きれいに脱力しきった状態でこそ力を発揮するという取り口こそが達人の域というべきだろう。「鳴くまで待とう、ホトトギスの精神。毛呂乃関は立たぬまらを殺してしまいかねない勢いで稲妻に打たせたりしているが、私にはそんな真似はできない」と、武術におけるいたわりの精神も忘れない。「毛呂乃関とは違う攻め口だが、少しは天下を取るまらに近づけただろうか」と語る雲虎だが、評論家のあいだでは「毛呂乃のトリッキーな取り口よりも、雲虎の取り口のほうがまらずもうの王道ではないか」と評価する声が高いのも事実。王道を行く雲虎と、覇道・邪道でイキ続ける毛呂乃。目が離せなくなってきた。
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・雲虎関の自戦記
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・雲虎関の自戦記
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