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世界三大まらずもう

2014-11-13 10:00:00 | まらずもうあれこれ

 

 先日、取組結果の記事で、モンゴルまらずもうの話にすこし触れたところ、読者から「モンゴルまらずもうとはなにか?」との質問をうけました。まらずもうに類する競技は世界各地に見られ、その風土や国民性にあわせて、さまざまなバリエーションが存在していますが、なかでも、日本式、モンゴル式、韓国式は、世界三大まらずもうと呼ばれています。きょうはその3つについて、簡単に説明しようと思います。

 

(1)日本式まらずもう

 われわれ、日本まらずもう協会が行っているまらずもうが、日本式まらずもうです。6世紀ごろ、呪力をもった修行者が占いとして行ったのがはじまりといわれ、奈良時代には国家の運営方針を左右するほどの力をもっていました。その後、徐々に政治的な影響力を失っていきますが、庶民のあいだでは長く手軽な占いとして楽しまれ、現行のルールに落ち着いたのは江戸時代ごろです。

 特徴は、朝立ちの結果で勝負を判定すること。長い仕切り時間から一瞬の反応で勝負がついてしまうため、身体能力よりも技術や精神力が重要とされ、わび・さび的な雰囲気も持っているように思います。また、性に淡白な国民性を反映してか、射精能力や性交能力をさほど重視しないのも日本式の特徴です。

 

(2)モンゴル式まらずもう

 荒々しい遊牧民の気風を反映するかのように、ストレートに射精能力を競い合うのがモンゴル式まらずもう。モンゴル式は地域によって、射精量を競うもの(中国・内モンゴル自治区)と、飛距離を競うもの(モンゴル)に大別されます。このうち、モンゴルで主流となっているのは、フン・ブフとよばれる飛距離を競うもの。手や道具をを使わずに、自らの妄想力だけでどれだけ精液を飛ばせるか、が競われます。地区代表クラスで3メートル程度、全国チャンピオンクラスになると5メートルも飛ばす力士もいます。ぎゃくに、緊張や体調不良などで射精すらできなかった若者は、その年1年間バカにされつづけ、女性にも相手にされなくなるため、自らの尊厳をかけた、見た目以上に厳しい戦いが繰り広げられています。

 毎年7月にはナーダムという全国規模の大会が開かれ、モンゴルの短い夏のはじまりを告げる風物詩となっています。この大会で好成績をあげた力士は、亀・象・巨人など動物の名の付いた称号が与えられ、3年連続で巨人の称号を得ると、選挙なしで議員になれる特典もあります。

 

(3)韓国式まらずもう

 儒教の教えが国家のすみずみまでいきわたった韓国では、よその国とは違った方向にまらずもうが発展しました。他の国では大きく力強いまらを目指すのに対して、韓国では大きく力強いまらは野蛮なものとされ、人間の理性でまらの力を抑え込むのが文化的であり、小さいまらこそが美しい、と考えられました。その考え方を反映して、韓国式まらずもうでは、何日間射精を我慢できるか、を競い合います。

 力士たちは監視付きの個室で自由に過ごし、食事や差し入れなども自由に行われます。そして審判は、力士が射精していないかをひたすら監視するのです。個室に入れられて数日すると、部屋の中からは悲鳴のような声が聞こえ、我慢できずに射精してしまった力士は部屋から追い出されていき、最後まで残った力士が優勝です。優勝した力士は孔子の教えをよく理解していると賞賛され、学者や教師などの職を得ることができたといいます。このようなルールでは勝負がつくまでに長い時間がかかるのでは、と不審に思うひともあるかもしれません。しかし、実際は2~3日我慢すれば地区代表、1週間我慢すれば全国チャンピオンと言われています。日本人の感覚からすると、あっけなく決着がついてしまうような気もしますが、韓国男性はもともと性欲が強いので、これくらいの記録に落ち着くようです。

 なお、とある韓国式まらずもう団体が「まらずもうの起源は韓国である」との声明を発表しています。韓国で儒教が支配的な思想になったのは、李氏朝鮮が成立した14世紀ごろからなので、その説はどうかなあ?と思わないこともないのですが、こちらもそれを否定しきるだけの強力な根拠もないので、これについてはノーコメントということにさせていただきます。

 

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