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九州場所を振り返って(3)十両

2010-12-09 08:00:00 | まらずもう新聞編集部のまらずもう分析
九州場所を振り返って(3)十両

 十両では幕内経験もあるベテラン・明烏が筆頭、再入幕に向けて好位置につけたが、白星への秘策・女の子モードも不発に終わることが多く苦戦。新宿での取組、布団を敷かずぶっ倒れての相撲と厳しい土俵が続き、なりふり構わずおっさんモードで白星をもぎ取るなど粘ったが自身ワーストの12敗。来場所は再入幕よりもまずは幕下陥落阻止を考えなければならない。
 この他、今場所は新十両摩羅の川、月乃猫がそれぞれの持ち味を見せて関取デビューを飾ってくれた。稽古熱心で知られる月乃猫は初日勝ったあと4連敗と苦しい滑り出し。それでもぱチンコ屋に通い手の握り、玉の動きを見極めるなど、相撲に取り組む真摯な姿勢が実を結び、千秋楽になんとか勝ち越し。まらずもう力士として「ギリギリ」という状態はひとつの美学と言えるが、月乃猫は幕下付け出しデビュー以来連続5場所、常にギリギリの成績で勝ち越しを続けている。一方の摩羅の川は序ノ口デビュー以来所要5場所で十両昇進という、理論上実現しうる最速スピードでここまで駆け上がってきた最年少力士。今場所も期待にたがわず14勝1敗の成績でぶっちぎりの十両優勝。成績上は申し分ないが、負けた相撲、なんとか勝っただけの翌日の相撲には反省も欠かさない。やはり若さの勢いは凄まじく、この成績ではやくも来場所入幕の可能性も出てきた。序ノ口から所要6場所で入幕となれば、これも理論上最速、更新しようのない大記録になる。まらずもうは常に自分との闘い、幕内に上がったからといって強い相手と戦うわけではない。となれば今場所14勝の摩羅の川は、入幕直後に優勝争いに絡んでくる可能性も極めて高い。雲虎・毛呂乃の熾烈な戦いに第3の男として割って入れるか。その若さと勢いから期待を集める摩羅の川だが、そのぶんまだ粗削りな部分も多い。難点を挙げるなら相撲がつまらなく、コメントも面白みに欠けること。面白みのない力士が白星だけ重ね、優勝争いをするとあっては興行的には致命的な事態。場所中、兄弟子の玉椿も摩羅の川のつまらなさには、日頃の自分の覇気ない相撲を棚に上げて「朝乃立のコメントでもちったあ見習えよ」と辟易。最年少の力士に勝敗だけでなく、魅せることまで要求するのはいささか酷だが、期待の大きい力士だけにあえて苦言を呈したい。
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