<幕下>
○ 飛埒王(2-0)
今場所は勝ちにこだわり、負けそうな日は土俵にあがるのを回避する、という作戦をとっていた飛埒王だが、いささか休みすぎ。とうとう協会から「のこり7日間で6番のペースでとらないと、休場扱いになるよ」との注意勧告をうけてしまった。「相変わらず、不調・・・。だが、今場所は内容より勝ちにこだわりたく、日を選んでたら・・・」と言い訳しつつ土俵にあがった。それでも、まらずもう経験豊富で、調子が悪くても、それなりのまらずもうはとれる飛埒王。けさは半立ちでの白星判定。一瞬ほっとした表情を浮かべたものの、「ビミョーながらも辛勝で2連勝。ただ、休める日を考えると苦しくなってきました」と、苦しい状況に変わりはない。
● 池男王子(3-1)
「・・・前日ハッスルしすぎた」と、きのうのトリプルヘッダーを思い出して反省しきりの王子。けさは睡眠時間をたっぷりとって疲労回復を図るものの、まらの反応はどうにも芳しくない。ここまで負けなしの王子、あきらめきれずに制限時間ぎりぎりまで粘るものの、結局思わしい反応は得られずに今場所初黒星。積極的にがんがん攻めていったあげく前のめりに倒れる形となった王子に、観客席の声は「いやいや、よくやった」「きょういちばんおもしろかった」とおおむね好意的。土俵下の玉椿広報部長も「記録上は負けとは言ってもさ、へたな白星よりよっぽど価値のある負けですよ。わしら運営側としてもさ、こういうまらずもうを積極的に評価する仕組みをつくらなくちゃいかんよねえ」と見ごたえのあるまらずもうにに満足そう。
○ 家満(5-0)
寡黙にまらずもうに取りくむ、まらずもうの申し子・家満。きょうも「勝って当然」という顔で土俵に上がり、淡々と勝利。それでも会心の内容がうれしかったのか「目覚めてから勃起するのではなく、起きる前から勃起してる状態。こういう勝ち方が一番いい」とふだんよりすこし饒舌。
<序二段>
○ 両玉国(3-2)
旅行帰りの疲れと、週はじめで低めのテンションという悪条件が重なり、苦戦が予想された両玉国だったが、気合と集中力でまらを盛り上げ快勝。「こういう取り組みで勝てると、安定した成績が残せる気がする」と勝ち越しにむけ大きく前進する3勝目。
<序ノ口>
○ 河豚狸(1-4)
○ 金精山(4-1)
金精山は腰に力のはいらない弱々しい立合いに、待ったを繰り返す苦しいまらずもう。観客からは「このインポ」「バイアグラでも飲んでこい」と強烈なブーイングを浴びるものの、そこでめげない精神力の強さが金精山の持ち味。じっくりとした仕切りから一瞬の隙をつく突き出しを見せ、これで勝ち越し。翌場所の序二段昇進を濃厚にした。しかし、取組後のインタビューでは「キックの練習量を更に増やしたりしたものの、先日ほどの爆発的効果はなく、浴びせ倒しはできず、不満が残る。シコ不足かもしれない」と、ブーイングをうけたことになのか、あるいは自分のふがいないまらずもうになのか、やたら不機嫌なようす。
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