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春場所を振り返って

2010-04-10 11:13:03 | まらずもう新聞編集部のまらずもう分析
 平成22年まらずもう春場所は、参加者がついに2ケタの大台に乗り、大盛況のうちに幕を閉じた。
 幕内では先場所優勝の小結・雲虎が相変わらずの強さを発揮、14勝1敗の成績で殊勲賞。この2場所13勝、14勝と安定した成績を残しており、関脇昇進が決定的な来場所は、いよいよ大関昇進をかけた戦いとなる。先場所からの雲虎参入に刺激され息を吹き返したほしの山は今場所も雲虎と2差の12勝、初の技能賞を獲得した。奇跡ともいえる成績で来場所は念願の三役昇進が確実、かねてから希望していた「玉椿」襲名が現実のものとなりそうだ。
 幕内付出の新人組では、明烏が初日からの5連敗を跳ね返し勝ち越し、敢闘賞を受賞。大松嶽は4勝11敗の大敗に終わったものの、遠くアメリカの地での取組を敢行しての結果であり、まらずもうの国際化という点での貢献度は計り知れない。初の海外興行という大松嶽の業績は、まらずもうの歴史に深く刻み込まれた。唯一残念だったのが勢稀の里。9日目に勝利報告をし、「毎日勝ってる」と適当なコメントをしたきり音信不通。公式勝ち星は9日目の1勝のみとなってしまった。このコメントが本当であれば、優勝争いに加わっていたかもしれないだけに惜しまれてならない。「稀に勢いづいて報告する」のではなく、世にも稀なる勢いで勝ち星を報告し続けてほしいものだ。
 今場所は優勝者こそ出なかったものの、殊勲・敢闘・技能の三賞が全員出揃い、総じて実り多い場所であったと言えるだろう。ここで優勝という言葉が出たので、まらずもうの優勝制度について述べておこう。まらずもうの優勝は、大相撲の成績に従うという原則があり、14勝の雲虎は、大相撲全勝の白鵬に一歩及ばず、まらずもう力士中では最高成績ながらも優勝とは認定されなかった。本来ならば14勝は優勝してもおかしくない成績だが、大相撲白鵬の充実ぶりからして、今後もまらずもうで幕内優勝するには全勝が必要とされることが多いだろう。白鵬と直接対決がないため、自力で白鵬を引きずり降ろせないことを嘆く向きもあるが、モノは考えよう。まらずもう力士は白鵬がどんなに充実していようと対戦する必要はなく、そのため把瑠都のように白鵬につぶされることなく、全勝優勝することも可能なのである。相手のことを考えず自分の相撲を取りきることが相撲の本道であるが、まらずもうはまさに「自分の相撲を取り切りさえすればよい」のである。優勝へのハードルは高いが、各自集中して自分の相撲を取りきってほしい。特に13勝、14勝ときている雲虎は、この調子でいけば来場所はいよいよ夢の全勝優勝かと期待される。
 幕下以下の土俵も熱戦が繰り広げられた。幕下付け出しの朝乃立・月乃猫はそろって勝ち越し。特に朝乃立は5勝2敗の好成績。通常幕下の取組7番は、場所15日間中1日おきに消化するのが平均的だが、8日目で取り終えてしまうという先走りっぷり。「出足が持ち味の先走るまらずもう」という取り口をファンに印象付けた。序二段では先場所序ノ口で全勝優勝を果たし、今場所も期待されていた摩羅の川が8日目に痛恨の黒星。優勝を逃すとともに連勝も10でストップ。若さにまかせた取り口も、深酒には勝てなかった。序ノ口では汚痔の山が5勝2敗の好成績。池男王子は1番残して2勝4敗と負け越しが決まったものの、最後の相撲にきっちり勝って、年に1度の序二段昇進のチャンスをものにした。なお、先場所脱走した玉太田は、今場所も協会の網をかいくぐって息詰まる逃走劇を展開、15日間逃げおおせた。これで来場所は四股名から「玉」を抜かれるのは確実。
 さて、こうしているうちにも既に力士たちの目は5月の夏場所を向いている。5連勝で最後の相撲を取り終えた汚痔の山は、翌日も休むことなく本番さながらのけいこを続け、稽古場でも好調を維持しているという。また、月乃猫は勝ち越しを決めた直後、来場所に向けてみひろのAVを借りに走った。12勝したほしの山は精根尽き果てたか、場所後の稽古では負けてばかりというが、これも本場所で実力以上の結果を出す、ベテランなりの調整法なのだろう。来場所に向けて、もう戦いは静かに始まっているのである。
     (『まらずもう新聞』編集部)

【夏場所のご案内】

番付発表:4月26日(月)
初日:   5月9日(日)
千秋楽:  5月23日(日)

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