まらずもう秋場所千秋楽、大関・玉椿が全勝で5回目の優勝を決めた。
場所前から、本人自らが「あんまりやる気なくてさ」と公言するほど、まらずもうへのやる気をなくしていた玉椿。惰性で土俵に上がりつづけるダメ大関を支えたのは、1個のガンプラだった。品薄状態のところをおもちゃ屋に入荷された当日に買いにいってまで手に入れたという「すーぱーふみな」。場所中、ちびちびつくって、制作過程をアップしつづけることで、めんどくさい結果報告へのモチベーションを保ちつづけた。夏の暑さから一転、じめじめとした秋雨が続き、外に遊びにいくことも難しい場所だったが、プラモに集中することが気分転換にもつながり、精神衛生上もいい形で場所を乗り切った。
十一日目には優勝候補の大本命・毛呂乃理事長が敗れる波乱があり、目の前に優勝がちらついた玉椿の精神状態を心配する声も上がる中、玉椿はひたすらプラモデルで遊ぶことに集中。毛呂乃からの心理的なゆさぶりも、やはりプラモデルに集中することで結果的に回避。けっきょく、千秋楽までプラモデルで遊びつづけた玉椿が、大相撲の元大関・魁皇のもつ「最高位が大関の力士の優勝回数記録=5回」に並ぶ、うれしい優勝となった。
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(左:玉椿作 右:大黒柱事業部長作)
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― 5回目の優勝を全勝優勝で飾りました玉椿関にお話をうかがいます。優勝おめでとうございます。
(玉椿) 「あざーす」
― 大相撲の魁皇関に優勝回数で並びました。いまのお気持ちをお聞かせください。
(玉椿) 「優勝回数で並んだって言ってもさ、魁皇の価値は優勝回数じゃないからね。りんごを握力で潰せるようにならないと魁皇に並んだとは言えないんじゃないかね」
― 昨年1月場所以来の優勝です。この間、毛呂乃関の優勝がえんえんとつづきました。毛呂乃関の優勝を阻止したお気持ちをお聞かせください。
(玉椿) 「そもそも毛呂乃理事長は優勝なんて眼中にないからね。将棋の羽生三冠がよく妙な作戦を試して暴発することがあるけど、理事長もときどき変態プレイで自滅してたんだよ。その隙をつけなかったのは、力不足を痛感してるよ。チャンスがないわけじゃなかったんだ」
― 今場所はえんえんとプラモデルをつくっていらっしゃいました。ファンからは「退屈だ」「興味ない」などと批判の声もありましたが、結果的にプラモデルづくりが優勝をたぐりよせる結果となりました。どのようなお考えでプラモデルに手をだしたのでしょうか?
(玉椿) 「まらずもう、さいきんマンネリ化してたろ? わしもすこし飽きてた部分があったんだよね。勃起の記録をつけるだけだから作業としてはたいしたことないんだけど、同じことの繰り返しで記事に書くネタがないわけさ。で、なんかかわったことをやってネタをひねり出そうって意図しかなかったんだが、まさか優勝に結び付くとはねえ。もしかしたら精神を集中させる効果があるのかもしれんね。よくわからんけどさ」
― プラモデルをつくるのはいいが、いいおっさんなんだから、無塗装・無加工の素組みはいかがなものか? 多少手を入れたほうがいいのではないか、との声もありますが。
(玉椿) 「器用なひとなら色塗ったりするのもいいけど、わしが下手に手を入れたらかえって汚くなっちまうよ。人間それぞれ向き不向きがあるんだから、やれる範囲で楽しむのがいいと思うよ」
― さて、いよいよ来場所は綱取りがかかります。横綱への意気込みをお聞かせください。
(玉椿) 「あー、九州場所はダメだわ。また夜勤がはいりそうなんだわ。例年ら11月末くらいからが夜勤の時期なんだけど、ことしはすこし時期がずれそうでさ。負け越し覚悟の土俵になるよ」
― さいごにファンのみなさまに一言おねがいいたします。
(玉椿) 「すーぱーふみなは、品薄状態がつづいているからね。おもちゃ屋で見つけたらすぐに買ったほうがいいよ」
― 玉椿関の優勝インタビューでした。ありがとうございました。
(玉椿) 「ういっす」