お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

第62回 正倉院展

2010年11月02日 19時40分28秒 | 旅先で
昨年は行ったら終わっていた正倉院展でしたが、今年は事前に調べて行ってきました。普段美術展は月曜日は休みが多いので中々行けませんが正倉院展は会期中無休とのことで、とある月曜日(生憎朝からザーザー降りの雨)にお客様が帰られてから、ささっと片づけを済ませ地下鉄丸太町駅へ。普通に奈良までの乗車券を買い終えてふと奈良斑鳩ワンデー切符を見ると、なんと¥1600と、往復するならそちらのほうが安いではないか。どういうこととつぶやきながら改札機へ。今回は正倉院展だけなので我慢しますがなんか損した気分。ホームに下りるとなんと奈良行き直通急行が来るではないか。ラッキー(悪いこともいいこともあるこの世の中)。しばしの睡眠。もうすぐ着くよと奥さんの声で目を覚ますと丁度平城京の辺りを走行中。車窓から見ると雨の中たくさんの人々が歩いています。雨の中気の毒。お昼ごはんを簡単に済ませいざ奈良国博へ。なんとこの雨の中ただいま60分待ちだって。それもこれも今年の目玉「螺鈿紫檀五弦琵琶」を一目見るための行列。そうですよね19年振りの出品。次に出品されても生きてるか解からないものね。で約30分ほどで館内へ。月曜日、ザーザー降りの雨という最悪のコンデションでこの人出。中に入ると又行列が出来ている。案内の女性が「ただいま琵琶を近くでご覧いただきますのに40分ほどお並び下さい」だって。このために来たんだからと行列へ。段々琵琶に近づいてきたら今度は「立ち止まらずお進みください」とのこと。なんか去年の「阿修羅さま」を思い出します。でもでも一度見る価値は十分にあります。ただ土日がどういう状況になっているか・・・。その後は改装された本館へ。以前と違い仏像の照明方法がかなり工夫されていて、東大寺三月堂の仏像2体はとても見ごたえがあります。こんなに国宝や重文の仏像を拝見できますが正倉院展だけでもかなり体力と眼力がいるのでなかなか集中できません。しかし近鉄奈良駅のコンコースでは前売り料金の¥900で正倉院展のチケットを販売していますのでこれから行かれる方は要チェックです。これはホンマに価値ある¥900でした。