お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

電車男 乗り放題の旅 その6(最終回)

2016年05月25日 17時18分19秒 | 布屋
昨日からの猛暑日が打って変わって今日は曇り空の京都です。
さていよいよ電車男最終回です。もう少しだけ お付き合い下さい)
鳥取から京都へは常識的には往きに乗ってきた「スーパーはくと」で乗り換えなしに帰れます。とても快適だった列車です。午後3時に乗れば夕方6時前には京都に帰り着きます。でも敢えて山陰本線廻りの道を選びます。



鳥取発14時37分発の普通「浜坂」行きです。鉄道ファンの間での通称「タラコ色」(首都圏色)のキハ47です。やはり土曜日で学生さんも仕事関係の人もあまり乗っていないのでボックス席(4人掛けシート)を独り占めできます。



鳥取からの山陰線は思ったより海べりではなく山側を走るので時折車窓から日本海が見える程度で単調な風景です。



約50分で終着浜坂に着きました。この辺りはカニのシーズンには観光客で溢れますがこの時期駅前も閑散としています。ここで次の列車まで30分ほどの待ち合わせがあります。やはり物好きですね。ちょっと駅前に出てみます。すると



駅の建物の端っこに「鉄子の部屋」と暖簾が出ています。「町とふれあい待ちが好きになる」なんて書いてあるパンフレットも置いています。どれどれ



中に入ってビックリ。今では貴重な蒸気機関車のナンバープレートやら(なんとC55-58とC58-170があります。特にC55は台数が少ないので超レアです)やらホーロー製行先板やらヘッドマークやらがケースに入れられ展示してあります。そしてこの先にあった「余部鉄橋の切り出された鋼材」も展示しています。ここはこのあたりの新温泉町役場が有志がお持ちだった鉄道遺産を借りられて展示しているそうです。店番のおじさんとしばし談笑してきました。やはり特急でささっと帰っていれば気が付かない出会いがあります。電車男も満足して先へ進みます。



浜坂からはまたタラコ色のディーゼルに乗りこみます。今度は城崎温泉行です。そして



途中の「餘部駅」に到着。かの有名だった「余部鉄橋」があった駅です。



冬場日本海からの強風を受けるため列車がたびたび運休を余儀なくされてきた余部鉄橋も立派なコンクリート橋に架け替えられました。そして



旧余部鉄橋の歴史を後世に継承するために鉄橋の一部を展望施設として残し余部鉄橋「空の駅」として観光客に人気のスポットになっています。ただし列車で来ようものなら昼間は2時間くらい次の列車が来ないのでクルマの利用になります。昔鉄橋の写真を撮りに来ましたが今回は先があるので車内からパチリ。お天気がいいので雄大な日本海が見えます。そして京都へ帰るならこのままこの普通列車で城崎温泉まで乗ると特急「きのさき」に乗り継げば2時間半ほどで帰り着きますがここは電車男は



途中の「香住」で下車します。この駅もカニシーズンに入るとすごい人になりますがこの時期閑散としています。そしてここから常識を疑う最終ランナーに乗り継ぎます。



山陰線から播但線に入り姫路を経由して大阪まで走る特急「はまかぜ」です。16時51分の発車まで車内探検をします。最新型の「はまかぜ」も以前は181系という国鉄を(JRではない)代表するディーゼル特急でしたが今は新鋭の189系を使った快適な列車になっていて今回の旅のアンカーを勤めてもらいます。これで「スーパーはくと」「スーパーまつかぜ」「新幹線こだま」「やくも」そして「はまかぜ」と乗り継いで来ました。まったく物好きも呆れるくらいですがとても有意義な「おとなびパス」の利用です。癖になりそう。最後の「はまかぜ」は香住から豊岡まで僕の乗った車両は誰もおらず貸し切りでした。豊岡から先もパラパラと乗ってくるという電車男にとっては好都合でした。和田山から播但線に入り近頃人気の天空の城「竹田」で少し乗車がありました。その先が昔の蒸気機関車時代の難所「生野越え」も189系特急は快調に飛ばし姫路には19時に到着、終着大阪には定刻の20時5分に到着しました。いつも感心するんですが全く時間通りに列車が運行されていて鉄道で働く人々の日々の苦労に感謝して旅を終えます。本当は大阪から最後に「サンダーバード」に乗るという手段もありましたが待ち時間が1時間もありここは新快速で京都まで帰ってきました。長い間お読みいただきありがとうございました。。完




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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
完読 (伸&敬)
2016-05-27 00:27:04


 楽しく 興味深く 拝読!
 やはり~~いいですね!
 次回は いずこへ!

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