お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

改修工事 8

2010年02月21日 11時30分39秒 | 布屋
左官屋さんの仕事が終わると次は塗装です。床の養生を撤去します。写真のように土間だったミセの部分に真新しい木の香りが漂います。当初の設計では別の木で床を貼る予定でしたが例の棟梁の「床の木は杉やで」の一言で予定変更。杉の節目がある材(価格が断然安い)で貼ってもらいました。写真に見えている窓枠が今回ミセと通り庭を隔てる建具です。これにガラスを入れてもらい、冬と夏に仕切りをし、暖気や冷気を逃がさないようにします。この建具を作ってもらった建具屋さんが又すごい。大津の坂本にある建具さんです。今回建具はこのミセの仕切りの大きなガラス戸と二階オモテの間の窓を新しく作りました。お泊りの方はご存知かも知れませんが虫籠窓のガラス戸は触ると壊れそうなシロモノでした。冬は隙間から冷気が入り、外を通る車でガラス戸が震えていました。今回の改修で窓枠ごと新調しました。塗るのが勿体無いくらいの出来栄えですが全体のバランスで塗装します。そしてミセとダイドコを仕切る古障子戸をその建具屋さんで修復中です。例の夷川の古建具の井川さんで見つけてきた障子で一度建て合わせを済ませ持って帰り紙を貼って最後に届けてもらいます。エコエコと言うけど町家改修は究極のエコやなと大工さんがつぶやきます。

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