お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

18きっぷで 伊勢へ(その2)

2014年08月20日 19時11分33秒 | 旅先で
今日も京都は晴天でした。おかげさまで冬用の毛布も干すことが出来ました。大変な災害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。京都の天候に感謝しています。さて伊勢のつづきです。
亀山からの1両のワンマンカーの超混雑も少し先の「津」を過ぎると空席が目立ちます。すぐ横を近鉄電車が6両で快適に伊勢や鳥羽を結んでいるので我がJRはやはり厳しい営業環境にあるわけです。ま、のんびりとした18きっぷの旅は、それもまた良しとします。1時間あまりで「伊勢市」に着きます。



駅を出るとすぐ伊勢神宮の「外宮」があります。曇りのち雨の予報が大きく外れて真夏の空色です。ここまで来たのでやはり伊勢神宮に参拝します。基本的な伊勢の旅はこの駅から近い「外宮」にお参りし、バスですぐ近くの「内宮」にお参りし、おかげ横丁で赤福餅を食べるというパターンが王道です。まづ外宮の参道をすすむと



流石ですね、木造3階建ての旅館もあります。



お盆休みとあってかなりの人です。



昨年遷宮されたばかりで清々しい神殿にお参りして、駅へ戻ります。王道のコースを大きく外れて伊勢市駅の反対側に向かいます。時間は正午になり、カンカン照りの真夏日になって来ました。お昼の時間です。伊勢に来たら「伊勢うどん」でしょう。という訳でここは椎名誠の「麺の甲子園」に出ている「つたや」を目指します。この店があるのが「蔵の町・河崎」です。



駅裏の道を案内板どうりに10分くらい歩くと古い街並みが続いています。





いい感じの古本屋もあります。



町おこしなのか結構若い人たちのお店がかなりあります。カフェやイタリアン、エスニック、着物のお店もあります。



そして河崎の町並みの奥の方にめざす「つたや」が見えてきました。お盆期間なのでお休みを心配していましたが暖簾が出ている!



外観は普通の町のうどん屋さんです。ガラガラと入店。ちょうどお昼時ですが席は空いてました。店内にある品書きをみて即座に注文します。



「焼き豚伊勢うどん」です。



結構やわらかめのうどんにここのタレは見た目よりぜんぜん塩っぱくなく上品な味わいです。店内は僕のように明らかな観光客風から、意外と近所の子供を連れたお父さんや地元民の比率が高いです。地元のオーダーは「冷やし中華」とか「チャーハン大盛り」とか「ラーメン」とかがよく出ています。みんなに愛されているお店なんだ。満足して勢田川に面したベンチで川風に吹かれてぼんやり時を過ごします。おかげ横丁の赤福の茶屋もいいですが、こんな風にのんびり川風に吹かれてぼんやり過ごす旅もよしとします。帰りの列車の時間までちょっと古本屋に寄ってみます。ところがこの古本屋「ぽらん」の書棚がすごい。どうせこんなところでやっている古本屋なんてたいした品ぞろえを期待していませんでしたが・・。結果、帰りの列車を1本乗り遅れてしまいました。旅の途中なのでここは2冊だけにしましたが、なかなか興味深い内容のお店でした。結構持ってる本とかあったりして、好みがあうようです。端っこにはレコードも売ってます。バド・パウエルからビートルズまでありますが、レコードまで見ていたら帰れなくなってしましまう。いそいで伊勢市駅まで向かい、亀山行にのります。



今回亀山に来たのは、旧型のディーゼル車の写真を撮ろうと思ってたのに、この「キハ11」ばかりです。ところが最後に帰りの関西本線「加茂」行の普通列車を待っていると



やっと現れてくれました。国鉄色風の「キハ40」です。このタイプは紀勢線に使われているようです。ま、とりあえず写真に収めたので満足して、2両編成の「キハ120」に揺られて関西本線で帰途につきます。この山の中を走る関西本線の車窓も楽しみにしていましたが、西陽が、がんがん入るため乗客の皆さんはすぐにカーテンを引いてしまい(この車両はブラインドではなく、カーテンなんだ)まったく車窓を愉しめません。皆さーんカーテンを開けて、多少の西陽は我慢して車窓を愉しもうよ!と叫びたい僕をのせて終着「加茂」に無事到着しました。



このまま京都に帰るのがなんか消化不良なので「加茂」から奈良経由「JRなんば」行に乗って終点まで行きます。(我ながら、物好きですね)「JRなんば」なんて駅は昔は無かったと思って、帰ってから古い時刻表をみたら、昔の「湊町」駅だった。大阪環状線で大阪から新快速で京都に帰ってきたら21時ころでした。これだけ乗ったから「18きっぷ」のもとは取れたと満足して帰宅します。お疲れさん。おわり。