お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

神戸B級グルメと有馬温泉その6

2006年12月29日 20時01分37秒 | 旅先で
12月29日朝ごはんの時についに雪。今日の最高気温は5度。本来の寒さでしょうが、暖冬の日が続くとこたえます。神戸のお話もいよいよ本題。僕がまだホテルにいる頃業界誌に有馬温泉で変わった宿を始めた記事が載っていてそれをスクラップしていましたがずっと気になっていた宿なので今回はそこへ行くことにします。ホテル「花小宿」というかわいらしい名前のとおり9室の有馬で一番小さな宿です。廃業寸前の旅館を有馬の老舗旅館の若主人が建物が壊されるのを惜しんで改修工事を行い泊食分離を実践している宿です。つまり基本はルームチャージにし希望者は館内の和食堂で夕食も朝食も摂れるスタイル。ゆえにホテルという頭文字がつきます。客室は昔の押入れにトイレと洗面所をつくり、布団をしまう場所がないのでベッドを入れたそうです。畳にベッド。床の間に液晶テレビ。何を隠そう将来の布屋のことを考えてのマーケッティングも兼ねての宿泊です。畳にベッドも中々良いものでした。和食堂のカウンターで夕食を頂きました。カウンターの中は「なかひがし」と同じようにかまどの炭火で魚や野菜を目の前で調理してくれます。ありきたりの旅館の夕食でないスタイルがこの宿の成功の要因です。何がすごいかと言えば料理長の仕事振り。一切の無駄口がなく、でもお客様にはお料理の内容を丁寧にお話されます。日ごろの自分の態度に身が引き締まる思いです。あまりにいい料理と雰囲気にお酒が進みすぎます。でもここのお風呂が又言い訳で・・。又来たい宿になりました。つづく。