お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

想い出のマッチ物語「カルコ20」

2005年12月09日 21時41分15秒 | 京都で食べること飲むこと
お泊りのお客様に聞く限りでは、市内の紅葉は、そろそろ終わりのようです。今日帰られた方によると竜安寺はまだ綺麗だったとのこと。でも東福寺とかはもう落葉が始まっているようです。落ちた「もみじ」が地面を覆うのもまた綺麗です。さて、捨てられないものの中に喫茶店のマッチがあります。学生の頃によく行った店や、旅先で一度だけ入った店とか、マッチには思い出が詰まっています。何百と有りましたが、この改修の際に殆ど処分しました。で 捨てられないマッチの選り抜きをすこし紹介してみます。先ずは「カルコ」。京都の都ホテル(今はウエスティンと呼ぶのが正しいのかな)の前にあった喫茶店です。学生の頃京都で一番通った店のひとつです。1940年代のjazzがひっそりと「タマ」のアンプで流れている店でした。ここでフランスのギタリスト「ジャンゴ・ラインハルト」を覚えました。ギタリストのご主人と、素敵な奥さんが、ひっそりと店を開けています。ここのコーヒーやミルクコーヒーは今も覚えているくらい通いましたが、お店の人と打ち解けるということは無かったです。僕の理想的な「コーヒーが美味しくて、静かにjazzが流れ、静かに本が読める店」でした。残念ながら確か僕が25才くらいの時に閉店しました。閉店の際に、お店の看板とストーブを分けて貰いました。これも捨てられない「もの」のひとつです。