半透明記録

もやもや日記

『ICO』

2005年03月05日 | もやもや日記
この冬は「読書日記」に熱中するあまり、過去にないペースで本を読みました。
おかげで、頭の中が問題でいっぱいになり、鼻の粘膜と寒さと乾燥に弱い私は、
しばしば鼻血をだすことになりました。
気分転換をしなくては・・・。
というわけで、前置きが長くなりましたが、以前からずっと憧れていたPS2用ゲームソフト
『ICO』をついにプレイしてみました。
ゲームのあらすじは以下の通りです。

《あらすじ》

いけにえとして男の子が連れて来れられたのは、霧につつまれた城だった。
偶然にも閉じ込められたはずのひつぎから脱出できた少年は城から逃げ出そ
うとする。その途中、だれもいないはずの城で言葉の通じない不思議な少女
と出会う。そして、2人でその城からの脱出を試みるのだが、城にはいろんな
仕掛けがあり、崩れた橋や穴のあいた床など、いろいろなアクションを駆使
して道を開いていく。



面白いらしいという話はきいていたのですが、評判通りでした。
この3日というもの、何だかんだではまっていました。
気分転換のつもりが、つい真剣になってしまいました。
ひとことで言うと、美しいです、ロマンです。
誰もいない不思議なお城の内部を、ぐるぐると出口を求めてさまよい歩くのですが、
いつも女の子の手を引いていかないといけません。
霧のように消えてしまいそうにはかなげな女の子には保護欲をかきたてられます。
が、少年(私が動かせるのはこちら)が、突破口が見つからず、四苦八苦している横で、
この女の子は暇そうに自分の肘なんかを眺めたりするので、「この人は・・・」と
何度も恨めしくなったりしたのも事実です。
しかし、あまりに分からないでいると、女の子はついにヒントを出してくれるのでした。
美少女に翻弄される私。

ゲーム自体は、どうしても解けないというほど難しくもなく、10時間もあれば
エンディングまでいってしまいます。
私の大好きなファイナルファンタジーなどにくらべると、比較にならない短さです。
今回はそれがかえって良かったような気もします、さっぱりしていて。
ゲーム中は、BGMなどはほとんどなく、小鳥のさえずりや水の流れる音が聞こえるのみです。
セーブポイントにだけ、音楽がついているのですが、そのメロディがとっても素敵でした。
静かで、少し哀しいような。

そして、少年と少女の言葉が通じないという点が、この物語の大きな魅力のひとつとなっています。
たまに、女の子が何か言うのですが、何と言っているのかが分かりません。
ただ想像するのみです。胸が苦しくなるようです。
またやりなおしてみたくなる、久しぶりの名作でした。

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