A&B・ストルガツキイ 深見弾訳(群像社)
《あらすじ》
はてしない戦争が続く惑星から瀕死の兵士を救い出したのは高度の文明をもつ惑星の地球人だった。戦うためだけに生きてきた若者の利用価値を探る目的は何か?
《この一文》
”「任務だと? おまえみたいな薄らトンカチにどんな任務があるというんだ?」
「わたしにできることであれば、どんな任務でも遂行することです」
「ふん!・・・ じゃあ人間の任務は何だと言うんだ?」
「人間に任務はありません、マスター」
「でめえは馬鹿か! この抜け作。本物の人間がどんなものなのかおまえにわかってたまるか!」
「質問の意味がわかりません、マスター」
「まだ何も聞いてない」
ドランバは黙りこんだ。 ”
ひたすら戦争に明け暮れる世界と、平和で美しく高度に発達した技術に守られているものの、暇過ぎてよその世界の歴史に介入してゆく世界と、どちらもが地獄であるとするならば、天国はどこにあるのでしょう。
結局のところ私たちが求めるものは何なのか。
相変わらず色々と考えさせられてしまいました。
主人公のガークは、兵士として公爵に妄信的に仕えています。
異世界に連れてこられて、その世界の発達した機械などに出くわす度に、「ロケット弾でもかなわない」などと思ったりします。
驚いたり感心したりするガークの様子は割とユーモラスに描かれているのですが、そのうち、なんだかいたたまれない気持ちになりました。
ちょっとこれまで読んだストルガツキイの作品の主人公とは違った印象です。
次は『みにくい白鳥』です。
《あらすじ》
はてしない戦争が続く惑星から瀕死の兵士を救い出したのは高度の文明をもつ惑星の地球人だった。戦うためだけに生きてきた若者の利用価値を探る目的は何か?
《この一文》
”「任務だと? おまえみたいな薄らトンカチにどんな任務があるというんだ?」
「わたしにできることであれば、どんな任務でも遂行することです」
「ふん!・・・ じゃあ人間の任務は何だと言うんだ?」
「人間に任務はありません、マスター」
「でめえは馬鹿か! この抜け作。本物の人間がどんなものなのかおまえにわかってたまるか!」
「質問の意味がわかりません、マスター」
「まだ何も聞いてない」
ドランバは黙りこんだ。 ”
ひたすら戦争に明け暮れる世界と、平和で美しく高度に発達した技術に守られているものの、暇過ぎてよその世界の歴史に介入してゆく世界と、どちらもが地獄であるとするならば、天国はどこにあるのでしょう。
結局のところ私たちが求めるものは何なのか。
相変わらず色々と考えさせられてしまいました。
主人公のガークは、兵士として公爵に妄信的に仕えています。
異世界に連れてこられて、その世界の発達した機械などに出くわす度に、「ロケット弾でもかなわない」などと思ったりします。
驚いたり感心したりするガークの様子は割とユーモラスに描かれているのですが、そのうち、なんだかいたたまれない気持ちになりました。
ちょっとこれまで読んだストルガツキイの作品の主人公とは違った印象です。
次は『みにくい白鳥』です。
すっごく面白そうだと思ったんですよねー。
タイトルは本当に「ストーカー」よりも「路傍の~」のほうが
いいですよね。
とりあえず読んでみます!
よし!
実は昨日ちょうど「収容所惑星」を読み終わりましたので、
次だ!次!と気合いを入れているところでした。
何にしようか悩んでたんですが、「蟻塚」にします!
あー、でも今から図書館に予約すると火曜まで届かないのです。
仕方ないので、それまでにもう1冊借りてある「ストーカー」を読みます。
(実は「蟻塚」と間違えて借りてしまいました;どこで間違えるのか・・・)
コルネイはフルネームはコルネイ・ヤノーヴィッチ・ヤシマアといいます。「蟻塚…」の主要人物レフ・アバルキンと彼の間には奇妙な共通点が…
き、気になる~!!
私は今、『収容所惑星』を読んでいるところなんですが、『地獄から~』にちょっと設定が似てるな~とは
漠然と思っていたのですが。
コルネイの秘密・・・。
何でしょう~?
『蟻塚~』もはやく読まなくては!! うわーっ!
piaaさんのブログ、要チェックですね!
というか「ラドガ」「神様はつらい」「地獄から…」とマクシム三部作(「収容所惑星」「蟻塚…」「波が風を消す」)は同じ世界の話のようですよ!!
詳細は近日、P&M Blogにて!
すみません、引用した部分が説明不足ですね。
ここはガークとドランバというロボットのやりとりの部分なのです。
怒っているほうがガークで、受け答えをしているのがドランバです。
でも、くろにゃんこさんは鋭いですね!
説明なしでも片方がロボットっぽいと分かるとは!
と、よく考えてみると、ガークはドランバに一人前の兵士としての態度を
教え込もうとがんばっているのですが、ガーク自身も上官と
会話するときはドランバのような口調になっていました。
言われてみると、軍隊口調ってちょっと無機質な感じがロボットに近いですね。
なるほど~。
ノスタルジックですね~。
主人公ガーク君の受け答えがロボットくさいですね。
すごく、面白そう。
「モスクワ妄想倶楽部」と共に、優先順位を上位に持ってこよう!
了解しました。
リンク先変更させていただきました。
ところで、『蟻塚の中のかぶと虫』の記事を拝見しましたが、
面白そう~~!
読みたい!
うおーっ!
と、このようにpiaaさんや、くろにゃんこさんのレビューを読むと、
はやく読みたくて盛り上がってしまうんですね。
普段は、話すのと同じくらいの速度でしか読めないので、
なかなか進まないのですが、これは一気に読んでしまいました。
本当はもっとじっくり読んで、理解を深めたいところなんですがねー。
だめです、今は無理です。
2回目にはもっと味わいたいと思います;
…ところで当方のブログ、ヤフーブログがあまりにも使えないので移転しました。よろしくお願いします。