曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

トラベラーズノートとブックカバーのブラウン

2018-09-01 19:30:00 | 文具
モレスキンやほぼ日手帳と並ぶ人気の手帳プロダクツとして、「トラベラーズノート」というのがある。いい感じの一枚の本皮でページを挟んだだけというワイルドな手帳である。

ページを止める金具が背のほうに出っ張っていて書きにくいし、レギュラーサイズは他に近いサイズがない変な縦型。はっきり言って雰囲気だけで、何に使ったらいいのか分からん。

しかし、皮がいいのだ。僕の皮製品観の中では理想の皮と言ってもいい。適度に堅くて適度に柔らかい。使い込むと表面が堅くなりテカテカする。傷がついても味わいがある。

なので、例によって用途は後回しで、とりあえずレギュラーサイスを買った。10年位前の話だ。色はブラウン。一番革っぽく、使い込んだ後の変化も、いかにも使い込んだ感じになる。

といっても、当時の色はブラックかブラウンしかなかったのだが。

まだ小さかった娘が描いた絵や手紙をスクラップしてみたり、何か人生の目標みたいなものを書いてみたりしたが、前述の通り使いにくくて、しまいこんだままになってしまった。

その数年後、使わなかったのは中途半端なサイズのレギュラーだったからで、小さい「パスポートサイズ」ならいいだろうと、それを買った。今度はブラックにしようと思っていたのだが、レギュラーのブラウンを育て切れなかったので、今度こその意味をこめて、またブラウンにしてしまった。

パスポートサイズは、買い物メモを書くなどして、それなりに使っていたのだが、メモはスマホで書くようになって、徐々に出番が減っていった。買ってから4年くらい経つが、まだ使い込んだ感じにはなっていない。

そしてつい先日、今度は中目黒のトラベラーズファクトリーへ行き、トラベラーズノートと同じ皮を使った文庫本サイズのブックカバーを購入した。用途は、ほぼ日手帳のカバーである。

手帳カバーといえば、かなり前にブリットハウスのThemeを「一生使う」と誓って買っている。それがどうしてまた違うものを買っているのか。

Themeは2年以上使っていたのだが、かばんの中のゴミが内側の皮に多数付着してしまったのだ。皮用のクリーナーで拭いたがきれいにならず、ムキになって擦ったら皮の表面が剥がれてきてしまった。実用上は問題ないのだが、またゴミがついたらと思うと、気軽に使う気になれなくなってしまった。

その後継ということで、満を持してトラベラーズノートのブックカバー購入となった。通販かトラベラーズファクトリーでしか入手できず、ネットでの情報も少なくて本当にほぼ日手帳を収納できるか不安だったのだが、買ってみたら余裕だった。

そして色だが、またしてもブラウンにした。過去2製品で納得がいっていないので。3連続で同じ色とは、本当にアホである。

文庫本のサイズは出版社によって微妙に違う。僕の経験ではハヤカワは背が高い。角川は全体的に小さい。ギリギリのサイズのカバーだと、ハヤカワが入らなかったり、500ページ近いと収まらなくて裏表紙のほうは折り返せなかったりする。

その点、このTFブックカバーは縦がたっぷりサイズで、どんな文庫本でも入りそう。折り返しがないので分厚くても大丈夫。ほぼ日手帳だと、かなり余る。

その代わり、ほぼ日手帳の純正カバーのような多数の収納やスピンはない。トラベラーズノートのように、ただ中の文庫本を挟む一枚の皮である。ちなみに4200円+税。

手帳カバーとしての使い勝手はいいとは言えないが、しっとりした手触りとか動物の匂いがなんともいえん。トラベラーズノートは仕事用には見えないので、職場の机においておくと相当浮いてしまうが、ブックカバーだと大丈夫だ…と思う。


開封前。


予想より黒かった。三枚目にして一番黒い。


ほぼ日手帳2018に装着。


縦も横も余裕たっぷり。ネットでもこの情報が少なかったので、装着するまでドキドキだった。


三枚のブラウン。パスポートサイズは今思うと極端に明るい茶色だ。個体差か? まあ、生き物だからね。
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