曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

「軍師官兵衛」第30回「中国大返し」の感想

2014-07-27 23:32:16 | 大河ドラマ
強烈な省略だった。山崎の戦いを丸ごとカットするとは。何かの弾みで合戦部分が録画されてないのかと一瞬思った。

羽柴軍4万、明智軍1万3千。勝敗は見えていた…。それで終わりかい! 「天王山」という言葉は山崎の戦いで取り合った要衝の名前からきてるんだぞ。羽柴軍は、そんなに簡単には勝ってないはず。裏切り者だが、光秀は信長も認めた戦上手なんだぞ。

実際の戦の前の準備の段階で官兵衛+秀吉が勝っていたということと、槍働きは官兵衛関係ないということなんだろうが、その両軍の準備に結構な話数を費やしてるわけで、僕は納得いきませんな。

・・・・・

中国大返しの進軍、褌一丁の足軽たちと、服来て走ってるのと、馬乗ってるのなど、バラバラにダラダラ走ってて、仮装マラソン大会みたいだった。軍隊なんだから、もうちょっと統制が取れていたんじゃないかと思うが。

今回も「時間との戦い」の緊迫感皆無。実際には、このドラマのように姫路で滞在したり、幹部たちが談笑しながらのんびり馬を進めたりしてたんだと思うんだけど、イメージってものがあるじゃないか。柴田も滝川も身動きがとれねえからって言うけど、羽柴もたいして動いてねえよ!

とにかく、ゆっくりしてるように見えても内心は皆時間を気にして焦ってたのが中国大返しのイメージなので、そのへん演出で盛り込んでほしかった。

要所に食事と水と交換用の馬を用意したのは黒田家である。全部黒田官兵衛の手柄で、秀吉は官兵衛の策を素直に受け入れる度量の広い主君、というだけの存在になっている。主人公が絶対的ヒーローなのは大河の伝統だが、秀吉はもう少し頭がいいはずだ。

と思っていたら、悪日だと言いに来た坊主は秀吉がこっそり手配したものらしい。これは官兵衛も一本取られましたな。秀吉が考えたのは、ここだけだったがな。

足利義昭がしぶとく登場し続けている。彼の「明智光秀は俺の部下だったんだから、信長を討ったのは俺」という理屈には感心した。Twitterなんかでボケるのに使えそうな超論理だ。

洞ヶ峠って、光秀の陣じゃなくて、筒井順慶の陣があったところじゃなかったっけ?

中川清秀が再登場。ちゃんと、あの荒木村重を唆しておいて裏切った彼と同じ役者だった。

蜂須賀小六の娘が登場。ピエール瀧の娘と思うと可笑しい。今後、父娘の会話シーンとかあるんだろうか。

次週は清洲会議らしい。このドラマの柴田勝家は貫禄がないというか、おこちゃまっぽい人なので心配だ。どう見ても竹中直人より年下だよな。

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