曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

「福家警部補の挨拶」最終回「女神の微笑」の感想

2014-03-25 23:55:19 | テレビ・映画
片方が車椅子の老夫婦が、どうやって悪いやつらの情報を手に入れて毎度爆弾を仕掛けられたのかが疑問。今回のだって、彼と同型のバッグを用意して、うまく立ち回ってすり替えている。若くてすばしっこい健常者にだって難しい仕事だろうに。

自分の娘を殺した人間(たち)に復讐してるのかと思いきや、そうではなかった。自分達とは無関係だが極刑を逃れた殺人犯を裁いていた。そういう連中を心底憎んでいるはずなのに、ミカンをあげるのは首尾一貫していない。福家はそこを「信じたい」そうだが……。罪を償うより、というか罪と思ってないのだろう。最後は自爆してしまった。福家は裏切られた。

叙述ミステリーとしての決め手は、刑事コロンボの「二枚のドガの絵」とそっくりだった。コロンボを知らなければ驚けるかもしれないが……。

福家の過去については、いつだったかのコソボでの写真、石松の「地獄を見てきたんだろう」発言から想像するしかない。ちゃんと説明するのかと思っていたが。

それでも、どうやら石松は福家を評価していたらしいとわかり、なるほど警部昇進かと思ってたら、特に説明なく取り下げられた。

犯人から目を離したせいで自爆された。これは警部昇進どころじゃねえ失態だぞと思ったのだが、そっちはお咎めなし。お咎めなしなら、警部になって上から改革していくぞ!という終わりかたでいいんじゃないのかねえ。

そもそも、彼らは警察の何を変えたいのかが分からない。「規則を守るだけ」なところか? 今の警察が抱える問題って、それじゃないよね。少なくともそれがメインじゃない。というか、そういうのがテーマのドラマだったっけ? フジのプロデューサーか誰かの思想が入ってないか?

「失恋ショコラティエ」に続いて、なんかいろいろとスッキリしない最終回だったよ。

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「失恋ショコラティエ」最終回の感想

2014-03-25 07:44:54 | テレビ・映画
主要キャラの片思いすべてに決着を付けようとするあまり、脚本がいつになく強引だった。

エレナは六道に「闘え」と言われてはいたが、あそこで店に来て宣戦布告したのは唐突だった。しかも、最後は勝手に自分から振っている。

「三回目だし」とか言って自宅に誘う関谷も、今まで静かなキャラだったし、先週も言いたいのに言い出せなかったことを考えると強引。

そしてサエコの妊娠。爽太の子ではないが誰の子かはっきり言わず(吉岡のだろうが)、サエコが帰宅するための理由でしかなかった。サエコを帰宅させるだけなら、吉岡にもいいところがあるのを見せるとか、私はやっぱりあの人のことを愛していたんだとサエコが気づくようなシーンを入れるだけでよかった。というか、ラブコメの手法としては、そちらのほうが普通だ。原作も妊娠するのかもしれないが、今まで完璧だったこのドラマにしては、無理矢理な脚本だった。

「爽太君の子じゃないよ」と言う前のサエコの目は、完全に「あなたの子よ」と言っていた。あの目だけの演技は凄かったが、実際には違うわけで、そういう意味でも何かチグハグな印象を受けた。

六道が勘違いで間違った想像をしまくって水川あさみと水原希子のベッドシーンという貴重なものを拝めた。

六道がキレて走り出し、関谷と同じ方向に避けようとして「どっちかに避けなさいよ!」とか叫ぶところと、薫子さんが関谷から走って逃げてコケるところは、今回の数少ない笑うところだが、現場でのアドリブかもなと思った。

サエコの幻想に恋をし、現実にサエコを手に入れたら幻想のサエコを失った。ようやく自分の相手は幻想だったと気づいたが、サエコが妊娠してるので、もう幻想は抱けない。今度こそ正式に失恋し(失恋ショコラティエ)、インスピレーションの源もなくしてゼロに戻ってしまった。そこからの再出発というのは、最終回として納得できるものだった。途中ややチグハグだったが、なんとかそこに辿り着いたか、という感じ。

失恋くらいで店を閉じかけるなんてプロとしての責任感が欠けてる。なんてうるさいことはいわないが、男があんな風に落ちてるときは、すべてがどうでもよくなってるので、無精髭を生やしたほうがリアルだった。ジャニーズ的に無理なんだろうけど。

最後の失恋ジャンケン、また負けました。結局一度も勝てなかった。

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