曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

「失恋ショコラティエ」第9話の感想

2014-03-10 23:58:51 | テレビ・映画
爽太に放置されているえれなが六道に相談する。六道はいわゆるオネエである。女心を理解できるが、男性でもある。異性のことを相談できる同性愛的性向を持つ異性の友人はいいなと思った。僕も女が好きな女友達がほしい。

薫子さんの「結局ずうずうしい女が勝つ」は、まさに至言。男だってそうだ。体裁を気にせず、ドンドン攻め込んでいく男がいい女をゲットしている。ような気がする。

うちの奥さんが言うには「今これを見ている女性は、水川あさみのようにキーッとなっているはず」だそうです。

しかし、サエコさんの寝顔の横顔は天使のように美しかった。カメラマンが凄いのか、石原さとみの顎のラインが綺麗なのか。



同棲してても振り回されるマツジュン。彼には振り回される属性があるね。ラブコメの主人公属性とも言う。

今回のスペシャルエフェクツは、まつりちゃんの顔モザイクと「音声は変えてあります」だったが、かえって話が分かりにくくなってた。



関谷のメールが無題で一言「くわしく」だった。今日一番笑うところ。薫子さんは激怒してたが、あの四文字で言いたいことは言えてるのがすごい。ああいうメールを書ける人になりたい。



吉岡氏と爽太の対決に手に汗握った。すらすら嘘を言う爽太と、プライドとのせめぎ合いになってる吉岡の構図。嘘を言ってるだけ=凌いでるだけなのに、いつの間にか優位に立つ爽太。この会話のからくりというか、演出というか、構造が上手い。

上手い上手いばっかりで申し訳ないが、その後の外での会話も上手い。女性を殴ったことがあるかと訊かれただけで他に説明的な要素はないのに、回想シーンのフラッシュバックで爽太の頭が沸騰したのが分かる。

このドラマは無駄な台詞、無駄なシーンが全くないんだよなあ。僕の中ではNHKの「書店員ミチルの身の上話」以来の超完成度のドラマだ。

水原希子はいろいろ言われてるが、演技はしっかりしてると思う。夜の街で一人佇んでるときの横顔は、光量が少なくて表情は睫毛の角度くらいしか見えないのに悲しみを表現できていた。

薫子さんの妄想(爽太がホストに)が長すぎて、途中から誰の妄想なのか分からなくなって、パラレルワールド的な目眩を覚えた。でもよく考えると、このドラマで心情をこっちに見せるのって爽太と薫子さんだけなんだよね。時々皆で「そこはスルーかよ」とか心でハモったりするけど。

そろそろ帰れば?から一変したサエコの表情が怖かった。サエコという怪物に取り憑かれた二人の男の話なんだな結局。

原作はまだ完結してないらしいので、どうやって終わるのかと心配してたが、主人公が外国に行くけどどうする?という定番の展開になるようだ。素直に定番の展開になるとも思えないけど。

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