曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

「ミス・パイロット」第1話の感想

2013-10-16 21:46:00 | テレビ・映画
フジテレビの新ドラマ「ミス・パイロット」第1話を見た。

ごく普通の女の子がなりゆきでパイロットを目指すという古典的すぎる話。捻りがないにもほどがあるストレートなタイトル。管制官のやつとか、最近割りと飛行機ものが続いたような気がするので、今そんな脚本で大丈夫か?!と心配していた。地雷率が高いな、と。堀北真希じゃなかったら見ないと思う。

結論から言うと、地雷ではなかった。が、まだわからない。とりあえず視聴率は15%だったらしい。

説明しないでさっさと次のシーンに行ってしまうのが、とりあえずはよかった。説明的でくどい演出やセリフが嫌いなので。晴(堀北真希)の実家の食堂?を手伝うシーンを黙って見せておいて、だいぶ後で居酒屋ですとセリフがあって、ああ居酒屋なのね、と分かる。説明しないから、見ながら自分で考えて、という脚本である。

晴が大学生という説明がそもそもない。いきなり就職活動してて、不採用通知をマイシュレッダーでバリバリ廃棄している。その様子を見て、ああ、就職活動中の大学生か、と理解する。が、大学生という説明とか証言みたいなのは、特にない。普通は、親が「あんたも大学4年生なんだから、そろそろ就職活動しないと」なんていうわざとらしいセリフがあったりするもんだが、そういうのがほとんどない。

千里(相武紗季)が東大の院生なんだが、はっきり東大と実名なのも珍しい。普通は東都大とかにするでしょ。この脚本家は変に気を使ったり、視聴者に不必要に親切にはしたくないんじゃないかな。

不親切な脚本はいいんだけど、晴と千里の会話が速すぎる。あれは、セリフが決まってるから出せるスピードだ。実際の会話は何を言うか考えてから話すわけで、あんなにボンポン出てくるわけがない。二人の会話は結構重いテーマも含んでいるのに、すごく軽くなってしまってる。

面接に行くとき、晴は長い髪を後ろでまとめる。すると、「三丁目の夕日」の六子か、梅ちゃん先生に。素朴というか、よく言えば親しみやすい、悪く言えば野暮ったい雰囲気になってしまう。就職活動以外のシーンでは髪を下ろしてて、いつも通りのやや冷たい系の美女である。髪型で180度雰囲気が変わる人である。



今後はわからないが、堀北真希と恋仲になりそうなキャラがいないのは朗報。斎藤工とはそうならないだろう。なったら完全に「スチュワーデス物語」の堀ちえみと風間杜夫である。

紙飛行機のグループがそのまま通過して、どうやらこのメンツでドラマが進んでいくようだが、どの俳優も知らない。悪いけど。

というか、堀北真希、斎藤工、相武紗季、岩城滉一以外は全員ギャラが安そう。桜庭ななみは堀北真希のオマケで出てるんだろうし(同じ事務所)。この戦力でやっていけるのか心配だ。視聴率稼げる人がいなさすぎ。

字幕によると、第1話は2008~2009年の話らしい。おそらく、2013年に副操縦士くらいになっていて、そこへ向かって進んでいくのだと思うが、年号を出すことに意味があるのか(例えば年代記的に話を作るとか)、意味がないのか、今の段階ではわからない。何か意表を突く仕掛けがあるのかも。地雷かどうか、まだわからないというのは、そういう意味である。

仮に地雷だったとしても、堀北真希が出ている以上、全部録って全部BDに焼く予定だけどね。

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10/17追記

今軽く見直したら、晴の実家が初登場のシーンで「居酒屋」と書かれた提灯が映っていた。失礼しました。

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