曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

三菱・アウトランダーPHEVを試乗した

2013-10-20 21:33:00 | クルマ
三菱のクルマに試乗してハローキティのブランケットをゲットして来いと嫁からコマンドが来たので、近所の三菱ディーラーに行ってきました。

ないだろうなあと思いながらも、第1希望はギャランフォルティス・ラリーアートと決めて行きましたが、やはりなくて、あるものからアウトランダーPHEVをチョイス。

アウトランダーはミドルサイズのSUVで、現行のは2代目。パジェロはデカすぎるけどRVRは小さすぎてイバリが効かない、という人向き…ですかね。江口洋介や武豊がCMやってた初代は、パリダカ仕様のパジェロみたいな外観で結構スポーティーなSUVでしたが、現行のはおとなしい草食動物みたいな風貌。ツノのないサイみたいな感じ。乗せてもらったから言うわけじゃありませんが、飽きが来なさそうで見た目は割と好きかも。

そういうアウトランダーに前後2基の電気モーターと、「ほぼ」発電専用のガソリンエンジン、巨大なバッテリーを搭載したバージョンがPHEV(プラグインハイブリッド・エレクトリック・ヴィークル?)です。プラグインという名前の通り、自宅やコンビニなどの充電設備で充電できるEVでもあり、発電用エンジンで走りながら充電できて、純EVの日産リーフみたいに電池切れの不安がないという、色々と隙のない車です。

モーターは2基合わせて164馬力もあり、基本的にはそれだけで走行します。電池がなくなってきたらエンジンが始動して充電しますが、エンジンは車軸に繋がっておらず、モーターだけで走ります。高速走行時、エンジン駆動のほうが効率がいいと判断した場合だけ、エンジンが車軸に繋がって、モーターは補助に回ります。

試乗させてもらったのは、たぶんGのナビパッケージ。色はブラックマイカ。



ブレーキ踏んでボタンを押すとエンジン始動。エアコン(暖房)が強めに入ってたので、いきなりエンジンが動きました。モーター駆動だからか、駐車場内の超低速時のアクセルコントロールが楽。反応がリニア。

車内の横幅がけっこうあり、シートもふっくらとしていて、サスペンションもやわらかめ。さらにフワっと加速するので、全体的に乗り味が鷹揚。意外に小回りが利くし、全長も4.6mしかないけど、重いのか、そういう設定なのか、キビキビとは走りませんな。四駆って感じもしません。適切かどうかわかりませんが、「京都の何かの老舗ののんびりした若旦那」という言葉が頭に浮かびました。

中央からL字型に上にやったり下にやったりするプリウスタイプのシフトレバーですが、形状が普通なので新型フィットHVの時みたいな無理やりな未来感はないです。

チャージモードとかセーブモードは短い試乗では試せず。パドルで回生ブレーキの効きを調節できることは、さっき知りました…。

そのブレーキですが、大きなペダルで踏み心地も適度にやわらかく、全然違和感がありません。初めて運転する車なのに、タクシー運転手のような、いつ止まったかわからないフンワリ停止が最初から簡単にできました。2基のモーターが余程うまく強調して回生してると思われます。

ちょっと狭い路地で対向車とすれちがうとき、なんか警告音がしました。衝突軽減ブレーキというやつらしい。勝手に減速するのは危険な気もしますが、危なくなるほどキツいブレーキじゃないのかな。ちょんと踏んだだけみたいな感じでした。

全長が4.6m程度なので、縦の車輛感覚はつかみやすいんですが、横はちょっと把握しにくいかな。左の窓よりも、車体の下部がもっと膨らんでる印象。狭い路地には入りたくない感じ。

ロードクリアランスが190ミリもあり(普通のクルマは150ミリ)、縁石の乗り上げは気を使わなくていいので楽々。まあ、SUVなので当たり前ですが。

重たいバッテリーが床下にあって重心が低いのか、上屋がぐらぐらせず、コーナーリングは意外に安定してます。足がふんわりしてるので、それなりにロールはしてると思うんですが。

床下にでっかいモノがあるわりに車内が広く、天地も余裕があるのに無駄に車高は高くない。足元スペースの幅が妙に広かったですね。ブレーキペダルが大きいのに左足の領土が広い。

インパネに電池だけで走れる距離と、総合的に走れる距離が常時見やすい形で出てるのがいい。

試乗中にも、エンジンが切れたり、動いたりをやってましたが、エネルギー状態を表示したナビの画面を見ないとわかりません。意外にロードノイズが大きく、エンジンが動いてても全然うるさくないけど、止まっていても静寂ってわけではない、という。

音の面でも、加減速、旋回の面でも、EVだからって特別なことはなかったですね。加減速は加速も減速もなめらかで常に操作に対してリニアなのが未来的と言えば未来的ですけど、ガソリンエンジン車のシフトショックとか、回転域によってトルクが変わるとか、踏み込み量によってブレーキの効きが変わるとかの方が本当はおかしいわけで、真の意味での「素直な操縦性」とは、アウトランダーPHEVのそれではないか、と思ったりしました。

とりあえず、もしEV的なものを買うことになったら、日産リーフではなくアウトランダーですね。ちょっとデカいけど。


もらってきたハローキティブランケット。

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