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森羅万象 ~ 歩く印象派

P・マッカートニー、オバマ米大統領から生涯功労賞

2010年06月17日 06時52分37秒 | Rock 音故知新
6月3日、オバマ米大統領(右)が元ビートルズのポール・マッカートニーさん(左)に生涯功労賞を授与。2日撮影(2010年 ロイター/Kevin Lamarque)

6月3日17時39分配信 ロイター

 [ワシントン 3日 ロイター] オバマ米大統領は2日夜、ポピュラー音楽への貢献をたたえ、元ビートルズのポール・マッカートニーさん(67)に生涯功労賞を授与した。
 マッカートニーさんは、米議会図書館がポピュラー音楽で功績を残した人を表彰するガーシュイン賞に選ばれ、ワシントンで行われた授賞式に出席。オバマ大統領はマッカートニーさんについて、歴史上最も成功したソングライターだと称賛した。
 ポール・サイモン、スティービー・ワンダーに続く3人目のガーシュイン賞受賞者となったマッカートニーさんは、授賞式のイベントで、ファーストレディーのミシェル夫人を前に「ミッシェル」などを歌った。

ポール・マッカートニーを街で見かけたら…

2010年06月16日 22時50分41秒 | Rock 音故知新
5月21日8時46分配信 BARKS

ファンからのサインの求めすべてを拒否することにしたリンゴ・スターにくらべ、ポール・マッカートニーはもうちょっとゆるやか。時と場所によっては、1対 1でお喋りもしてくれるそうだ。

ファンの対応に「ルールをもうけた」というマッカートニー。『The Times』紙にこう話している。「僕も大人になって、ようやく自分には(ノーと言える)権利があるってことを悟ったよ。だから、レストランにいるとき “サインください”って言われたら、“本当に悪いんだけど食事しているときはできないんだ。わかってくれるといいんだけど”って答える。“握手やお喋りはいいよ”って。一個人として1対1で話するのは好きだからね。でも、有名人扱いされると、そうじゃないフリをする。99%の人は理解してくれるよ。プライバシーってものをわかっているから」

が、買い物中はそれも無理だという。DIYショップで出くわした場合、こうなるそうだ。「買い物中は別。こう言うよ。“本当にゴメン。買い物中なんだ。買い物中の男がどんなだかわかるだろ。よかないよ。釘を探してるんだ。3インチじゃなきゃダメなんだよ。君と話してたり写真を撮っていたら、見つけられないだろ?”ってね」

以前、公共の交通機関を使用すると話していたマッカートニーは、1人でショッピングや映画に行くのを好んでいるという。

とはいえ、マッカートニーを街で見かけるチャンスはそう多くない。が今週、世界のどこにいようとも彼とチャットできる滅多にない機会ができた。マッカートニーは木曜日(5月20日)、初のライヴ・ウェブ・チャットを行なうという。イギリス時間の午後5時(日本時間25時)から Ustream.tv/paulmccartney、もしくはFacebook.com/paulmccartneyにてお喋りができる。

Ako Suzuki, London

人間は動物 臭くて当然なのに日本人が臭いに弱い理由

2010年06月14日 07時00分33秒 | 歩く印象派
メンズノンノ - 06月13日 00:04

 6月に入り梅雨間近だが、この季節、ジメジメムシムシするだけでなく、気になってしまうのがニオイの問題。「他人にどんなニオイだと思われているか?」はどうしても気になってしまう。そこでニオイの原因と対策を専門家に聞いてみた。

 ニオイや汗に関する治療のパイオニアとして知られる五味クリニックの五味常明先生によると、最近自分のニオイを気にする人が増えているとのこと。人間は動物であり、ニオイはあって当然なもの。「あって当然のニオイなのに、どうして気にするのか。ひとつには、日本人は体臭が弱くニオイに敏感な民族であると言われています」と五味先生は説明する。また、体臭といっても様々で、汗によるニオイと、ワキガのニオイ、加齢臭などのいくつかの種類に分別することができるとのこと。

そもそも汗は水分と少量の塩分で構成されており無臭であるはずなのだが、様々な要因からニオイのある汗をかく人が増えているという。特に、体内で吸収されなかったミネラル分が含まれた、ベタついた汗がニオイを発することが多く、そうしたミネラル成分がニオイを発生させる常在菌の温床となるようだ。運動不足、食生活の偏りなど生活習慣の乱れによって汗腺の機能が鈍り、不純物の多い汗となると考えられている。

汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺の2種類の汗腺があり、エクリン腺は全身に分布している小さな汗腺で汗の99%が水分。一方のアポクリン腺はわきの下や、おへそのまわりなど体の一部に分布しており、タンパク質や脂質などを含んだニオイの原因となる汗が出る。また、全身にある皮脂腺から出る油脂が、汗腺の働きを促すことから、動物性脂肪を摂取すると汗腺の働きが活発になる。肉ばかり食べると体臭がきつくなるのはこのせいだ。

 体臭を防ぐには、常在菌の温床となるような汗が残らないよう体を清潔にすると同時に、食生活など生活習慣の改善し、「イイ汗」をかくことが重要。「適度な運動をしたり、シャワーではなくお風呂に入るなどして、しっかり汗をかき、汗腺の働きを正常な状態に戻すことが大切」と五味先生は説明する。

探査機「はやぶさ」が地球に帰還、回収カプセルを発見

2010年06月14日 00時55分00秒 | 地球の不思議・宇宙の不思議
2010年6月14日0時22分朝日COM

 【グレンダンボ近郊(豪州南部)=東山正宜】小惑星探査機「はやぶさ」は13日午後11時21分(日本時間午後10時51分)ごろ、豪州南部の上空で大気圏に再突入し、約60億キロの旅を終えて7年ぶりに地球に帰還した。月以外の天体に着陸した探査機の帰還は、世界で初めて。宇宙航空研究開発機構は、小惑星「イトカワ」の砂が入っている可能性のある回収カプセルをヘリコプターで捜索、発見した。

 はやぶさは、再突入の3時間前に回収カプセルを分離。豪州にほぼ同時に落下した。大気圏に突入すると、西の空に光の点が現れ、火の粉をまき散らし空が満月のような明るさとなって雲がはっきりと照らされた。回収カプセルとみられる小さい光跡が天の川の方角に飛び去った。はやぶさ本体はバラバラになって燃え尽き、役目を終えた。

 はやぶさは2003年5月、鹿児島・内之浦からM5ロケットで打ち上げられ、約20億キロ航行して05年にイトカワに到着した。その後、姿勢制御装置の故障や燃料漏れが相次ぎ、エンジンが設計寿命を超えるなど、帰還は何度も絶望視された。そのたびに解決策が見つかり、当初予定から3年遅れ、往復で約60億キロの旅程を経ての帰還となった。38万キロ離れた月以外の天体との往復は世界初となる。

 はやぶさの主な目的は、イオンエンジンと呼ばれる省エネ型の新エンジンや、地球からの指示なしで動く自動制御技術の検証。これらは達成でき、小さな探査機でも木星などの遠い天体を目指せる基本的な技術を確立できた。

 見つかったカプセルにイトカワの砂が入っていれば、月の石を持ち帰った旧ソ連のルナ計画、米国のアポロ計画、宇宙空間で彗星(すいせい)のチリを回収した米国の探査機に続く成功となる。

 着陸時に回収装置が正常に機能せず、砂が入っていても微量だと考えられる。ただ、粉薬1粒ほどでも成分は分析できるという。宇宙機構は、カプセルを発見次第、日本へ空輸して詳しく分析する。イトカワは、46億年前に地球などと一緒に誕生したときの姿を保っており、太陽系の成り立ちの解明につながると期待されている。

W杯日本代表は正々堂々と全敗せよ(1)/杉山茂樹(スポーツライター)

2010年06月12日 01時01分58秒 | 歩く印象派
Voice6 月11日(金) 17時56分配信 / 国内 - 政治

◇岡田サンは代表監督に不適格!◇

 いよいよ6月11日、W杯南アフリカ大会が始まる。にもかかわらず、日本国内はほとんど盛り上がっていないといっていい。

 原因は、日本が戦う一次リーグE組(オランダ、デンマーク、カメルーン)で、日本が決勝リーグに残る可能性が限りなく低いことだ。それなのに岡田武史監督が「目標はベスト4」といったものだから、日本全体が完全にシラけてしまっている。

 しかし、それだけではない。5月10日に発表された代表メンバーからは、「岡田監督、戦う気になっているな」という期待すらうかがえないのだ。

 サッカーには、じつはメンバー選びに公式や常識はない。野球などとは異なり、個人成績が極端に少ないため基準がないのだ。ではメンバーはどうやって選ばれるのか。前日本代表監督を務めたイビチャ・オシムにいわせれば、それは「自分(監督)の趣味」。選ばれた人も落選した人も、いってみれば運なのである。

 ゆえにサッカーにおいては、監督次第で戦術もメンバーも、それによって実力もすいぶんと変わる。弱いチームが強いチームに勝つのは、選手の実力より監督の実力である。世界で行なわれる無数の試合のなかには、「まさかここでこんな事が起きるとは」というものがあるが、その背景や舞台裏には、必ず名監督がいるものだ。しかし、1998年のW杯でも今回のアジア予選大会でも、岡田サンには何の戦術もみられない。

 去る4月7日、日本代表メンバー発表前の最終試合であるセルビア戦に0―3で完敗したあと、世論調査では岡田監督続投に反対が7割、あるネット調査では反対が9割にも上った。そのなかで、これまでと何の変化もない「予想どおり」のメンバー発表。要は、また戦術が何もないということだ。それは5月24日に行なわれた国内最後の強化試合、宿敵・韓国戦での敗北(0―2)でも露呈した。

 たしかに、岡田監督になってからの日本代表は24勝12分7敗と、成績自体は悪くはない。しかし、これらは相手がすべて二軍チームか格下ばかり。格下のチームが相手のときは、いかにボールを取られないか、ミスをしないで着実なプレーができるかが重要となる。だが、今回W杯で戦う3チームはみな格上である。強い相手との戦いでは、必然的に相手ボールの時間が長くなるため、いかに相手からボールを奪うかがより重要だ。となると、戦術は当然変わってくるはずなのだ。

 岡田サンは代表監督には不適格である。代表監督としてのメンバーの選び方や3年間の代表監督としての時間の過ごし方を知らない。前回のW杯、彼が代表監督をやったのはたった7カ月間で、それ以外はクラブチームの監督しかやったことがない。

 選手は生き物であり、ケガもあれば、コンディションも勢いも、時々刻々と移り変わる。日本代表には、そのときいちばん旬の選手を選ばなければいけないが、岡田サンはずっと同じメンバーで、どうもひと昔前、もしくは1、2年前に旬だった人を相変わらず起用している。結果、平均年齢も世界のなかでグッと上がり、若手選手もあまりいない。

 代表メンバーにサイドバック(両サイドに位置するDF)を3人しか選んでいないことに、なにより疑問を感じる。本気でベスト4を狙っている、つまり7試合を戦うつもりなら、最低でも4人は必要である。

 右サイドハーフである中村俊輔は持ち場を離れて真ん中にポジションを取ることも多いため、後ろで構えるサイドバックは体力的に厳しい。相手からみればそこが狙い目となる。MFである遠藤保仁や長谷部誠は、守備力が高いとはいえないので、サイドバックのカバーをやらせるべきではない。

 そのうえグループリーグの相手は、いずれも両サイドからの攻撃能力の高い選手がいる。カメルーンのエトー、オランダのロッベンやファンペルシ、デンマークのベントナーなどだ。彼らの攻撃を封じるためにも、サイドバックを厚くすることは必要である。

「サイドを制するものは試合を制する」

 これは現代サッカーの格言である。現代のサッカーでは、数的優位の状況をつくるためにも、ボール支配率を高めるためにも、プレスを効率的にかけるためにも、サイドバックの活躍は攻守に不可欠なのだ。サイドの重要性を忘れて本番に臨むと、酷い目に遭うこと間違いない。

◇日本のサッカーのスタンダードが上がらない理由◇

 日本代表のサッカーは、10年前に比べればたしかに強くなっているが、これは国内での話である。重要なのは世界のなかで日本のポジションが上がっているかどうかだ。

 しかし日本サッカーのスタンダードは決して高いとはいえない。原因の一つは、メディア(記者)にある。日本のメディアが世界を知らなさすぎて、日本人のサッカーを見る目が養われないのだ。

 いま日本では、サッカー中継を“オフチューブ”という方式で放送するのが一般的である。試合のある国から映像を伝送してもらい、それを日本のスタジオで画面を観ながら、インターネットなどから引っ張り出した資料によって実況・解説する。解説者やアナウンサーなどスタッフを現地に行かせないぶん、費用は安く済む。しかしこれでは、伝える側が本場のサッカーを知らないため、視聴者にも伝わるはずがない。

 また日本は、メディアが選手や監督を甘やかしすぎである。たとえば、選手は試合のあと、記者との交流の場「ミックスゾーン」を通ってバスに乗り込む。この場で選手が話をするのは当然のことで、外国では「あなた、ちょっと!」と選手をひっつかまえて厳しい質問を浴びせる。

 だが日本人のリポーターは、強引にやると、選手から嫌われるとか、インタビューしてもらえないとか、雑誌の表紙に出てもらえなくなるといった意識がある。概して「お疲れのところ、ありがとうございます」などと、監督や選手をヨイショするだけである。

 さらに、日本は世界のサッカーを観る環境がよくない。全世界の試合を観るには、スカイパーフェクTV(スカパー)などの有料放送に加入しなければならない。しかしスカパー加入者は250万人程度しかおらず、そのなかでサッカーの生中継の試合を観ている人は20人に1人いるかどうかだろう。熱烈なサッカーファン以外は、わざわざスカパーに加入してまで観ないし、若い人はそもそもスカパーに入るお金すらない。海外のサッカー中継を安価で放送している中国や香港、ベトナムのほうが、世界のサッカーに触れやすく、急速にサッカーのスタンダードが上がっている。

 だから日本では、世界のサッカーに詳しい者とそうでない者の二極化がますます進んでいる。いい例として、たとえば今回、日本代表の第3GKに川口能活が選ばれたが、NHKや民放テレビしか観ない、ふだんサッカーにあまり接しない視聴者は「この人知ってる。あの川口がまた入ったんだ。がんばって」と歓迎の反応となる。しかしサッカーに詳しい者にとっては、99%試合に出ない第3GKとはいえ、川口は長らく代表から外れていた選手であり、現在故障中の身で、 Jリーグにも出場していない選手。代表選出に疑問をもったにちがいない。

 サッカーを見る目を育てなければ、選手や監督に対しても、厳しい声を届けることができない。結果、日本全体のサッカーのスタンダードは上がらない。

群馬県館林市内の病院 で検査 広島の栗原骨折

2010年06月11日 20時27分46秒 | 歩く印象派
広島の栗原が右尺茎状突起骨折の診断

6月11日16時0分配信 デイリースポーツ
 10日のロッテ戦で右手首に死球を受けて、九回に代打を送られた広島の栗原健太内野手が11日、群馬県館林市内の病院で検査を受け、右尺茎状(けいじょう)突起骨折で加療4週間と診断された。今後の状態しだいでは長引くことも予想されており、最悪の場合は前半戦の復帰は絶望的となる。広島に戻った主砲は「なるべく早く戻ってきたい」と淡々と話した。野村監督は「弱気な姿勢は見せちゃいけないけど正直、つらい」とショックを隠せなかった。代わりにヒューバー、山本芳が昇格する。

夏場所でも住吉会系組長が大相撲観戦

2010年06月10日 22時44分36秒 | 地球の不思議・宇宙の不思議
2010/06/06 12:34産経新聞

 両国国技館(東京都墨田区)で開催されていた大相撲夏場所(5月9日~23日)中、指定暴力団住吉会系組長が、日本相撲協会に一定額を寄付した団体・個人向けの「維持員席」で観戦していたことが6日、警視庁組織犯罪対策3課への取材で分かった。維持員が知人に渡した入場券が、複数の関係者を通じて組長側に渡っていたとみられ、同課で詳しい経緯を調べている。

 同課によると、組長の観戦が確認されたのは夏場所14日目の5月22日。警戒中の捜査員が向こう正面2列目の維持員席に座っている組長を発見した。捜査員から連絡を受けた日本相撲協会職員が声をかけると、組長はその場から立ち去ったという。

 暴力団員の大相撲観戦をめぐっては、昨年7月の名古屋場所で指定暴力団山口組弘道会系組幹部らの観戦が確認されており、知人の依頼を受けて相撲案内所から整理券を手配した現役親方2人が、協会が降格などの処分を受けている。

Apple、「iPhone 4」を6月24日から発売

2010年06月08日 04時53分31秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
2010年6月8日 04時02分

Apple、ビデオ電話機能「FaceTime」などを搭載した新型「iPhone 4」を6月24日から発売開始(予約は6月15日から)


Appleが、A4チップ、前面側にカメラを搭載し、背面側にはLEDフラッシュを搭載、iPhone 3GSより24%薄い9.3mmの厚さ、ステンレス素材、960x640解像度(326ppi)の3.5インチRetinaディスプレイ、 IEEE802.11n、ジャイロセンサー、デュアルマイクによるノイズキャンセリング、5倍デジタルズーム機能搭載500万画素カメラ、タップフォーカスに対応した720p(30fps)のHD動画撮影機能、ビデオ電話機能「FaceTime」(iPhone 4同士で2010年中はWi-Fi環境のみ)などを搭載した「iPhone 4」を6月24日からアメリカ、フランス、ドイツ、イギリス、日本で発売開始すると発表しています。予約受付は6月15日からだそうです。

・iPhone 4/32GB 299ドル
・iPhone 4/16GB 199ドル

なお、iPhone 3GS/8GBモデルは、99ドルで販売が継続されるそうです。



※追加記事

 「iPhone4」に使われているOS「iOS 4」の3G、3GS向けのアップデートは6月21日に行われる。 

HMV 渋谷店が8月中旬で閉店へ

2010年06月07日 19時27分19秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
ORICON STYLE - 06月07日 15:33

 1990年代に“渋谷系”の聖地として注目を集めたCDショップ「HMV渋谷」が、8月中旬で閉店することがわかった。同店は1990年にHMV国内第 1号店としてオープンし、1998年に現在の場所へ移転。約20年に渡り、渋谷ならではの音楽文化をけん引し続けてきた。店舗前に出された告知ポスターには「渋谷の地にて20年に及ぶご愛顧、誠にありがとうございました」と、ファンに向けた感謝の言葉が綴られている。

 国内最大級の規模を誇る同店は4つのフロアで展開。2009年11月にはフロア構成を変更し、音楽・映像ソフト、書籍やオーディオアクセサリーの販売のほかイベントスペースを拡充したほか、5階には新星堂の楽器専門店「ロックイン渋谷」が入り“総合エンタテインメント・ショップ”としてリニューアルオープン。また、今年3月にはTSUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)への事業譲渡も発表していた。

 “渋谷系”とは1990年代半ばに流行した言葉で、それまでのバンドブームとは一線を画したサウンドやビジュアルアート、アーティストのライフスタイル、ファッションなどが、渋谷に集まる若者の心をくすぐったことから名づけられたもの。同店のスタッフが薦めたアーティストやアルバムが、音楽のジャンルにかかわらず“渋谷系”と呼ばれるなど、渋谷HMVが果たした役割は大きいと言われている。

傭兵企業が肩代わり  米軍の8月撤退後のイラク

2010年06月07日 18時12分17秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
2010年06月07日 松本仁一 ジャーナリスト、元朝日新聞編集委員

 米国政府は、イラク駐留の米軍地上部隊を8月31日までに撤退するとしている。

 イラクの治安改善の見通しが立ったというのがその理由だ。

 03年の開戦いらい増え続けていたイラク駐留米軍の死者は、この数年、増え方が大きく鈍化した。5月26日現在の米国防省発表では4403人だが、この数字は昨年12月からほとんど増えていない。米政府が「治安はよくなった」としているのはそれを根拠としているようだ。

 しかし、その論理にはちょっとからくりがある。

○傭兵企業が肩代わり

 武装集団にもっともねらわれやすいのは、トラックによる補給輸送業務だ。図体が大きく、小回りの利かない輸送トラック車列は、開戦初期からロケット砲攻撃や待ち伏せ攻撃の格好の標的となり、米軍補給部隊に多くの損害が出た。兵士の犠牲を増やしたくない米軍は、補給輸送の危険な業務を民間警備会社、つまり傭兵企業に任せてしまった。

 イラクでトラック部隊や官公庁の建物を標的としたテロ攻撃は相変わらず続いており、傭兵には多くの死者がでている。しかしそれは米兵ではなく「民間人」の話であり、米軍の被害としてはカウントされない。そのため「米兵の死者数」は増えていないのである。

 米軍は、そうした危険な業務の外部委託費用としてすでに850億ドルを支出したとされる。その金に多くの傭兵企業が群がった。傭兵は米国関係だけで2万人、他の外国企業を入れると7万人に上るという。

 彼らは米軍司令部から「先制攻撃と無責任の特権」を保証された。つまり「怪しいと思ったら先に撃っていいし、その判断が間違っていたとしても裁判で責任を問われることはない」というルールだ。このため多くのイラク市民が、ただ「あやしく見えたから」というだけの理由で殺された。

 たとえば07年9月に起きたブラックウォーター事件である。バクダッドの大学生が、医師の母を病院に送っていく途中、米国の傭兵会社ブラックウォーター社の装甲車列と遭遇した。傭兵たちは大学生の車が「あやしく見えた」ため銃撃、大学生と母親は数十発の弾丸を受けて即死した。興奮した傭兵たちがさらに撃ちまくったため、あたりにいた通行人ら計17人が殺された。調査した米軍が「周辺で敵の活動はまったくなかった」と報告したにもかかわらず、その大量殺人は不問となった。

 「米兵の犠牲」を減らすため、米国はイラクを、ガンマンが支配する無法地帯にしてしまった。傭兵会社はそのままにして、泥沼のイラク情勢から軍だけは撤退するという。残されたイラク市民の安全はどうなるのだろうか。

○寄せあつめ国家

 イラクは寄せあつめ国家だ。バグダッド中心のスンニ派イスラム教徒、南部のシーア派教徒、北部のクルド人。何の共通点もない三つの集団が、それぞれ異なる利害をかかえて対立しあっている。それをかろうじてひとつにまとめてきたのが、サダム・フセイン大統領の恐怖政治だった。

 91年の湾岸戦争のとき、シュワルツコフ司令官はバグダッド進攻を上申する。それを当時のパパ・ブッシュ大統領は止めた。

 米軍がフセイン体制をつぶすのは容易だったろう。しかし求心力を持たぬ国家で「恐怖の脅し」を取り外したときに何が起きるか。イラクはばらける。開いたパンドラの箱からはあらゆる不幸が飛び出してくる――。

 当時のベーカー国務長官、パウエル統合参謀本部議長が停戦を進言し、パパ・ブッシュはそれを受け入れた。中東ウォッチャーの間では「ブッシュはパンドラの箱を開ける愚を犯さなかった」と評価された。

 さて、03年に始まった「イラク戦争」。国際社会の多くが開戦に批判的だった。とくに独仏は、息子のブッシュ大統領の怒りを買ってまで反対した。にもかかわらず、米国は戦争を始めてしまった。結果はご承知のとおりである。

○「楽に勝てる戦争」のはずが

 ブッシュ氏に中東情勢の知識や戦術論があったとは思えない。大統領に「イラクは大量破壊兵器を隠して持っている」と吹き込んで戦争を始めさせたのはチェイニー副大統領、ラムズフェルド国防長官、ウォルフォウィッツ国防副長官らだった。

 ラムズフェルド氏らは、01年に始めたアフガン戦争が泥沼化していることに焦り、「イラクならポキリと折れるから」と大統領に対イラク開戦をうながした。それはボブ・ウッドワード著「大統領の戦争」で明らかにされている。彼らは「楽に勝てる戦争」をし、ついでに石油利権も支配したかったのだ。大量破壊兵器はその口実にすぎなかった。

 米軍の撤退後に何が起きるか。それは、うその理屈をでっちあげて戦争を始めた人たちが引き受けなければならない。