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森羅万象 ~ 歩く印象派

人間は動物 臭くて当然なのに日本人が臭いに弱い理由

2010年06月14日 07時00分33秒 | 歩く印象派
メンズノンノ - 06月13日 00:04

 6月に入り梅雨間近だが、この季節、ジメジメムシムシするだけでなく、気になってしまうのがニオイの問題。「他人にどんなニオイだと思われているか?」はどうしても気になってしまう。そこでニオイの原因と対策を専門家に聞いてみた。

 ニオイや汗に関する治療のパイオニアとして知られる五味クリニックの五味常明先生によると、最近自分のニオイを気にする人が増えているとのこと。人間は動物であり、ニオイはあって当然なもの。「あって当然のニオイなのに、どうして気にするのか。ひとつには、日本人は体臭が弱くニオイに敏感な民族であると言われています」と五味先生は説明する。また、体臭といっても様々で、汗によるニオイと、ワキガのニオイ、加齢臭などのいくつかの種類に分別することができるとのこと。

そもそも汗は水分と少量の塩分で構成されており無臭であるはずなのだが、様々な要因からニオイのある汗をかく人が増えているという。特に、体内で吸収されなかったミネラル分が含まれた、ベタついた汗がニオイを発することが多く、そうしたミネラル成分がニオイを発生させる常在菌の温床となるようだ。運動不足、食生活の偏りなど生活習慣の乱れによって汗腺の機能が鈍り、不純物の多い汗となると考えられている。

汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺の2種類の汗腺があり、エクリン腺は全身に分布している小さな汗腺で汗の99%が水分。一方のアポクリン腺はわきの下や、おへそのまわりなど体の一部に分布しており、タンパク質や脂質などを含んだニオイの原因となる汗が出る。また、全身にある皮脂腺から出る油脂が、汗腺の働きを促すことから、動物性脂肪を摂取すると汗腺の働きが活発になる。肉ばかり食べると体臭がきつくなるのはこのせいだ。

 体臭を防ぐには、常在菌の温床となるような汗が残らないよう体を清潔にすると同時に、食生活など生活習慣の改善し、「イイ汗」をかくことが重要。「適度な運動をしたり、シャワーではなくお風呂に入るなどして、しっかり汗をかき、汗腺の働きを正常な状態に戻すことが大切」と五味先生は説明する。

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